~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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74人が多彩に 夏まつり「お化け展」

 

 さいとうgalleryの企画展で今回で23回目。74人が「お化け」をイメージした油彩を中心に水彩、版画、立体造形、金工、陶芸を出品、個性を競っている。
 「お化け」の受け取り方が、それぞれ違い、作品はバラエティーに富んでいる。水戸麻記子さんのスイカの顔の侍、小堀清純さんのお化けカボチャ、阿部典英さんのめがねをかけた馬、福島靖代さんのお化けがそろった女子会…思わず笑みがもれる。
 そんな中で柿崎煕さんの立体造形『アッカンベーお化け』は、アベケの晋三、ウソの太郎、おばけの金太郎の3体が、それぞれのヒモを引くと表情が変わり時代の風刺を思わせる。
 出品作家は、美術団体を問わず滝川、小樽、岩見沢、江別などからも。夫婦、親子も。気軽に楽しめる。

 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで22日まで。

 ◆写真は柿崎煕さんの作品 『アッカンベーお化け』
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16人が研さんの成果発表 アトリエ金曜会展

 

 新道展会員香取正人さん(札幌)の指導を受けている教室展。今回が29回展。代表幹事の藤井勇吉さんら16人が油彩、水彩45点と香取さんが2点賛助出品、1年間の研さんの成果を見せている。
 最高齢は、95歳の山内貞子さんで水彩画3点を発表。中心は油彩。工藤靖子さん、佐藤克子さん、寺地須美子さんが100号の油彩を出品、意欲的な取り組み。この3人と芳村朋子さんが新道展に入選しいる。
 作品は風景を中心に花、人物、静物と多彩。金曜会は毎年5月と10月にスケッチバスで道内を回っており今年5月に胆振管内安平町の菜の花畑をスケッチした時の作品も。それぞれの個性が楽しめる。
 来年の30回展へ、いろいろな計画が練られている。

 札幌市中央区南1東6、札幌市民ギャラリーで22日まで。

 ◆写真は安保史代さんの水彩画『アルテピアッツァ美唄』(10号)

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本道とヨーロッパの風景 『高橋 哲夫洋画展』

 

 1984年に道展に初出品で入選以来34年。風景をすっきりとした空気感と雄大なスケールで描くことに定評があり、今回は「北海道の風景を歩く」「ヨーロッパの旅」の2週に分けて出品している。
 「北海道の風景は頭に入っている」―。函館の夜景、十勝連峰、ノサップ岬など道内各地の四季の風景を生き生きとした筆勢で描いている。ペインティングナイフでぐいぐいと描き込む。描き上げる時間も短く、気迫が伝わってくる。サムホールから30号。
 11日からの「ヨーロッパの旅」は、31年前の1987年にスケッチ旅行に行った時の思い出の作品。2週間フランス、オランダ、スペイン、ベルギーを回り「スケッチブック30冊は描いた」という精力的な取り組みだった。
 これまでも発表はしてきたが、ヨーロッパの風景を描いた油彩だけ33点(0号~50号)をそろえたのは珍しい。『パリの街角』など建物を中心にした風景を重厚なタッチで力強く描き込み、描く喜び、気概が伝わってくる。

 札幌市中央区北5西7、大丸札幌店8階美術画廊で17日まで。

 DSC02001_convert_20180712161926.jpg  高橋 哲夫(たかはし・てつお)さん
 絵は独学。小、中学校時代から得意。個展、グループ展は数多く今年12月に函館、来年1月には水戸市でも。1988年に初個展。「自信をもって自分の絵を」がモットー。1935年伊達市生まれ。石狩管内当別町在住。

 ◆写真は油彩の『パリの街角』(8号)

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風景を生き生きと 『糸塚 章子個展』

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 今年4月、勤めていた職場を退職した記念の初個展。水彩画。風景、花、静物を描いた58点を出品、意欲的な取り組み。全出品の半分を占める風景は生き生きとした筆勢。サムホールクラスから40号。
 キャリア32年。2013年の道彩展で北海道新聞社賞を受賞した40号の静物以外は新作。中でも「現場主義で描いている」という風景は、描く気迫が伝わってくる。
 函館、小樽、美瑛の風景を描いた作品もあるが、多くは中島公園、植物園、月寒公園など札幌市を中心にした春から秋の光景。「10号クラスなら2時間で仕上げる」という早さ。
 花はヒマワリ、ダリアなど多彩。優しい色調で、その特徴をよく表現している。2室に展示、初個展とは思えない姿勢である。

 札幌市中央区大通西5、大五ビル・ギャラリー大通美術館で15日まで。


 DSC02014_convert_20180712161521.jpg  糸塚 章子(いとづか・しょうこ)さん
 「絵が好きで集中力で描きます」。小学校時代から得意。高校時代は美術を専攻。34歳で故八木伸子さんに師事、現在の師は道彩展代表の小堀清純さん。スケッチにを続けている。道彩展会友。渡島管内・八雲高校卒。1952年八雲町生まれ。札幌市在住。

 ◆写真は植物園で描いた『ムラサキの木』(20号)

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人間の内面性追及 『高橋 伸個展』



 「人間には不思議な存在感がある」―。男女を描いた人物画と風景を描いた油彩15点を発表。このうち100号から200号が5点。意欲的な取り組み。個展は2013年にロシア・ノボシビルスク国立美術館で開いて以来5年振り。
 大作の男性、女性像は、いすれも内面性を追究、厳しい表情。笑顔はない。200号の『裁く者』は「最高裁の裁判官の表情…」で、正面を向いている、横を向いている、目を伏せているなど苦悩の表情。女性一人を描いた130号の大作も何かを叫びたいような厳しい表情。
 悩み、苦悩といった人間の内面性が強く伝わってくる。
 風景は、勇払原野がモチーフ。朝焼けや冬の表情を、空が画面の半分以上を占める大きなスケールで展開している。そこには自然の美しさ、厳しさがある。入念な描き込みである。

 札幌市中央区南1西3、大丸藤井セントラルで8日まで。


 DSC01995_convert_20180707142047.jpg  高橋 伸(たかはし・しん)さん
 人物、風景は学生時代から描いている。武蔵野美大大学院修了後パリ国立美術大学に留学。独立展で独立賞、中山賞、安田火災美術財団奨励賞など受賞。個展、グループ展は多数、札幌武蔵野美術学院学院長でサッポロ未来展を企画。来年3月苫小牧で個展を予定。独立展会員。1950年苫小牧市生まれ。千歳市在住。

 ◆写真は油彩の『裁く者』(200号)
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