~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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気品と風格の多彩な書 『第30回記念書究院展』

 
 1982(昭和57)年に第1回展を開いた書究文化書芸院(山田太虚院長)主催の書道展。入賞・入選作品を始め招待審査会員、顧問、さらに中国、韓国、台湾からの招待作家合わせて300点以上が展示されバラエティーに富んだ内容。書究院学生展も開かれており見応えがある。
 山田院長は「創作と臨書の融合がみられる」と語り、同展は個人の独自性を尊重している。それだけに作品は多彩。
 道知事賞を受賞した書歴50年の川元珠扇さん(札幌)、大賞の高橋玉堂さん(函館)は臨書、準大賞の工藤太啓さん(札幌)田沢聖峰さん(蘭越町)は気品と風格の大作。
 このほか4人に30記念賞、3人に功労賞贈られた。
 山田院長が所蔵したいる南北朝時代の書の拓本も展示されている。
 
 札幌市中央区区南2東6、札幌市民ギャラリーで28日まで。

 ◆写真は、受賞作品。右側が道知事賞を受賞した川元珠扇さんの臨書


 P1010898_convert_20110825165508.jpg  山田 太虚(やまだ・たいきょ)さん
 「30回で終わった訳ではなく、新たなスタートです」。1978年に書究文化書芸院を創立、書誌「書究」を発刊、8月号で398号に。中国へ22回のほか韓国、ヨーロッパ、南米などを訪れて文化の交流を深めている。2007年に東京と札幌で古希記念展を開き、昨年道文化団体協議会芸術賞を受賞。北海道書道連盟理事長、北海道書道展、毎日展審査会員。1936年空知管内栗山町生まれ。札幌市西区在住。
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知事賞は佐久間さんの日本画 『第30回日本画美術協会展』

 
 公募の美術展(日本画美術協会=札幌=主催)で1982(昭和57)年に第1回展を開いて以来30回目の記念展。道知事賞を受賞した佐久間澄子さん(68)=札幌=の日本画『舞う』(25号)など多彩な作品が展示されている。
 作品は日本画の絹絵と水墨画が中心。旭川、函館からも応募があり花、風景、静物などを個性豊かに描いている。
 佐久間さんの受賞作は、花にチョウが舞う光景を美しい色彩で描いている。受賞者の最高齢は、道教育長賞を受賞した85歳の多田峯子さん(札幌)。
 他の受賞者は、下記の通り(敬称略)

 ▽札幌市長賞 宮本賀津予 ▽札幌市教育長賞 大倉美津 ▽北海道新聞社賞 近藤昂円 ▽読売新聞道支社賞 尾崎絢子 ▽朝日新聞道支社賞 碓井竜門 ▽日本経済新聞札幌支社賞 萩原野彌一郎 ▽STV賞 小田島静江 ▽美術振興賞 向出智墨 ▽清晨堂筆匠賞 金子志和子(以上札幌) ▽墨運堂画墨賞 及川黎波(旭川) ▽渡辺絹賞 前鼻洋光(石狩) ▽新人賞 松島松枝(札幌) 清水礼子(函館) ▽会友賞 長川定充(七飯町) ▽山田鳳苑(札幌)

 札幌市中央区大通西5、大五ビル・ギャラリー大通美術館で28日まで。

 ◆写真は、道知事賞を受賞した佐久間澄子さんの日本画『舞う』(25号)

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立体感と光と影の静物 『三上 博子個展』

 
 2009年の全道展で会員推挙になった作者が、04年以来7年振りに油彩24点の他に版画、水彩、コンテによる作品など31点を発表。13回目の個展。
 油彩は大作の静物を中心に人物像(主に女性像)花など多彩。中でも窓辺の表情を立体感と共に光と影を描いた静物に本領を発揮している。
 作品『窓辺の静物』(60号)は、立体的な構図と明るい色彩で描き、『卓上風景』(同)は、逆光の光景。黄色のテーブルが画面中央に浮き出るような『黄色い円卓』(50号)は、ざん新な感覚。
 独自の感性をみせている。
 全道展で1988年奨励賞、翌年佳作賞。「すがすがしい気持ちで描き続けたい」。多摩美術大学卒。1937年小樽市生まれ。札幌市北区在住。

 札幌市中央区北1西3、札幌時計台ギャラリーで20日まで。

 ◆写真は、油彩の『窓辺の静物』(60号)

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脈打つ生命感と響き 『江川 博展』

 
 学生時代(1959年、道学芸大学旭川分校卒)から抽象絵画ひと筋の作者が『無限』をテーマに描き上げた抽象作品48点を出品。うねるような、うず巻くような変化に富んだ“線”の走りが魅力。強い生命感が広がっている。
 2000年から今年2月まで東京・銀座で個展6回を開き、札幌では12年振り。100号2点を合わせた大作から0号まで。“江川の3原色”と言われる赤、白、黒が画面いっぱいに脈打ち生き生きとしている。
 「反復と破調による抽象作品」と語る取り組みは、白い空間に赤や黒のうねりを始め赤の中に黒、黒と赤のコントラストが画面に広がり、力強さと同時に心地よい響きを広げている。
 1997年、札幌新琴似北中学校を最後に38年間の教職生活を終え、画業ひと筋。今月23日から夕張市美術館でも個展を開く。さっぽろ美術展、札幌アバンギャルドの潮流展など多数に出品。
 1937年夕張市生まれ。札幌市北区在住。

 札幌市中央区北1西3、札幌時計台ギャラリーで20日まで。

 ◆写真は、100号2点を合わせた油彩の大作

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空気感とざわめき伝わる大作 『新見 亜矢子個展』

 
 『旅路』をタイトルに英国、米国、カナダ、フランス、ニュージーランド、中国と道内の風景を描いた油彩を中心に16点を発表。50号から130号が5点。6回目の個展。
 学生時代に中国を訪れたのを始め各国を取材。中国のヤギ、カナダの馬を描いた作品もあるが基調は風景。中でも人々がにぎわう駅舎や街の表情をたそがれの情緒を込めて描き、本領を発揮している。
 大作『モンサンミッシェル』は、島そのものだが、英国の『駅』、小樽の『駅―夕刻』、人々でにぎわう札幌の狸小路を描いた『まち』は、大きなスケールと共にたそがれの雰囲気を漂わせている。しかも立体感のある構図。
 空気感と共に、人々のざわめきが伝わってくる。

 札幌市中央区北1西3、札幌時計台ギャラリーで13日まで。

 ◆写真は、油彩の大作『モンサンミッシェル』(120号)


 P1010864_convert_20110811103551.jpg  新見 亜矢子(にいみ・あやこ)さん
 9月に岩内町でグループ展、10月に道展を控えている。道展で2002年新人賞、03年佳作賞。道展会友。道教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。1979年後志管内蘭越町生まれ。札幌市厚別区在住。

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山のある風景を美しい色彩で 『北浦 晃個展』

 
 本道の山のある風景を描き続けてほぼ20年。各地の山の表情を大きなスケールで描いた油彩23点、版画20点を出品、ファンの心をとらえている。室蘭市を拠点に道内を回り通算17回目の個展。
 黒岳、十勝岳、旭岳、斜里岳、羊蹄山、駒が丘…季節感に富んだ光景を空気の澄んだ美しい色彩で展開している。
 山の表情をアップするように描き、幻想的とも言える黒岳、広がる十勝平野の向こうに連なる冠雪の山々、樹木の表情を入念に描き込んだ上ホロカメットク山…豊かな色彩で描き、山の魅力をたっぷり見せている。
 昨年から日本山岳画協会会員にもなり、存在感を高めている。

 札幌市中央区北1西3、札幌時計台ギャラリーで13日まで。

 ◆写真は、油彩の『黒岳から朝…』(50号)


 P1010870_convert_20110811103402.jpg  北浦 晃(きたうら・あきら)さん
 東京・銀座の個展でも山の風景を発表「とても反応があります」。公共交通機関を利用して回り、スケッチをする。1984年室蘭市文化功労賞を受賞、記念の個展『北海道の風景』を開いた。新作家美術協会委員、日本美術家連盟会員。同学芸大学岩見沢校卒。1936年栃木県佐野市生まれ。室蘭市在住。

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十勝風土をガラスの美に 『勝野 好則ガラス展』

 
 道東でただ1人の吹きガラス作家である作者が、十勝の風土をイメージしたさわやかな作品を出品。毎年精力的に個展、グループ展を続けており、今回の会場だけで連続5回目の個展。
 作品は大小の皿、グラスやカップ類、花器など。「色を付けるのは好きではない」ことから透明感の中に、わずかに色彩が浮き出るような清涼感に富む作り。
 作品『瑠璃紅葉』シリーズの花器やカクテルグラスは、紅葉が散るように赤系の文様が表現され、『美生の夜空』は皿に透明のブルーが広がる美しさ。
 『モール』シリーズのグラス類は、底から上の方にうず巻き状に文様が広がり薄いブルーやグリーンが微妙に浮き出る…不思議な神秘感を漂わせる。
 1993(平成5)年、十勝管内芽室町で工房を開設以来18年。十勝の風土を“かたち”に表し続けている。

 札幌市南区定山渓温泉、ぬくもりの宿ふる川で9月30日まで。

 ◆写真は、『瑠璃紅葉』シリーズのワイングラス(左)と花器(右)


 P1010839_convert_20110802103941.jpg  勝野 好則(かつの・よしのり)さん
 芽室町から工房を現在の音更町に移して12年。工房名は、アイヌ語でクジラという意味の『フンベ』。畑の中にある。北海道北の産業コンペで1994年金賞、97年銅賞。札幌の豊平硝子工場に在職中に北海道造形デザイン専門学校卒。1964年十勝管内音更町生まれ。同町在住。
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