~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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最高賞は渡辺さんの水彩画 第37回道彩展




 北海道水彩画会(小堀清純代表)の公募展。最高賞の道彩展賞は札幌市の渡辺貴美子さん(43)の水彩画『6月の室内』が受賞し、会友に推挙された。渡辺さんは、昨年道知事賞を受賞している。
 今年の総搬入数は238点。会員、会友と一般の入選、入賞作品合わせて143点が展示されている。風景、静物、人物などモチーフは具象から抽象構成まで多彩。事務局では「風景を描いても自分なりに解釈した取り組みをしている」と語り心象性の強い個性的な作品が多いのが特徴。
 渡辺さんの受賞作は、室内の光景を洗練されたブルー調で描き込み気品がある。出品者は、21歳から90歳と幅広く感性豊かな作品がファンを魅了、事務局では「年々レベガ上がってきている」と語っている。


 渡辺さん以外の主な受賞は下記の通り(敬称略)。


 ▽道知事賞 馬場結香(苫小牧) ▽札幌市長賞 島谷京子(札幌) ▽札幌市教育長賞 山田明美(同) ▽北海道新聞社賞 林正行(同) ▽八木賞 伊林昌子(江別) ▽伸子賞 大越なほみ(札幌)


 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで24日まで。


 ◆写真は渡辺貴美子さんの受賞作『6月の室内』
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初出品の宮中さんに北日展賞 第5回北日展

 
 「審査が無く誰でも自由に出品し日本画の振興を」―。“無審査の公募展”をキャッチフレーズに掲げている北海道日本画会(新田志津男会長)の第5回記念展。最高賞の北日展賞は、石狩管内当別町の主婦、宮中裕子さん(57)の日本画『眠りの時(上高地)』(30号)が初出品で受賞した。
 今年は5人の創立会員を始め会員、一般出品者の27人が昨年より多い53点を出品。初めて函館市、石狩管内当別町からも。0号から130号。
 作品はツバキ、バラ、アジサイなど花を中心に風景、女性像などで優しく気品に富む色彩で描いている。
 北日展賞を受賞した宮中さんの作品は、上高地(長野県)の冬景色をモノトーン調で描き森閑とした情緒。キャリア13~4年でグループ展で発表しているが、無審査とはいえ公募展に出品したのは初めて。上高地へは、7年程前に家族旅行で訪れたという。一般出品では、小川佐世子さん(当別町)の美しい色彩の『藤』(30号)も印象的。
 10月7,8日に移動展が三笠市民会館で開かれる。

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで24日まで。

 ◆写真は北日展賞を受賞した宮中裕子さんと作品

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最高賞は山さんの油彩 『第50回記念道美展』


 
 1969年に第1回展を開いた北海道美術作家協会が50回展を迎えた記念展。絵画、工芸、写真の3部門に319点の応募があり170点が入賞・入選した。最高賞の道知事賞は、札幌市の主婦山愛実さん(45)の油彩『ensure~虚実』(100号)が選ばれた。
 応募は写真が224点で最も多く次いで工芸、絵画。会員、会友と一般応募のの入賞・入選作品387点が展示されている。
 山さんの受賞作は、複数のトナカイに女性が乗っているというシュール調でストーリーを秘めた内容。筆とペインティングナイフでぐいぐい描き込み洗練されている。05年に新人賞、10年に会員賞を受賞、来年12回目の個展を開く。
 実姉の片桐抄織さん(札幌)も会員で油彩を出品、ご主人の好美さんも初出品で入選。片桐さん、山さん姉妹の母親、野田敦子さん(同)は道展会員というアート一族。

 道美展賞は麻生敏子さん(北広島)、魚住慈子さん(札幌)、金澤俊美さん(美唄)が受賞した。

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで18日まで。入場料500円(70歳以上、障がい者、高校生以下は無料)。


 ◆写真は道知事賞を受賞した山愛実さんと作品

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抽象絵画31点を発表 『丸藤 真智子展』

 

 「土が持っている味わい、暖かさに魅せられます」―。『土塊(つちくれ)』をタイトルに0号から100号の作品31点を発表。このうち29点は今年の新作。一昨年に次いで11回目の個展。
 一貫して抽象絵画に取り組んでいる。日本画の顔料、水性顔料、クレヨン、ガラスの粉などを使い、ペインティングナイフで入念な描き込み。
 カラフルな空間に線や球体、不定形なフォルムが何かを楽しみ、思いをめぐらせるかのように自由自在といった感じで表現されている。
 『赤い土の子』は、赤の中にうごめく球体、『白い目』は、ブルーの空間に大きなだ円状の球体が浮く…などは大きなスケール。ストーリーが込められている。
 下絵もなく、いきなり描いていく。「描きながら変わる、楽しく取り組んでいます」。線の走りにリズム感がある。

 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで17日まで。


 DSC01201_convert_20170915162244.jpg  丸藤 真智子(がんどう・まちこ)さん
 今年だけで公募展、個展、グループ展で6回発表。「これからも頑張ってきてよかったと思えるようにさらに励んでいきたい」。来年も既に個展の予定がある。結婚、出産などで40歳代から本格的に。新道展で2014年協会賞、15年60回記念賞を受賞。新道展、道抽象派作家協会会員。1953年札幌市生まれ。同市在住。


 ◆写真はクレヨンなどで描いた『白い目』(100号)

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喜寿記念で11回目の夫婦展 『石田壱城と信子の書と表装展』

 

 中学1年から書を始めて65年、そして今年喜寿を迎えた。その記念展。濃墨、淡墨などによる力作、大作を現代表装作家の信子夫人が絹地、スカーフなどで書の文字や雰囲気合わせてデザイン、書の情緒を高めている。
 このような夫婦展は全国的にも珍しいという。
 軸装、額装から小作品まで39点。力強い筆勢の漢字の一文字、多字数から淡墨による流麗な美の作品まで多数。
 これらを信子夫人の表装で飾っている。「作詞者と作曲家のような関係です」。
 絹地や着物の生地、作品によっては和紙も使い優しい色彩で飾り、書の魅力を高め、優雅な雰囲気。夫婦展は、石田さんが1999年に全道書道展で文部大臣奨励賞を受賞したのを記念、初めて開いて以来11回目。10日に喜寿の祝賀会も開かれる。

 札幌市中央区大通西3、道新ぎゃらりぃで12日まで。


 DSC01193_convert_20170910101149.jpg  石田 壱城(いしだ・いちじょう)さん
 雅印20本、ニューヨークに行った時の写真、これまでに受け取った多数のはがきなども展示。隣室で尚志会展を開いている。全道書道展、北海道書道展で準大賞、北広島市から文化賞、北広島市文化連盟から文化功労賞など受賞。読売書法展理事・審査会員、北海道書道展審査会員、北広島市書道連盟、尚志会会長。1940年登別市生まれ。北広島市在住。


 ◆写真は展示されている多彩な書
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