~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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個性豊かに抽象の美 北海道抽象派作家協会展

 

 1973年に創立会員12人で結成展が開かれ、翌年に第1回展が開かれて以来今回で第45回展に。同人11人、推薦作家2人の13人が個性豊かな大作、力作を発表している。
 公募団体にかかわらず抽象の美を追究しているアーティストの作品展。創立展から出品を続けているのは、現代表の今荘義男さん(岩見沢)だけだ。
 後藤和司さん(札幌)の『軌跡』シリーズ、小川豊さん(小樽)の『心のひだ』シリーズをはじめ、2015年の新道展で協会賞を受賞した宇流奈来さん(札幌)は『未知』と題した屏風状の大作を出品するなど抽象絵画の魅力を見ている。唯一の立体作品は、田村純也さん(苫小牧)の『域』。
 長年、同人として出品を続けてきたが、昨年11月5日70歳の生涯を終えた林教示さん(岩見沢)の遺作も展示され、在りし日をしのんでいる。

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで22日まで。


 ◆写真は展示されている数々の作品
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協会賞は佐藤隆之さんに 『第45回記念美工展』


 押し花、陶芸、金工、木工、和紙絵…幅広い分野の美術工芸品を対象にした北海道美術工芸協会主催の公募展。第45回の記念展。協会賞は札幌市手稲区、佐藤隆之さん(46)のペーパークラフト『ニケの翼』が受賞、会友いも推挙された。
 記念展には会員、会友と一般応募の入選者の作品60点が展示されている。富士市、東京、横浜からの出品も。
 壁面、床面に展示された作品は多彩。佐藤さんは昨年に次いで2回目の出品で受賞。白い紙を切り張り合わせるという手の込んだ制作で、鳥が白い羽を広げている構図。縦1・60m×横92㎝。
 これまでのポスターも展示され、記念の歩みをたどっている。
 協会賞以外の主な受賞者は下記の通り(敬称略)

 ▽新人賞 大野詩朋、田端乃里子(以上札幌) ▽奨励賞 佐藤美智子(同) ▽会員推挙 佐藤美智子、常本幸子(同)


 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで22日まで。


 ◆写真は協会賞を受賞した佐藤隆之さんの作品『ニケの翼』

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壮大な宇宙のドラマ 『武田 京子作品展』

 


 「宇宙は、美しく平和であって欲しい」―。熱い思いを込めた宇宙シリーズの480号、400号といった油彩の大作34点を中心に、花だけを描いた20点、さらに春から冬の花、風景をカメラに収めた写真41点を広い3室に出展、壮大なドラマを演出している。
 宇宙シリーズに取り組んで20余年。「自然災害や異常気象から地球を守りたい」という願いから始まった大作は、美しい花を中心に天使が舞うドラマチックな展開。
 大作『祈り』(480号)は「地球が愛と光の星になるように」、『輝き』(400号)は「天使が愛の光りを運んでくるように」といったメッセージを込めている。
 球体状の中に数々の花が描かれ宙に浮き、美を競い、平和を願うように天使が舞い、光りが差す…そうした雄大な展開を動的に、美しい色彩で描き上げている。迫力がある。

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで15日まで。

 DSC01755_convert_20180414134313.jpg  武田 京子(たけだ・きょうこ)さん
 40年近く花を描いていたが1995年から宇宙シリーズに。65年からカルチャースクールで学んだが70年から独学。個展は50回以上で東京でも。作詞、作曲、歌も。「絵は、ひたすら描き続けてまきした」。富良野高校卒。1941年東京都生まれ。札幌市在住。

 ◆写真は油彩の大作『祈り』(480号)

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80歳記念展に大作、力作 『河瀬 陽子油絵展』


 
 「ほぼ30年は続けている」という『マリオネット』シリーズの大作を中心に女性像、風景、花を描いた23点を出品。80歳を迎えた記念展。札幌での個展は、2013年に次いで3回目。0号から100号。
 マリオネットの大作は、その存在を描いているだけではない。「明るい所へ飛んで行きたい」「あやつられるマリオネットを開放してあげたい」という思いを込めている。マリオネット5体を描いた100号の油彩は、1体が窓辺から空に向かっている光景。入念な描き込み。
 『さくら』など花そのものを描いたのもあるが、花の中の女性像「芦別市新城から望んだ」という『道』『牧場の夏』など広々として奥行きのある風景…モチーフは多彩。道展、一線美術展(東京)などで数々の賞を受賞しており存在感を発揮している。

 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで15日まで。


 DSC01749_convert_20180414134159.jpg  河瀬 陽子(かわせ・ようこ)さん
 「マリオネットのシリーズは、物語を込めて描いています」。1980年に道展に初入選した作品は音楽がテーマだった。91年に『マリオネット』で佳作賞、02年に会友賞。一線美術展でも新人賞、一線美術賞、文部科学大臣賞など次々に受賞。道展、ル・サロン展会員、一線美術展委員。1938年芦別市生まれ。同市芸術の郷しんじょうにアトリエがある。

 ◆写真は油彩の『マリオネットⅠ』(100号)

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87人が大作、力作 第85回記念独立展北海道展

 


 1931年に東京都美術館で第1回展を開いた伝統の独立展が、昨年10月の開催で85回展を迎えた。札幌での開催は、その記念展で2013年以来5年振り。1990年の58回展以来通算6回目に。本道在住の52人、本州の35人、合わせて87人が大作、力作を発表、ファンを魅了している。
 「時代の旗手として新たな美の追求」「新しい時代の美術を創造する」などを掲げる独立展は独自の魅力をファンにアピールしている。
 85回展では、本道から遠山隆義さん(旭川市)が記念賞、安藤和也さん(名寄市)渡辺貞之さん(深川市)が佳作賞、宮地明人さん(岩見沢市)が奨励賞を受賞した。
 広い会場に、130号から200号の大作、力作を中心に競い合うように展示され迫力感に富んでいる。本道の会員は竹岡羊子さん、大地康雄さん、木村富秋さん(札幌市)ら8人。この会員の鹿追展が、15日から十勝管内鹿追町・町民ホールでも開かれる。
 本州からの出品では、故人となった松樹路人さん、高森明さん(東京都)の遺作も。北海道展事務局の波田浩司代表も200号の油彩を発表「多くの方に楽しんでいただきたい」と語っている。
 一般800円、大学生以下無料。


 札幌市中央区北1西17、道立近代美術館で12日まで。


 ◆写真は大作、力作が展示されている会場

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23人が45点を発表 第2回グルッペ「空」展 

 

 「大空に高く広がっていきたい」という思いを込めて昨年発表したアートグループの第2回展。昨年より多い23人が油彩を中心に水彩、陶芸、彫金など45点を出品個性を競っている。油彩はサムホールから100号。
 メンバーは、札幌を中心に室蘭、登別、夕張市など幅広く道内、東京の美術団体の会員、会友も。今年の初出品は手塚陽子さん、山崎マリ子さん(共に登別市)ら5人。
 油彩、水彩とも具象の風景が中心。日下康夫さん(札幌市)の油彩『北の岬(オタモイ岬)』(100号)原田富弥さん(同)の『神威岬』(同)は雄大なスケール。中村香都子さん(同)は皮絵という独自の作品。
 「互いの作品を尊重し学び合う」を基調にしており、最終日の10日に作品批評会、実技研修会が開かれる。

 札幌市中央区南2西1、山口ビル・アートスペース201で10日まで。

 ◆写真は出品されている100号の油彩3点

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多彩な造形美の陶象 『相馬 康宏作品集』

 

 「私のような作品を作っている陶芸家は全国的にもいないでしょう」。『陶象』と名付けた独自の造形作品を作り続けて35年。高さ60㎝から80㎝の個性豊かな作品12点を発表。個展としては実に22年振り。
 陶芸といっても家庭用食器ではない。粘土を積み重ね三角状、弓なり状、箱状さらに人体状の形状を立体的な形に仕上げている。しかも表面と裏側のつくりが違う。それらをグリーン、ブルー、オレンジ系といった釉薬でカラフルな造形美に。
 角状や円形状の内部は空洞。「作りながら形を考える」という。釉薬も独自に作る。『陶象』とは、作者独自の造語。さわって感触を楽しめるのが特徴でもある。

 札幌市中央区大通西5、大五ビル・ギャラリー大通美術館で4月1日まで。


 DSC01721_convert_20180330095529.jpg  相馬 康宏(そうま・やすひろ)さん
 陶芸は独学。1983年以来35年に。「作品は1千点以上ある。これからは10回は個展を続けたい」。窯は灯油。かつては公募展に所属していたが、現在は無所属。陶媛夫人も陶芸家。1947年札幌市生まれ。空知管内由仁町在住。

 ◆写真は多彩な造形美の『陶象』

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風景を気迫の筆勢で 柴崎 康男展

 

 室蘭、網走、浦河…道内各地を中心に海外の風景と花を描いた油彩合わせて17点を発表。道内の風景は、主に冬の海を大きなスケールで描き自然の美と空気感が広がっている。サムホールから20号。
 筆で下地を塗ってからペインティングナイフでぐいぐいと描き込む。網走の『冬の帽子岩』、室蘭の『地球岬』など、荒れる冬の表情を気迫の筆勢で展開、厳しい冬の光景がじかに伝わってくる。
 イギリス、ギリシャなど海外の風景は5点。海と山を重厚マチエールで描いている。
 花はアジサイ、バラをアップするように画面いっぱいに表現。6点で「これだけ花の作品をそろえたのは初めて」という。入念な描き込みである。

 札幌市厚別区中央2条5丁目、デュオ2・5階、新さっぽろギャラリーで26日まで。



 DSC01694_convert_20180322163215.jpg  柴崎 康男(しばさき・やすお)さん
 精力的にスケッチに回りヨーロッパ、アメリカなど海外へも。1994年の初個展以来グループ展も含め多数。二科展で特選、新道展で佳作賞。2009年に伊達市芸術文化賞受賞。新道展会員、二科展会友。1952年室蘭市生まれ。伊達市在住。

 ◆写真は『冬の帽子岩(網走)』(12号)

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漂着物に生命を 水高 和彦展


 
 「海岸に流れ着いた木材に生命を吹き込みたい」。昨年の第62回新道展で協会賞を受賞した大作(188×188㎝)をはじめ2016年に制作した作品から新作まで32点を発表。それは、数々の素材を組み合わせて仕上げる「ミクストメディア」と呼ばれる独自の作品。1991年以来27年振りの個展。
 木片、布、麻、針金、厚紙…それらを組み合わせコンクリートや漆喰で固めて作品に仕上げている。素材の角材や板など木片は、海岸に流れ着いたもの。単なる廃材ではなく赤さびたくぎ、鉄板の一部などがついてい「何か物語が秘められている」とみている。
 「それらをアートに仕上げ再生したい」―。白い空間に浮くように腐食した角材や板などが組み合わされて『旅』『時のコンポジション』といった作品に。存在感が強調され、作者の熱い思いが伝わってくる。

 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで25日まで。


 DSC01679_convert_20180322163106.jpg  水高 和彦(みずたか・かずひこ)さん
 木片は胆振管内勇払海岸で収集する。彩色せず漂着物の色や形を生かして表現する。新道展での協会賞は一昨年、昨年と2年連続。恵庭市文化協会振興賞、同市文化奨励賞受賞。恵庭市文化協会事務局次長、新道展会友。札幌大学経済学部卒。1954年恵庭市生まれ。同市在住。

 ◆写真は『時のコンポジション』(50号)のⅠとⅡ

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猫シリーズの油彩、陶芸 『川本 ヤスヒロ小品展』

 

 「まとめて発表するのは初めて」という“猫シリーズ”の油彩を中心にパステル画20点、やはり猫を描いた陶芸作品56点と陶板を発表。文字通り“猫の世界”を多彩な表情で描き、ファンを楽しませている。
 2004年からの油彩だが大半は今年の新作。猫の顔がアップしている、ビルの屋上から眼下を展望している、じっとクラシック音楽を聴いている…などの他、人物像のどこかにさり気なく猫が描かれている。
 作者は、クラシック音楽をテーマに発表しており、猫も第九を聴き目を輝かせている、うっとりしているといった表情が印象的。
 ペインティングナイフも使い重厚な描き込み。陶芸は「花川窯」を開窯しており、キャリアほぼ40年。ペン立て、皿などはかわいい猫が登場している。

 札幌市西区琴似1条3丁目、ぎゃらりー北都館で19日まで。


 DSC01673_convert_20180315142535.jpg  川本 ヤスヒロ(かわもと・やすひろ)さん
 猫は2005年まで飼っていた。毎年個展、グループ展で発表、昨年10月に深川市で開いた個展では66点を発表。描くテーマは音楽。石狩の風景のスケッチを続けており目標は1千点。全道展で知事賞、会友賞など。昨年まで3年間全道展事務局長。全道展、石狩美術協会会員。1950年釧路市生まれ。石狩在住。

 ◆写真は油彩の『未完成を聴く白いネコ』(サムホール)
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