~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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14人が55点を出品 『北海道抽象派作家協会展』



 「抽象作品の魅力を発進したい」―。1974年に第1回展を開いた抽象派作家協会の第44回展。第1回展からの同人で会長の今荘義男さん(岩見沢)ら11人を推薦作家3人の14人が、大作を中心に55点を出品、その魅力を競っている。
 作品は油彩を中心にパステル、水彩、版画、ミクストメディア、インスタレーションなど多彩。いずれも大作。今年初めて出品している推薦作家の田中郁子さん(浦河町)も100号の油彩4点を出品。
 会場中央に展示されている同人・田村純也さん(苫小牧)のインスタレーションは5・5㍍×2・3㍍の大作で訪れるファンの足を止めている。
 個性豊かで独自の展開を見せている。事務局では「表現力、オリジナリティ豊かな作品を楽しんでほしい」と語っている。

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで23日まで。

 ◆写真は中央が田村純也さんのインスタレーション
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協会賞は本田操さん 『第44回美工展』

 
 1974年に第1回展を開いた北海道美術工芸協会(山谷智子事務局長)の公募展。協会賞は、初出品の本田操さん(50)=根室市昭和町4-233=の陶芸『原生花園の主』が受賞した。
 作品は組紐、金工、木工、押し花、ペーパークラフトなど16ジャンルに及び多彩。入選の29点を会員、会友、会員で昨年他界した高木晶子さん(皮革)玉川佑子さん(刺しゅう)=札幌=の遺作合わせて71点が展示されている。
 出展は東京、富山市からも。協会賞を受賞した本田さんの陶芸、花器、象がんによる色彩豊かな手法の作陶で事務局は「インパクトの強い作品」と称している。各分野で力作がそろい充実した展示になっている。
 22日午後6時半から札幌グランドホテルで授賞式・懇親会が開かれる。
 協会賞以外の受賞者は下記の通り(敬称略)

 ▽佳作賞 橋本昌司(江別) ▽新人賞 谷次喜恵子(恵庭) 加藤海地(小樽) ▽奨励賞 三浦秀子(札幌) ▽会員推挙 福崎俊美(室蘭) 三浦秀子(札幌) ▽会友推挙 常本幸子 吉田房子(以上札幌) 山田光代(東京) 橋本昌司(江別)

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで23日まで。


 ◆写真は展示されている多彩な作品

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風景を洗練された色彩で 『中吉 功展』

 
 深く洗練されたブルー系を基調にした風景15点と花を描いた油彩9点と委細が6点を発表。2015年2月15日、77歳で他界した和子夫人が撮っていた写真10点も展示している。
 風景は羊蹄山、恵庭岳など山を中心にした作品もあるが、川や海を手前に、その向こうに建物などが連なるように描いた大きなスケールの構図が心を捉える。札幌の豊平川を手前に描いた『湖畔愁想』、海を中心にした留萌の風景『朝の港』(ともに80号)は雄大な展望。
 その色彩は、濃いブルー系を基調にきれいなマチエールで入念に描き込んでいる。「現場を見て雰囲気や感じたことを独自に解釈して絵を描いている」と語り、幻想性さえ感じさせる。色彩もソフトで気品がある。サムホールから80号。

 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで16日まで。

 ◆写真は豊平川を手前に描いた油彩『湖畔愁想』(80号)


 P1070760_convert_20170413110754.jpg  中吉 功(なかよし・いさお)さん
 和子夫人とは、2人展を開いたことも。1963年に初個展を開いて以来、個展、グループ展は多数。道展で63年知事賞、69年会友賞。道展会員、グループ環事務局長。札幌北高卒。1943年小樽市生まれ。札幌市清田区在住。

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色彩豊かに「T」シリーズ 外山 欽平油絵個展

 
 1998年にローマ字の「A」で始まったアルファベットシリーズの油彩。今回で連続20回目の「T」シリーズ。色彩豊かに描き上げた100号12点を中心にサムホール7点、シルクスクリーン4点、天井から吊るしたオブジェ3点を出品。「学生時代から抽象絵画ひと筋…」で、ほぼ50年のキャリア。
 「T」の文字が、大画面の中でまるで踊っているかのように描かれている。深いグリーン、ブルー系の色彩空間の中で両手を広げたり、体をひねったりしているようなフォルムが動的に表現されている。しかも赤、オレンジ、紫系といったカラフルな色調。全体がリズミカル。
 筆は一切使わない。キャンバスを置き絵の具を流すという手法。絵の具をたらす、飛ばす、時には火もつける…など独自の手法で仕上げる。深いマチエールと色彩の美しさも魅力でもある。

 札幌市中央区南1西3、大丸藤井セントラルスカイホールで16日まで。

 ◆写真は色彩豊かな「T」シリーズの油彩(ともに100号)


 P1070756_convert_20170413110635.jpg  外山 欽平(とのやま・きんぺい)さん
 「デッサンをしているうちに踊り子のようなイメージがわいた」。既に来年の「U」シリーズの構想に。毎年、函館でも発表しており、かつては北海道抽象派作家協会展でも発表していた。武蔵野美術大学卒。1937年函館市生まれ。同市在住。

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大作中心に48点 『末永 正子展』

 

 「ある日の風景から」をタイトルに、道展で1998年に協会賞を受賞した油彩『二人の風景』から新作まで48点をそろえ、意欲的な取り組みを見せている。100号から100号2枚を合わせた大作が中心。市立小樽美術館主催の「小樽・美術家の現在」シリーズの作品展。
 「今、語りだす線を見よ」のキャッチフレーズが示すように、作品は色彩豊かに、一見自由自在とも思わせる線の走りで、心地よい響きを感じさせる。当初は、作品『女』『風・花・女』など人や花を表現する取り組みだったが、2004年の作品『空・女・風』あたりから抽象構成へ。洗練された明るい色彩と「筆だけで描く」というリズミカルな線の走りが心地よい。基調は「窓から見える海など小樽の風景…」だが具象ではない。ブルー、ワインカラー、ホワイトなど多彩な色彩空間に軽快な線描で末永アートをつくり上げている。3月18日に開かれたアーティストトークには、100人のファンが訪れたという人気だった。

 小樽市色内町1、市立小樽美術館で23日まで。

 ◆写真は新作の油彩『華と水の景』(100号2点)



 P1070728_convert_20170403101431.jpg  末永 正子(すえなが・まさこ)さん
 「1点仕上げるのに1ヶ月から1ヶ月半かかります」。“抽象風の作品”と言われている。札幌で2005年、15年に個展。昨年、中国・ハルビン市で開かれた「阿部典英と北海道作家展」に出品。道展、小樽美術協会会員。札幌大谷短大卒。1951年小樽市生まれ。同市在住。

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白を基調に清そな陶器 『嶋貫 郁美陶展』

 

 「白が好きです」―“春の息吹”をキャッチフレーズに白を基調にした大小のうつわ、皿、花器30点を中心に桜の花びらを散りばめた造形的な作品、小さな桜の花びらの作品をそろえ、春を迎えた喜びが広がっている。2013年に京都で初個展を開いて以来2回目。
 角状の高さ約45㎝の花器、茶系の柱状に桜の花を散りばめた11本の造形作品以外の花器などは白が基調。その表面は、ひび割れ状の文様がリズミカルに表現され、内面は釉薬による淡いブルー、グリーン系が輝いている。清そで気品がある。皿は、うず巻き状の文様。
 『春』を強調するように展示されている作品の間に小さな桜の花の作品をさり気なく置き、花をつけた枝も6本吊り下げるなど優しい気配りの展示になっている。

 札幌市中央区大通西23、ギャラリー円山で8日まで。

 ◆写真は白を基調にした数々の作品


 P1070750_convert_20170403101301.jpg  嶋貫 郁美(しまぬき・いくみ)さん
 円山陶房の陶芸教室で指導している。北海道陶芸展で2010年奨励賞、11年協会大賞、12年会友賞。16年現代陶芸奨励賞展に入選。師は陶芸家の下沢敏也さん。北海道陶芸展会員、北海道芸術デザイン専門学校卒。1982年福島県生まれ。札幌市在住。

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生命基調に独自の発想 『若林 洋子展』

 


 「楽しみながら描いています」。貝の形をカラフルに表現した『ロマンチック貝動』と油彩による『ミクロコスモス』のシリーズ17点を発表、独得の感性を見せている。個展は、2002年以来15年振り。昨年の道展に初出品で入選、その記念展とも言える。
 「ココロの宇宙にあそぶ」をタイトルに独自の世界を展開している。
 『ロマンチック貝動』は、モデリングペースト、アクリル絵の具で大小の貝殻を表現、その表面に帯状、線、うねりといった動きを描くように表し、生命を強調している。
 道展入選作と同じタイトルの『ミクロコスモス』は、画面いっぱいに動き回る細胞の生命力、呼吸を印象づけている。その動き、表現は人間の顔のようであったり、魚のようであったり、円の重なりであったり…入念、濃密な描き込み。小さな宇宙なのかも知れず、思わず引き込まれる。豊かな発想と描写力である。


 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで4月2日まで。


 P1070745_convert_20170330100829.jpg  若林 洋子(わかばやし・ようこ)さん
 「デッサンをせずイメージで描いて行きます」。『ロマンチック…』は2013年から取り組んでいる。師は美術家の阿部典英さん。創作グループ「むすびめ」で発表を続けている。北海道造形デザイン専門学校グラフィック科卒。1949年小樽市生まれ。札幌市在住。

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風景の魅力存分に 『坂元 輝行風景画展』

 
 「歩く、感じる、描く」シリーズを続けており、その第11回展。水彩画を中心に「かつて描いていた」という油彩27点と合わせ64点を出品、風景画展の魅力を見せている。
 水彩は札幌を始め石狩、小樽、余市、夕張、函館…道内各地と油彩は東京、福島、広島県など広範囲。主にバス、JRを利用、スケッチをし、写真を撮る。
 小樽運河、北大講堂、大通風景、石狩の灯台、留萌の港の秋、夕張の冬景色…明るい色彩と生き生きとした筆勢で描き上げている。
 黒い線描を生かし動的な空気感が広がっているのが特徴。描く早さが伺え画面いっぱいに展開している。人影は無い。「風景は、時間と共に変わる。自分なりに感じる風景です」―。リズム感のある描写力も特徴。訪れるファンの心を捉えている。

 札幌市中央区大通西5、大五ビル・ギャラリー大通美術館で4月2日まで。

 ◆写真は水彩の『ニセコ盛夏』(10号)


 P1070738_convert_20170330100721.jpg  坂元 輝行(さかもと・てるゆき)さん
 毎年精力的に個展、グループ展を続けており、4月6日から小樽・運河のやどふる川でも。5月にグループ展も。1997年に札幌・真駒内中学校を最後に37年間の教職を終え、以来絵筆ひと筋。さっぽろくろゆり会会員。北大水産学部卒。1936年旭川市生まれ。札幌市在住。

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珍しい左右対称の構図 『内藤 克人版画展』

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 「YOSAKOI」をモチーフに鏡刷りという技法で左右対称の作品を発表している。「この技法では初めてです」。モノクロ調の濃淡で躍動感あふれる女性ダンサーを画面いっぱいに描いた横1・80㍍×縦70㌢の大作7点を中心に11点を発表。2011年以来4回目の個展。
 本道では数少ないリトグラフ(石版画)の作品。薄く透明の雁皮紙を使用、一色一版で仕上げた作品は左右対称の構図になっているのが特徴。しかも大作。
 『街・路・舞』のシリーズ、シャープな線の走りで大勢のダンサーが、空中に舞うように生き生きと描かれている。「リトグラフで鏡刷りの手法による作品を発表する作家は、本道では他にいません」。左右対称でリズミカルな表現。踊るダンサーの気迫、喜びがあふれている。

 札幌市中央区北1西28、ギャラリーレタラで4月9日まで。

 ◆写真は『街・路・舞』シリーズの大作


 P1070705_convert_20170324101518.jpg  内藤 克人(ないとう・かつひと)さん
 「YOSAKOIの大作をいずれ発表したいと思っていた。刷りに入るまでが大変でした」。会場で制作の工程をビデオで見せている。道展で新人賞、佳作賞、会友賞、国展で新人賞、準会員優秀賞、2001年には北広島市文化奨励賞を受賞。道都大学教授だったが、現在は非常勤講師。国画会、道展会員。1957年札幌市生まれ。北広島市在住。

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発会を祝い38点 『グルッペ空展』


 「楽しく豊かな創作活動を」と、新たに発足したグループの第1回展。18人が油彩、水彩画を中心に陶芸を含め、一人1点から4点合わせて38点を展示、スタートを飾っている。
 「大空に高くどこまでも広がっていきたい」という願いを込めてグループ名を「空」に。メンバーは札幌市在住を中心に登別、室蘭、夕張市からも。
 絵画は50号以下。具象を基調に風景、花、人物など多彩。それぞれが個性を発揮しており道内、本州の公募展で活躍している人も。26日には批評会と実技研修会も開かれる。
 日下康夫代表は「個々の作品を尊重し、学び合い、信頼関係を深めながら新たな創造性を追究していきたい」と語っている。第2回展は1年後に予定されている。

 札幌市中央区南2西1、山口中央ビル・アートスペースで28日まで。

 ◆写真は展示されている作品の一部

 
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