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~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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『北海道を彩るアーティスト』 あとがき ~五十嵐 恒~



 長い間、ブログをご覧いただきありがとうございました。
 本日をもって『北海道を彩るアーティスト』を終了させていただきます。


 平成31年3月28日、五十嵐 恒は永眠いたしましたことをご報告させていただきます。

 葬儀は近親者のみにて諸事万端滞りなく済ませました。礼を失することになりましたがお許し頂きたく存じます。なお、誠に勝手ながら一切のお心遣いにつきましては拝辞させていただきますのでご了承をお願い申し上げます。
 母も心労が重なっておりますので、自宅への電話連絡などを控えていただきたく、重ねてお願い申し上げます。


 北海タイムス社勤務時代からたくさんの作家さんたちと出会い、取材さていただき、最期まで好きな仕事をまっとうした父は幸せだったと思います。そして、美術ジャーナリストとして84歳まで生涯現役を貫いた父を誇りに思います。
 皆様には大変お世話になりました。

 2009年12月から約10年間、父と二人三脚でやってまいりましたブログを終えてしまうのは、とても寂しく残念です。
 本当にありがとうございました。


平成31年3月31日
長女・裕見子
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◆ブログお休みのお知らせ◆

 
 いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
 
 少しの間、お休みさせていただきます。

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色彩豊かな抽象画 『亀井 由利小品展』

 

 抽象絵画ひと筋。毎年精力的に発表を続け、今回の仕事始めには色彩豊かな新作14点を発表、意欲を見せている。30号から0号。油彩。
 「初日の出と凧のイメージです」。新春にふさわしく色鮮やかな赤を中心に白、ブルー、グリーンが、はじけるように展示されいる。白の中にグリーンが広がる、赤を中心に白、ブルー、赤がぶつかり、響き合うように描かれている…どの作品も生き生きとした筆勢。新春の意気込みが伝わってくる。
 “筆勢”とはいっても筆が描くのではない。絵の具をたらし、吹き付けるようなドリッピングの手法。それを入念に繰り返し独自のアートを確立している。
 “赤の世界”の中で1点だけ30号のモノクロ調の作品が。やはり動的な表現で内面性を追究している。
 同じ会場の2階で新道展会員、赤石操さんが初個展を開いている。

 札幌市北区北8西1、石の蔵ぎゃらりぃはやしで15日まで。

 DSC02383_convert_20190110101844.jpg  亀井 由利(かめい・ゆり)さん
 個展、グループ展は数え切れない。今年も代表のバックボックス展、新道展を始め個展が予定されている。2017年には室蘭市自選展を開いた。新道展で佳作賞、室蘭美術協会展で市長賞など受賞。新道展、日本美術家連盟会員。室蘭栄高校卒。1952年室蘭市生まれ。札幌市在住。

 ◆写真は油彩の『奴凧』(4号)

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花、風景中心に28点 北日展新春会員展

 

 誰もが出品展示できる無審査の日本画の公募展を掲げている北海道日本画会の会員有志7人の作品展。新春展を開くのは初めて。花、風景を中心に合わせて28点が展示され新春を飾っている。
 北日展は、2013年に第1回展を開催以来毎年開き、今年の第7回展は9月18日初日を予定している。
 今回の新春展には一昨年北日展賞を受賞した宮中裕子さん、昨年受賞した小川佐世子さん(共に石狩管内当別町)が新会員として5点ずつを出品している。
 具象の美が基調。アサガオ、アジサイ、ハマナス、ポピーといった数々の花のモチーフを中心に美しく描いている。岩見沢市の四十九ウタ子さんも花の作品を出品。
 新春会員展とは別に、北日展会長の新田志津男さんが、隣室に60号から80号の日本画の大作11点を出品、存在感を見ている。中でも墨絵の『雪解け間近』(60号)は、独得の情緒を広げている。

 札幌市中央区南1西3、さいとうギャラリーで13日まで。

 ◆写真は小川佐世子さんの日本画『静寂』(8号)

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73人が個性豊かに ゆく年くる年`18~`19展


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 この1年を振り返り、新しい年への思いを込めた企画展。今回で24回目。美術団体を問わず73人が多彩な作品を発表している。
 油彩、日本画、水彩、パステル、版画、金工…作品は多種多様。具象から抽象構成まで幅広く個性豊か。出品作家も札幌を中心に北見、旭川、深川など遠方からも。夫婦、親子も。全道展の田崎謙一さん、道展の岡恵子さんが初出品している。
 来年のエトにちなんでイノシシを描いた作品が何点か。西田陽二さんの『白亥』はイノシシを勢いよく、内藤克人さんの『サバンナの貴公子』は何頭ものイノシシが駆ける姿を、福島靖代さんの『亥の刻』は月夜の下の窓辺に小さなイノシシ…などそれぞれの感性が楽しめる。阿部典英さんの『イノさんとシシさん』は思わず笑みが。
 泉修次さんのボックスアート『H31年開運おみくじ』は、自由におみくじを引くことができる楽しさが。出品作家の個性と思いが込められている。

 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで新年1月6日まで(ただし今月24日と29日から31日、新年1月1日は休廊)

 ◆写真は阿部典英さん(小樽)の作品『イノさんとシシさん』

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多彩な動物の作品100点 第3回動物展

 
 「動物は冬に何をする?」をテーマに陶芸家の香西信行さん(もみじ窯)桜井実奈子さん(桜花窯)石川直子さん(霜月窯)=いずれも札幌市=が、数々の動物の作品約100点を発表、ホットな雰囲気が広がっている。連続3回目。
 白熊が雪の積もった湖で釣りをしている、ウサギがそりに乗って遊んでいる、犬がベッドにくるまっている、モモンガが大木の穴から顔を出している…ペンギン、アザラシ、イノシシ、フクロウからウサギなど数え切れない程の動物が、今にも動き出しそうな雰囲気で展示されている。泳ぐクジラも。高さ2㎝程から20㎝ぐらいまで様々。
 「陶芸で何か役に立つことをしたい」という思いで始めた陶展で「胆振東部地震で動物達も被害を受けました」と語り、会場に募金箱を設け、さらに売り上げ金の一部とともにペット保護大作協議会に義援金として送ることにしている。

 札幌市中央区大通西4、道銀ビル・らいらっくぎゃらりぃで23日まで。


 ◆写真は展示されている数々の動物の作品

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清そで気品の器類 『多田 昌代陶展』

 

 「あたたかなあお やわらかなしろ」をテーマに気品に富む数々の家庭用食器類を中心に会場いっぱいに展示。毎年、個展、グループ展で数多く発表「今年最後を締めくくる個展です」。
 「個展で発表するのは初めて」という黒系や青系を基調にした土なべや壁面には白い鳥の羽を思わせるオブジェなどもあるが、中心には大小の皿、カップ類。いずれも優しく輝くような白と透明感に富むソフトなブルーが基調。
 大小の皿は六角状であったり、だ円形であったり、カップ類も色々なアイディアが施されている。清そ感に富み薄地で思わず手に取ってみたくなる。

 札幌市北区北8西1、石の蔵ぎゃらりぃはやしで18日まで。


 DSC02338_convert_20181215105630.jpg  多田 昌代(ただ・まさよ)さん
 1992年陶芸家下沢敏也氏に師事して以来26年。2011年11月に独立以来7周年を迎え指導している生徒の作品展を開いたばかり。来年10月には京都でも個展を開く。北海道陶芸展で協会大賞、道教育長賞、会員奨励賞など。北海道陶芸会会員。藤女子短大国文科卒。1962年函館市生まれ。札幌市在住。

 ◆写真は白を基調にした大小の器類

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北海道の風景を魅力的に 『真鍋 敏忠水彩画展』

 

 「光と画の中で」をサブタイトルに、徹底した現場主義で道内各地の風景を描いた作品37点を発表。明るい色彩、繊細なタッチでリアル感を高め現場の空気感が広がっている。2005年から今年10月に描いた作品。35回目の個展。
 水彩画とはいっても油性マジックペンと日本画の顔料で描いている。マイカーで道内各地を回り、すべて現場で仕上げている。
 小樽運河、網走・卯原内のサンゴ草、積丹・神威岬、石狩灯台、浜中町の霧多布、美瑛の青い池…「いかに遠近感と空気感を出すかです」。時間をかけて入念に描き込む。丁寧な描写力であり、濁りのない色彩が魅力。
 『旧札幌停車場』『小樽鰊御殿』といった歴史をしのばせる作品も多く本道の風景や歴史に思いを改たにさる。
 18日から展示作品を入れ替える。

 札幌市西区二十四軒4条3丁目3-16、ギャラリー北のモンパルナスで29日まで。

 DSC02328_convert_20181207152510.jpg  真鍋 敏忠(まなべ・としただ)さん
 絵は独学。元々は油彩だったが、2000年から水彩画を発表。道立高校教諭時代は英語の教師。1971年から98年まで道教職員美術展に入選、奨励賞を1回受賞。2013年にロシアで3人展。弘前大学文理学部卒。無所属。1938年名古屋市生まれ。札幌市在住。

 ◆写真は、新作の『小樽運河秋色』(8号)

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53人が多彩な作品 北海道九条美術の会作品展



 芸術、美術、文化の表現の自由を守ることを旗印しに2006年7月に「北海道九条美術の会」が発足以来12年。その記念作品展。46人と物故会員7人の53人が多彩な作品を発表している。
 憲法九条改正に反対する会が2004年6月東京で発足した。メンバーは井上ひさし、梅原猛、大江健三郎氏9人。これに呼応して全国で「九条の会」が誕生、本道でも多くのアーティストが結集、以来12年が過ぎた。
 「表現の自由を守る」を目標に展示作品は油彩、水彩、日本画、版画から彫刻、手芸、書など幅広く、モチーフも風景、人物、静物、花などの具象から抽象構成まで多彩。テーマはなく自由に描く、がモットー。一人1点ずつを出品。
 札幌市とその近郊を中心に釧路、北見市からも出品。今回高見堂めぐみさん、森真知子さん、若狭茂子さん(いずれも札幌市)が初出品している。この作品展は、発足以来毎年開いている。

 札幌市中央区大通西5、大五ビル・ギャラリー大通美術館で9日まで。

 ◆写真は展示されている数々の作品

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木彫中心に50点 本田 明二展

 

 本道彫刻界に大きな足跡を残した本田明二氏(1919~1986年)が、来年生誕100年、没後30年を迎える。その回顧展。木彫を中心にブロンズなどの彫刻、素描、版画合わせて50点が展示され歩みをたどっている。
 本田氏は空知管内月形町生まれ。札幌二中(現札幌西高)を卒業と同時に上京、彫刻の世界へ。本道出身の彫刻家が活動の拠点を東京に移していく中で本道に根を下ろし創作活動を続けた。
 1952年から60年まで全道展事務局長を務め、新制作展で新作家賞、北海道秀作美術展で道立美術館賞、1981年には札幌市民美術賞を受賞した。
 作品は『けものと男』『馬』『フクロウ』『トルソ』など多くを発表「具象を抽象の枠組みを超えた造形美」「自然を愛した生命力」「おおらかな造形に素朴さと美しさが共存している」と評されている。
 展示作品は木彫から石こう、ブロンズ、テラコッタなど多彩。制作年月日不詳から1980代の作品まで幅広く、取り組んだ情熱が伝わってくる。
 25日にスペシャルトーク12月11日に講演会などが行われる。
 札幌市中央区宮の森4-12、本郷新記念札幌彫刻美術館本館で2019年1月17日まで。

 ◆写真は1982年制作の木彫『けものを背負う男』
プロフィール

chikuwapan

Author:chikuwapan
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『北海道を彩るアーティスト』
絵画、版画、彫刻、工芸、陶芸、立体、書道など各分野で活躍している北海道のアーティストを、写真入りで分かりやすく解説しています。

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