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~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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16回目の親子展 『坂本勤・亜樹風の詩画展』

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 詩画作家坂本勤さんと長女で切り絵作家亜樹さんの16回目の親子展。坂本さんの心に響く優しい言葉と絵の詩画、亜樹さんの繊細でストーリーを秘めた切り絵合わせて50点が展示され、ホットな雰囲気が広がっている。
 1997(平成9)年の第1回展からは坂本さんの個展だったが、途中から亜樹さんも発表、今年も親子合作の作品も。
 坂本さんの詩画は、うっかり見過ごしてしまいそうな雑草や草花をペンと顔料で描き、そこに生き方、考え方などの『言葉』を筆で書いている。フリージアの絵には「ぼちぼち行こうかな 道草くってのんびり」、エンレイ草には「あしたこそ」と書かれ、思いやりや人生の指針を暗示している。
 亜樹さんも生活や自然からのイメージを作品に。フクロウとオオカミ、森の中の馬などを「50丁はある」という手芸用のはさみで繊細に切り上げている。1点仕上げるのに半年はかかるという取り組み。
 坂本さんは『タマゴマンは中学生』など11冊の著書がある。
 札幌市豊平区在住。

 札幌市中央区南1西3、さいとうGalleryで29日まで。


 ◆写真は、坂本勤さんの詩画(左)と亜樹さんの切り絵(右)
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40点が日本画、水墨画の美 『第31回日本画美術協会展』

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 日本画美術協会(池内北天木会長=札幌市)主催の公募展で、知事賞を受賞した市中長子さん(函館)に日本画(絹絵)『カサブランカ』を始め40点が展示され、美を競っている。
 作品は花と風景を描いた日本画と水墨画。日本画の受賞作品は、伝統の美である絹絵が多く気品がある。
 知事賞以外の受賞者は下記の通り(敬称略)

 ▽道教育長賞 大倉美津 ▽札幌市長賞 境泉美 ▽札幌市教育長賞 萩原彌一郎 ▽道新賞 宮下紫汀(以上札幌) ▽読売道支社賞 川村弘子(函館) ▽朝日道支社賞 長川定充(七飯町) ▽日経札幌支社賞 小田島静江 ▽STV賞 横井祥子(以上札幌) ▽美術振興賞 村井竜甫(北広島) ▽墨運堂画墨賞 山田鳳苑 ▽清晨堂筆匠賞 宮本賀津子 ▽渡辺絹絵賞 多田峯子(以上札幌) ▽奨励賞 木村英(函館) 平井暁代(札幌) ▽会友賞 碓井竜門(札幌) 前鼻洋光(石狩)

 札幌市中央区大通西5、ギャラリー大通美術館で22日まで。

 ◆写真は、知事賞・市中長子さんの日本画『カサブランカ』(20号)=左=と会友賞・前鼻洋光さんの『銀杏並木』(30号)=右=

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造形美競う大作・力作 『第41回北海道陶芸展』


 北海道陶芸協会(藤井勇吉会長=札幌市)主催の公募展。道内各地と東京から109点の応募があり、北海道陶芸協会大賞・道知事賞を受賞した花井信子さん(71)=オホーツク管内清里町=、北海道陶芸協会特賞・文部科学大臣賞の木村クニさん(67)=帯広市=らの大作・力作が展示されている。
 札幌の中学1年生から85歳まで会員31人を始め学生は13人まで幅広い層から出品があり多彩。年々レベルが向上、審査でも熱心に意見が交わされた。
 2人以外の主な受賞者は下記の通り(敬称略)

 ▽札幌市長賞 山本恒雄(札幌) ▽北海道新聞社賞 斉藤光恵(室蘭) ▽土泡賞 福山桂子(札幌) ▽審査員特別賞 市橋美夜子(清里町) ▽北海道教育長賞 剣吉雄也(札幌) ▽札幌市教育長賞 境文子(同) ▽STV賞 岸下幸治(幕別町) ▽ホーマック賞 三戸部遥奈(札幌)

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで22日まで。


 ◆写真は、入賞・入選した作品が並んでいる会場

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45人が記念展飾る 『第40回創人夏墨展』

 
 書道研究「創人会」(金津雪華代表=札幌市)が、1967(昭和42)年に第1回展を開いて以来歴史を重ね、今回が区切りの記念展。第1回展から出品のベテランから初出品者まで45人が書の美を競っている。
 故金津墨岱氏が創設した書道展で当初は「創人展」だった。92(平成4)年に現在の名称に変わり、文字通り夏に開いている。
 第1回からの出品者は代表の金津雪華、小野澄子、黄田桃石、清野和子さん。創設者の故墨岱氏の遺作も。栃木、千葉、埼玉県からも出品されている。
 作品は濃墨の多字数の漢字を中心に墨象、近代詩文など多彩。すべて創作。中鉢恵子さんの近代詩文は力強く堂々とし、杉野富美子さん、東海林玲泉さんの墨象は気迫の筆勢。
 バラエティーに富んだ数々の作品が、40年の歴史を飾っている。

 札幌市中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階スカイホールで15日まで。

 ◆写真は、展示されている作品

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逆転の発想で楽しい作品 『第40回記念心華社書展』

 
 1969(昭和44)年に結成、74(同49)年に第1回展を開いた書道研究「心華社」(小原道城会長=札幌市)の記念展。195人が201点の多彩な作品を出品、豊かな感性を見せている。
 09(平成21)年に開いた創立40周年記念第35回書展に次ぐ記念展。書道展というと大作、力作が会場いっぱいに展示されるのが一般的だったが、今回は「小さな書の宇宙」をテーマに小品ではあっても心豊かな自由な発想の作品がそろい、楽しい書道展になっている。
 作品は漢字の創作、近代詩文、かな、刻字を始め水墨画、絵と書を組み合わせた取り組みなど多種多彩。「先ず好きな額縁を決め、そこから作品のイメージを膨らませる、という従来とは違った逆転の発想」(小原会長)による作品で書風も書体も個性が全面に押し出されている。
 顔彩や料紙などで色彩も豊か。気楽に書の魅力を楽しむことが出来る。

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで15日まで。

 ◆写真は、水墨画もある多彩な作品

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赤絵付けなど多彩な作品 『苧坂 恒治陶展』

 
 1996(平成8)年から函館で作陶を続けており、灯油窯と薪窯で技法も色彩も違う作品約100点を出品。大小の皿、カップ類から帽子、フクロウといった作品もあり個性豊か。
 灯油窯による作品は赤絵付け、薪窯では、薪と共に岩塩を窯の中に入れて焼成するとい手法。いずれもロクロは使わず手びねり。
 赤絵付けの作品は、顔料による繊細な線模様がうず巻き状や波状に表現され、その中に鳥やカエルも。カラフルでフォルムも多彩。皿なども同じ形状は無く、ある意味では楽しくもある。
 薪窯による作品は、鮮やかなブルーが基調。岩塩が釜の中で起こす現象の神秘感が伝わって来る。

 札幌市北区北8西1、石の蔵ぎゃらりぃはやしで10日まで。

 ◆写真は、赤絵付けの手法の作品


 P1030141_convert_20120706110537.jpg  苧坂 恒治(うさか・こうじ)さん
 「赤絵付けの絵はパッチワークか、言われます」。全国各地で個展を続け、6月には福岡で開催。函館に灯油窯、香川県に薪窯がある。栃木県益子町で18年作陶後に函館へ。今年で16年。1956年香川県生まれ。

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個性豊かに大作 『一線北海道5人展』

 
 一線美術展(本部東京)の会員、会友の札幌市と近郊在住の作家5人による作品展。2010(平成22)年の第1回展は3人だったがメンバーも増え、大作を中心に油彩、水彩合わせて25点を発表、充実感が広がっている。
 5人は油彩の川上直樹、田仲茂基、西村司、湯浅工さんと水彩の竹津昇さん。湯浅さんは新道展会員、竹津さんは道展会友、田仲、西村川上さんは道展で入賞・入選を続けている。
 一線展は、個性と創造性を基調に今年で63回展を迎える。5人の作品も個性豊かで多彩。
 田仲さんは自然の中に動物を描き環境と生命、西村さんは子供を中心に将来の希望、湯浅さんは風景を大きなスケールで、川上さんは深い質感で大きな空間構成の中で小さなものの存在感、竹津さんは農家の納屋を通して人の営みや歴史性…それぞれが独自の感性を発表している。
 見応えのある5人展である。

 札幌市中央区北1西3、札幌時計台ギャラリーで7日まで。

 ◆写真は、川上直樹さんの油彩 『朝の光(詠唱)』(50号)

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準大賞に2人の作品 『茶廊法邑ギャラリー大賞展』

 
 札幌の茶廊法邑(法邑美智子代表)が「若手作家を育てたい」として05(平成17)年に第1回大賞展を開いて以来今年で8回目。油彩を中心に日本画、版画など19歳から77歳まで72人の応募があった。審査で大賞の該当作品が見送られ、代わりに準大賞2点が選ばれた。
 18歳以上で札幌とその近郊在住者が対象。作品は抽象から具象まで多彩だが、大賞作品が無かったのは09(平成21)年の第5回展以来2回目。
 準大賞の永川美保さん、高橋玲香さん(ともに札幌)は初出品。受賞者は優秀賞、奨励賞合わせて9人で年齢は19歳から47歳。学生が中心で、大賞展は若手作家の登竜門的な美術展になっている。
 7月1日午後3時から表彰式・交流会が開かれる。

 札幌市東区本町1条1丁目8-27、茶廊法邑で7月5日まで。


 ◆写真は、準大賞を受賞した高橋玲香さんのアクリル画 『June brightness』

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十勝の風土をテーマに 『勝野 好則硝子展』

 
 「十勝のさわやかな風土を吹きガラスで」―。十勝管内芽室町で吹きガラスに取り組んで19年。清涼感あふれるガラス容器を会場いっぱいに展示、さわやかな情緒が広がっている。今年、早くも4回目の発表。
 2000(平成12)年から工房を音更町に移し「十勝からのメッセージ」をテーマに制作。作品は大小のカップ、グラス、皿、花器など。透明感に富みさわやか。
 瑠璃紅葉シリーズは、モミジの葉が舞うように文様化され、薫風のシリーズは容器の底に淡いブルーが浮き、モールシリーズのグラスはグリーン、ピンクなどが微妙に変化している。
 心地よい風が吹き抜けるようなさわやかさである。

 札幌市中央区南1西3、さいとうGalleryで7月1日まで。定山渓温泉、ぬくもりの宿ふる川でも31日まで開催。

 ◆写真は、清涼感に富む数々のガラス容器


 P1030100_convert_20120701105931.jpg  勝野 好則(かつの・よしのり)さん
 1993年芽室町にガラス工房「フンベ」を開設、7年後に現在地に。毎年精力的に発表。8月には釧路で。10月8日まで十勝管内清水町で開かれている北海道ガーデンショーの出品者に贈るトロフィー8基を制作。北海道造形デザイン専門学校卒。1964年音更町生まれ。同町在住。
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Author:chikuwapan
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