~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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楽しいシュール調の油彩 『水戸 麻記子絵画展』

 
 主体美術展で活躍する作者が『Pretty』(かわいらしい)をテーマに人物、犬、ハムスターなどを描いた油彩28点を発表、楽しい雰囲気が広がっている。個展は1995(平成7)年以来ほぼ毎年。
 人物は、ストーリー性を秘めシュール調の描き方であり、個性を全面に打ち出している。
 大作の『燃え』(100号)は、洋風建築の中でウェートレスを中心に猫やワニ、『赤い唐辛子』(同)は、ウェディングドレスの女性の横で裸婦が両手を広げて喜んでいる…など発想が独得。しかも楽しい。
 「飼っている」というハムスターや犬を描いた作品も表情が豊か。思わず声を掛けたくなる。色彩も明るい。

 札幌市中央区南1西3、さいとうGalleryで27日まで。

 ◆写真は、明るい雰囲気の油彩『燃え』(100号)


 P1010300_convert_20110225142240.jpg  水戸 麻記子(みと・まきこ)さん
 個展名を『MITORAMA』(みとらま)としている。自身の姓の『みと』に『広がる』という意味の『パノラマ』を短縮して合わせた造語。イメージの広がりを意味している。主体美術展で05年と06年に佳作作家、07年に秀作作家、09年会員。道展で08年佳作賞。道教育大学札幌校中学美術科課程卒。1972年滝川市生まれ。札幌市南区在住。
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技法、素材とも多彩な陶芸 『内海 真治作陶展』

 
 毎年精力的に発表しており、今回もコーヒーカップを中心に茶わん類、花瓶、陶板、陶人形など多彩な作品を発表。5月には、地元砂川市でレストランのオープンも控え多忙。
 粘土だけではない。石、ガラス、板、鏡など何でも作品にしてしまう。技法も多彩。
 コーヒーカップは、素焼き後に絵を描き、ゆう薬をかけ、本焼をする下絵付けの手法。その絵は、花、鳥、魚、人形、幾何学的な線文様、色彩も豊かで同じ作品は1点もない。バラエティーに富んでいる。
 「楽しんで好きなように作っている」―。ガラス細工、紙を切って絵付けをする…楽しい作品が会場いっぱいに展示されている。

 札幌市中央区南1西3、さいとうGalleryで27日まで。

 ◆写真は、数々のコーヒーカップ


 P1010309_convert_20110225142447.jpg  内海 真治(うつみ・しんじ)さん
 札幌で広告代理店に勤めていたが1989年、39歳で退社、陶芸の道へ。90年に砂川に転居『浮浪工房』を開設。今年5月には、工房の近くに石窯ピザ・パスタのレストランを開く。明治大学文学部卒。1948年宮城県石巻市生まれ。砂川市在住。

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色彩豊かに独自の書 『樋口 雅山房吉祥文字展』

 
 不定形の色彩板に墨や顔料で書いたカラフルな書10点を中心に屏風、軸装、額装の作品合わせて22点を発表、風格と共に楽しい書展になっている。個展は09(平成21)年に冬季用で開いて以来2年振り。
 『寿』『喜』…めでたい文字をそろえた吉祥(きっしょう)文字展は、生き生きとした筆勢で色彩豊かに表現されているのが特徴。
 「初めての取り組み」で、だ円状で不定形の赤の色彩板には黒で『大吉』、黒には赤で『千客万来』、ゴールドには黒で『喜』と筆を走らせ、おおらかな情緒。書体が抽象風でもあり遊び心さえ感じさせる。
 色彩板は建材。顔料で彩色し、文字は黒と顔料で書いている。
 屏風、額装など多彩な書が楽しめる。

 札幌市中央区北2西2、STV北2条ビル・エントランスアートで27日まで。

 ◆写真は、色彩板に書いた『喜』(左)と『宝を招いて進む』(右)


 樋口 雅山房(ひぐち・がざんぼう)さん
 キャリア50年以上。師は札幌東高時代に指導を受けた故加納守拙氏。1966年墨人展で墨人賞、68年第2回日本現代書展で準大賞。東京時代に山本寛斎のイベント、宇崎竜童コンサートのポスターのタイトルを書いた。墨人会会員。明治薬科大学卒。1941年札幌市生まれ。札幌市白石区在住。

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最高賞は堤さんの絵付け皿 『第28回北海道高齢者陶芸展』

 
 60歳以上を対象にした連続28回目の公募展(北海道陶芸協会主催)。会員から一般の新人まで合わせて114点の応募があり、トップ賞の北海道陶芸協会賞・北海道知事賞は札幌市の堤清止さん(74)の『レリーフ絵付け皿~仲良し~』が受賞した。
 応募があった全作品が展示されており、年々内容が充実し多彩な造形美をみせている。トップ賞も3点が候補に挙がり議論されたという。
 最高齢は89歳で全応募者の平均年齢は77・8歳、初出品は14人だった。
 若々しい感性の作品が多い。審査員特別賞を受賞した光田完さん(85)=上川管内当麻町=のオブジェは、体の不自由を克服し左手で作り上げた力作。
 他の主な受賞者は下記の通り(敬称略)
 ▽札幌市長賞 宮本優子(札幌) ▽道教育長賞 平栗端禮(同) ▽土泡賞 湯沢隆(同) 
 ▽STV賞・特別審査員奨励賞 本宮豊(十勝管内幕別町) ▽北海道新聞社賞 廣瀬昌子(胆振管内豊浦町) ▽最優秀新人賞・札幌全日空ホテル小 小林スミ子(札幌)

 19日午後2時から全日空ホテルで表彰式と交流会が開かれる。

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで20日まで。

 
 ◆写真は、協会大賞を受賞した堤清止さんの作品

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道文化奨励賞受賞記念で24点 『西田 陽二個展』

 
 長年にわたる具象絵画の推進と指導力が評価されて昨年11月、北海道文化奨励賞を受賞した。その受賞記念展。“白の美”を基調にした優雅で清そな油彩18点と鉛筆画の小品6点をそろえ、静寂な気品を広げている。
 魅力は「取り組んで20年近い」という“白の世界”。大作の女性像を中心にバラ、スミレといった花を清そな白と陰影を生かして美しく描いている。
 大作の『薔薇と二人』(130号)『薔薇と婦人』(100号)は、女性の周囲にバラの花を配して気品豊に描き、前方を見つめる表情が印象的。静かな余韻が広がっている。入念な描きこみである。
 花の作品は宝石と組み合わせるなど優雅な美を追求している。

 札幌市中央区北1西28、ギャラリーレタラで28日まで。

 ◆写真は、昨年の日展に入選した油彩 『薔薇と婦人』(100号)


 P1010260_convert_20110211110257.jpg  西田 陽二(にしだ・ようじ)さん
 「白は好きな色で陰を美しく見せてくれる」。1977年道展で協会賞、04年光風会展で会員賞、08年損保ジャパン美術財団選抜奨励展で秀作賞など多数受賞。道都大学、北翔大学と開設している教室で指導。日展に入選を続けている。道展事務局長、北海道現代具象展事務局、光風会会員、日展会友。1952年中国湖南省生まれ。札幌市南区在住。


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色彩豊かに生き生きと 『石岡 剛洋画展』

 
 明るく鮮やかな色彩で風景を中心に生き生きと描き上げる作者―。今回もヨーロッパ各地と道内の風景と一部花を描いた油彩、アクリル画合わせて78点を出品、華やいだ情緒を広げている。0号から40号。芦別市在住で三越では5回目の個展。
 『出逢いを求めて』をテーマに、作者が出合ったフランス、イタリア、ギリシャ、スペインなどヨーロッパ各地と帯広、小樽、釧路などの風景を色彩豊かに展開している。しかも大きなスケール。
 羊蹄山を望んだ『牛たわむれる』といった作品もあるが『小樽ヨットハーバー』、北フランスの『オンフール港』など多くは水のある風景を描いており、ロマンが広がっている。
 筆の動きが早く色彩が美しい。

 札幌市中央区南1西3、三越9階ギャラリーで14日まで。

 ◆写真は、生き生きとした筆勢の油彩『小樽ヨットハーバー』(15号)


 P1010248_convert_20110211110058.jpg  石岡 剛(いしおか・ごう)さん
 海外取材が豊富。ドイツ、イギリス、美術展でも受賞。1998年に画業30周年記念の個展を開き、02年に芦別に石岡剛の世界美術館を開館。廃校になった新城小学校跡に出来た芦別文化交流館内にアトリエがあり、作品も展示している。武蔵野美大卒。1945年芦別市生まれ。芦別市在住。

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段ボールの造形アート 『ひろ・くわおり暖ボールアート展』

 
 使用済みの段ボールをアートに―。独自の作り上げた造形アートを『暖ボールアート』と名付けて04(平成16)年に初個展を開いて以来07年には名古屋でも開催、今回は18点を発表。会場にホットな情緒が広がっている。
 作品は、冬の時計台、雪の中を走る白馬、雪と風の漁港など北国をテーマにした内容が多い。
 廃品の段ボールに白の修正インク、黒のポスターカラーで描き、カッターナイフで切って絵に仕上げる。色彩は白と黒が基調だが、わずかに赤も。
 「いわば脇役の段ボールに光を当てて暖かい風を吹き込んだ新しいアート」で、詩情豊かに描かれている。6号、8号クラスが中心。

 札幌市南区定山渓温泉、ぬくもりの宿ふる川で3月31日まで。

 ◆写真は、暖ボールアートの『北の街角』


 P1010238_convert_20110204144203.jpg  ひろ・くわおりさん
 「昨年だけで大小7回の個展を開いた」。今年も郷里・えりも町で予定がある。絵は独学。札幌市中央区南12西15で昆布を販売している『こんぶ屋』のオーナー。道から『北海道らしい食づくり名人』の認定を受け、講演が多い。1950年日高管内えりも町生まれ。本名桑折広幸。札幌市中央区在住。

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不思議な魅力の立体作品 『阿部 典英展』

 
 『ネェダンナサン』シリーズを中心に独得の造形美を展開している作者の新春展。会場の中央に大作を配置し、周囲の壁面に版画6点とアルミ、鉄、銅などによる数々の造形作品を展示、ユーモアと共にストーリー性を醸し出している。
 独得の感性と発想で平面、立体の作品をおもしろいように作り上げている。立体造形品は、使う素材も多彩。
 会場中央の大作『ネェダンナサンあるいは立ちどまる面長始祖鳥』(高さ1.3㍍×体長3.1㍍)は木、パルプ、鉄などを駆使、ユニークな体形の“鳥”が今にも動き出しそうな雰囲気。
 壁面に沿って展示された鉄などによる造形作品も人の顔や手を思わせる何かを訴え、あるいは笑いを誘うなど不思議な魅力を秘めている。
 18日午後6時からギャラリートークが開かれる。

 札幌市中央区南13西11、アトリエムラギャラリーで3月26日まで。

 ◆写真は、大作の『ネェダンナサンあるいは立ちどまる面長始祖鳥』


 P1010222_convert_20110204143622.jpg  阿部・典英(あべ・てんえい)さん
 とにかく多忙。作品の制作・発表の他に北海道と札幌市の文化団体協議会会長の要職にありスケジュールはびっしり。個展は東京でも開いており、昨年第5回展で修了した北海道立体表現展の実行委員会代表を務めた。2007年洞爺村国際ビエンナーレで小田譲賞。2000年に札幌市民芸術賞など多数受賞。1939年札幌市生まれ。札幌市中央区在住。

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