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20人が個性豊かな作品 『サッポロクラフトTAG展』

「生活に潤いと彩りを」―。木彫、陶芸、家具、金工、ガラス、皮革、ジュエリー、バードカーピングなど各分野で活躍しているプロ作家集団「サッポロクラフトTAG」(岩間隆代表)のメンバー20人による作品展。個性的でアート的な多彩な作品が関心を呼んでいる。09年以来4年振りの発表。
「TAG」とは「荷札」の意味。「作り手からあなたへ、ちょっと上質の作品を荷札を付けて届けます」をコンセプトに05年に結成された。「会員は、物作りの技とプライドを持っている作家…」という集団。個展やグループ展でも発表を続け、クラフト界で存在感を高めている。
出展されている作品は多種多様。テーブル、椅子、皮のバッグ類を始め、木彫のブルドックやフクロウ、木製の数字を板に埋め込んで表現した木象巌の時計、銅板やスズで作り上げた人物像、銀製のアクセサリー類など広範囲。
これほど多彩な作家集団による発表は珍しいとも言われ素材と技、個性あふれる数々の作品が心をとらえている。
札幌市中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階スカイホールで3月3日まで。
◆写真は、展示されている多彩な作品
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73人が感性競う 『第32回道彩会会員会友展』

北海道水彩画会(小堀清純代表)主催の作品展。昨年9月に開かれた第32回道彩展で会員推挙になった5人、会友推挙になった6人を含め、73人が会場のA・B・C3室に出品、豊かな個性を競っている。
具象構成を基本にした人物、風景、静物などの作品と共に心象、抽象作品もあり多彩。昨年9月の第32回展では295点の搬入のうち入賞、入選は167点という厳しさだった。
そんな中で、札幌時計台ギャラリーが毎年贈っている最高賞の『みず賞』は寺西冴子さん(札幌)の『秋野の譜』に決まり、26日授与式が行われた。
黄倉和子さん(江別)の『さんぽみち』はソフトな色彩で広々とした風景、新会友中島恭代さん(同)の『おまじない』はコラージュも駆使した抽象構成、新会員木田喜重さん(札幌)の『響き合うものたち』は気品を漂わせ、中田やよいさん(同)の『静物』は空間の生かし方に感性を発揮…など水彩画の魅力を見せている。
札幌市中央区北1西3、札幌時計台ギャラリーで3月2日まで。
◆写真は、木田喜重さんの作品 『響き合うものたち』(50号)
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亡き母に熱い思い 『法邑美智子著作出版記念展』

昨年8月19日、97歳の生涯を終えた母、渡邊トミエさんに熱い思いをつづっった著書『もう一度かあさんの聲が聴きたい』を自費出版した。著書に両親の写真5点と多数の日本画を収めた。記念展は、その写真と日本画など合わせて33点をそろえ、「母さん、本が出来たよ」と語りかけている。
トミエさんは、23歳の時、水田農家のご主人仁一郎さんと結婚、大正、昭和、平成と生き抜いた。著者の法邑さんは三女。最後の言葉は、亡くなる4日前の「母さん身体中が痛くて」だったという。
亡くなってから母への思いを次々と書きつづった。それを175㌻にまとめた。
『父と母のはじめての写真』『戦地より帰還した直後』といった写真に思い出が込められ、朝顔、バラ、ボタンといった日本画が温かい雰囲気を広げている。
3月2日に朗読と演奏会が開かれる。
札幌市東区本町1-1、茶廊法邑で3月7日まで。
◆写真は、展示されている両親の写真(左)と数々の日本画

著書は、2011年に出版した『眼』に次いで5冊目。今回の著書には特別な思いが込められている。日本画歴約20年。03年の初個展以来精力的に発表を続け、狸小路きみこの名で講演会活動も。法邑興業代表で茶廊法邑経営。1946年札幌市生まれ。同市東区在住。