~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

未分類

『働く人と動物中心に70点』 ~バリ島の木彫りたち~

P1000157_convert_20100318110108.jpg      

 ジャイカの一員として1973(昭和46)年から1年間インドネシア・ジャカルタで稲作の指導に当たった木内邦夫さん(札幌市清田区在住)が現地で購入した木彫70点を展示している。画廊で公開するのは初めて。バリ島の自然や人々の様子を知ることが出来て興味深い。
 作品は馬、豚、牛、猿、犬などの動物や農夫、女性とマーラ王子とシータ妃といった歴史的な人物が中心。それらが黒光りする黒檀(こくたん)と呼ばれる木材を中心に、やや茶褐色系の輝きの木材を使い繊細で丁寧に彫り上げられている。
 高さ1・20㍍の『シータ妃Ⅰ』、1㍍の『農婦と子ども』から5㌢程のフクロウまで多彩。それらは、木内さんがジャカルタに滞在中にバリ島の工芸品を扱っている店で購入したコレクション。
 作品の多くは『畑を耕す農夫』『稲たばを天びんでかついだ農夫』など農作業をする男性や『立ち上がる馬』『闘牛』や豚、フクロウといった動物たち。バリ島の生活を伺わせる内容。
 黒一色で、それ以外の彩色がないのも特徴。その黒檀は、現地では家具や仏壇、建材、楽器などに使われており、近年は乱かくが進み、しかも生育が遅いため希少価値が高まっているという。
 木内さんは道農業試験場勤務が長く、1997(平成9)年から2年間、農地組合法人サンケン農園の主任研究員も勤めた。
 札幌市西区山の手7の6の4の25、ギャラリー山の手で31日まで。

 ◆写真の作品は、丁寧に彫られた木彫 『立ち上がる馬』

スポンサーサイト

未分類

『楽しく多彩な陶芸200点』 ~内海 眞治展~

  『楽しく多彩な陶芸200点』

~内海 眞治展~ 

 「しかめっ面ではなく楽しんで見て欲しい」―。『お喋りな陶』をタイトルにバラエティーに富んだ作品を会場いっぱいに展示、楽しい雰囲気が広がっている。毎年10回以上の個展、グループ展を開いており、今回が今年の仕事始め。
 「今年の1、2月に制作した」という作品は陶板、陶人、各種容器類、花器、アクセサリー類、オブジェなど多彩。ざっと200点。しかも色彩豊か。
 約50点の陶板には鳥、豚、羊などや子どもが描かれ『犬と遊ぶ子ども』『ぶらんこを楽しむ子』など童話風に楽しく表現されている。
 絵付けや削る、ひっかくなど手法も幅広い。各種容器類の内側にもバイオリンを弾く少年など各種動物や少年、少女が描かれるなど絵画的。
 語りかけるようなキューピットやカッパなどの作品・陶人、「素材を惜しみなく使う」というガラス、加工した石、金属類などによるアクセサリー…訪れるファンも思わず「楽しい」。
 アイディアに富んでいる。
 札幌市中央区南1西3、さいとうGalleryで14日まで。

 ◆写真は、陶板と容器類

  P1000203_convert_20100311102554.jpg   うつみ しんじさん
 1990年札幌から砂川に転居『放浪工房』(電気窯)を開いて今年で20年。「早いですね」。毎年精力的に発表。今回の個展後も4月札幌、5月旭川で。“常に新しいものを作る”が基本で「個展を開くと次ぎの作品を考えている」。広告代理店に勤めていたが39歳11ヶ月で退社、専門書で研究、本州・九州の窯巡りをして陶芸界へ。明治大学文学部卒。1948年宮城県石巻市生まれ。砂川市晴見1条北10丁目。

(美術ジャーナリスト  五十嵐 恒)

未分類

『多彩な種類を実物大に描く』 ~福岡 幸一アンモナイト版画展~

 『多彩な種類を実物大に描く』

~福岡 幸一アンモナイト版画展~

 「アンモナイトを学術的に研究し、版画にして発表している人は、世界的にも他にいないでしょう」―。1978(昭和53)年に著書『わたくしとアンモナイト』(二本木利光著)を入手以来、その形状や神秘性に魅せられて、アンモナイトの化石の採取と版画(主に銅版画)の制作を続けている作者が、37点の銅版画を発表。今回の会場の他に北大総合博物館『知の統合』コーナーでも56点を発表、「一度にこれほど多くの作品を発表するのは初めてです」。
 アンモナイトは、約4億年前の古生代デボン紀前期から6500万年前の中生代白亜紀までの3億3500万年もの長い間繁栄していたとされる頭足類の仲間という。恐竜が生きていた時代という。
 絶滅したため今では化石でしか見ることが出来ない。「環境が変わり進化と退化を繰り返して生きていた」と語り、形状は多種多彩。「見当がつかない程多い」―。
 作品は「基本的には実物大」で同じものは1点もない。モノクロが基調だがブルー系や茶系も。太古の生命観と神秘性が広がっている。
 札幌市北区北18西6、北大遠友学舎メモリアルライブラリーで14日まで。
 北大総合博物館では4月18日までアンモナイトの化石と恐竜、植物の化石も展示している。

 ◆写真は、『グレソナテス』と名付けられたアンモナイトの銅版画(20・0×28・4㌢)

  P1000175_convert_20100309174229.jpg  ふくおか こういちさん
 「北海道では、数多く採取され、しかも保存がいい」。「採取したアンモナイトは300ぐらい」で、北海道だけでも500種類はあるだろうという。元々は油彩画家。全道展で奨励賞、知事賞などを受賞、個展も数多い。アンモナイトの作品は2000年から発表、同年『北海道アンモナイト博物館』を発刊。日本美術家連盟、全道展、日本古生物学会会員、春陽会友会、北海道版画協会会員で事務局長。1947年北見市生まれ。石狩市厚田区シップ211の29。

(美術ジャーナリスト  五十嵐 恒)

未分類

『北広島を描く』をテーマに63点 ~北広島美術協会設立20周年記念企画展~

  『北広島を描く』をテーマに63点

~北広島美術協会設立20周年記念企画展~

 1990(平成2)年2月に設立、11月に第1回展を開いた北広島美術協会(小山田慶次会長、会員51人)が設立20周年を迎え、『北広島を描く』をテーマに会員43人と今回初めて企画された公募で出品した7人が、油彩、水彩、版画など合わせて63点を出品、記念展を飾っている。
 同協会は、当時活動していた絵画サークル『連』『油彩サークル』『ポプラ画会』のメンバーが中心になって設立された。初代会長は藤井正氏(故人)。毎年美術協会展、企画展を開き、講演会、スケッチ旅行、会報や記念誌の発行など活発な活動を続けている。
 今回の記念展に出品している43人のうち創立会員は、2代目会長で現顧問の高野三男さんら20人。創立会員ではないが、大沢文吉さんが93歳ながら達者な筆力をみせている。
 北広島の冬の風景を描いた藤井高志さんの油彩『落差工のある風景』、駅前の飲食店で語り合う人々の光景の佐藤光子さんの『駅前酒宴』、北広島を展望した丸山はるみさんの『キタヒロシマ』…多彩な内容。
 7日午後1時半から伊藤光悦さん(二紀会委員、道展会員)の講演会、同3時20分から祝賀会が開かれる。
 北広島市中央6の2の1、北広島市芸術文化ホールギャラリーで7日まで。

 ◆写真の絵は、佐藤光子さんの油彩『駅前酒宴』(30号)

P1000179_convert_20100305180618.jpg おやまだ けいじさん
  副会長だった2004年に高野三男会長からバトンを引き継いだ3代目会長に。「市民の皆様に美術を楽しんでもらえるような環境づくりを努めたい」。木版画家。今回は『わがまちきたひろしま』など2点を出品。個展も3回。1993年から世界一人旅を続けており08年には南米を回り、今月9日からエジプトへ28日間の旅に出る。9回目の一人旅。北農中央会からJAカレッジ(江別市)総務部長を2004年に定年退職。1944年北見市生まれ。北広島市稲穂町西4丁目4の9。

(美術ジャーナリスト  五十嵐 恒)

未分類

『各地の風景を軽快な筆勢で』 ~大橋 郁夫展~

  『各地の風景を軽快な筆勢で』

~大橋 郁夫展~

 札幌を中心に道内各地の風景を描いた水彩を中心に油彩12点を含め40点を発表。動きのある軽快なタッチと大きなスケールで描いている。通算8回目の個展。
 2008(平成20)年8月の個展では、初めて油彩の抽象絵画を発表した。今回はすべて具象。『卓上の静物』『朝顔』といった作品もあるが、道内各地の四季の表情を描いた作品が中心。
 油彩はサムホールから10号。札幌市の駅前通りなど中心街の春夏秋冬の光景を上から望んだ『ストリート』(10号)のシリーズは、生き生きとした筆勢。広い通りの両サイドに並木が続き車や人影が見える市街地を奥行きのある構図で描き、活気が伝わってくる。
 水彩27点は、モチーフも色彩もバラエティーに富んでいる。ともに展望するような大きな構図で描いている。
 『函館夜景』『もいわ山夜景』、あるいは札幌・大通り公園のイルミネーションを描いた作品は、ワインカラー調で幻想的。
 8日から札幌・さいとうGalleryで全国スケッチ展も開く。
 札幌市南区定山渓温泉、ぬくもりの宿ふる川ギャラリーで蔵で31日まで。

 ◆写真は、札幌の中心街の冬を描いた油彩 『ストリート冬』 (10号)

  P1000040_convert_20100302115048.jpg   おおはし いくおさん
  「作品搬入の2日前まで描いた」。水彩は手慣れた描き方。常にスケッチブックを手にしている。15年間中学校の美術教師をしていた。30歳代から道内各地の風景を描いたという。1992(平成4)年道美展で知事賞、93年努力賞。初個展は1994年。札幌西高から道教育大学札幌校中学課程美術科卒。1945年札幌市生まれ。札幌市中央区円山西町1丁目11の5。

(美術ジャーナリスト  五十嵐 恒) 

未分類

『日本画・水墨画の美を追究』 ~池内流墨雄会展~

 『日本画・水墨画の美を追究』

~池内流墨雄会展~

 日本画・水墨画の美を追究している池内流(池内北天木流師)で学ぶ男性だけのグループ展。1986(昭和61)年に第1回展を開いて以来、今回で連続24回。会員5人と池内北天木流師、池内駿天志副流師が賛助出品、合わせて32点が日本画と水墨画の魅力を見せている。
 出品は墨雄会会長の村井竜甫、前会長得能楓雲、藤澤邦雨、碓井竜門、伊藤鳳雲の皆さん。ともに日本画美術協会展、池内流の各種展覧会で受賞歴を誇るベテラン。60歳後半から80歳代だが「描く目標があるので」と元気。
 1人6点を発表。6号、色紙、短冊を中心に鳥、花、山、川、松などをモチーフにした水墨画が多く洗練された美しさを見せている。
 得能さんの水墨画『浪声雨歌』(6号)は臨場感があり、前澤さんの『春駒』(同)は生き生きとした筆勢。碓井さんの『梅花晨揮』(2丁色紙)はスマート、伊藤さんの『桂浜』(6号)は森閑とした情緒。村井さんの日本画『小春日和』(6号)は気品に富む。
 池内流は4月に春期池彩展、5月に池内北天木流師・駿天志副流師の2人展、7月には公募展…と活動が本格化する。
 札幌市中央区大通西5、大五ビル、ギャラリー大通美術館で7日まで。

 ◆写真は、村井竜甫さんの日本画『小春日和』(6号)

 P1000172_convert_20100302115257.jpg   むらい りゅうほさん
 特別なテーマはなく「1年間学んだ成果を発表しています」。墨雄会の3代目会長。当初は20人を超えていた会員も病気や高齢化などで減ったという。1983年に池内流に入門。勤めていた札幌開発建設部を88年に定年退職と同時に本格的に絵筆の世界に。日本画美術協会展で知事賞、会長賞、会友賞など次々と受賞、1997年に画業15年と70歳の記念の個展を開いた。日本画美術協会会員、池内流常任理事、池内流会長、竜墨社道場主宰。1927年旧樺太生まれ。北広島市松葉町4丁目8の4。

 (美術ジャーナリスト  五十嵐 恒)

プロフィール

Author:chikuwapan
FC2ブログへようこそ!

『北海道を彩るアーティスト』
絵画、版画、彫刻、工芸、陶芸、立体、書道など各分野で活躍している北海道のアーティストを、写真入りで分かりやすく解説しています。

全道各書店にて発売中!!

ご連絡はこちらから
個展情報やお問い合わせは、こちらのメールで!

名前:
メール:
件名:
本文:

カテゴリ
最新記事
スポンサードリンク

Page Top

Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ