~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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多彩な木のアート 『岸本 幸雄展』

 
 作品は木工芸。札幌円山動物園の近くに『Zoo factory(動物園工房)』を開いて8年。犬を思わせる椅子7点を始め、細密な作りのレリーフから大小の皿、一輪差しなど多彩な木のアートを出品。昨年に次いで3回目の個展。
 「他の木彫家がやらない作品を作りたい」―。木の椅子は木造用合板やカラ松三層合板を素材に美しい波文様を表現しているのが特徴。滑らかな円状を基調にしたのと角状の作りの2種類があり個性豊か。
 壁面に展示した細く横長のレリーフは14点。桜、クルミな多くの木を組み合わせた構成は洗練されている。
 ローマ字をデザインした一輪差し、大小の皿…木のぬくもりを感じさせる。

 札幌市東区本町1-1、茶廊法邑で10月3日まで。

 ◆写真は、動物をデザインした椅子



 P1040528_convert_20130928112640.jpg  岸本 幸雄(きしもと・ゆきお)さん
 椅子は動くように工夫されているのもあり子供も楽しめる。キャリアほぼ10年。2005年に『Zoo factory』を開設。04年に暮らしの中の木の椅子展で優秀賞、07年のこどもの椅子展で来場者投票1位。来年は北広島市で個展を予定している。東海大学芸術学科デザイン学課程卒。1966年札幌市生まれ。同市中央区在住。
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生命力に富む大作 『北村 哲朗彫刻展』



 「自然に同化する自分を彫っているような感じです」―。“大地の構図”をテーマに、大地にどっしりと構え、息づくような堂々とした風格の大作5点を中心にレリーフ6点を出品、作者の気迫が伝わってくる作品展になっている。札幌では、昨年に次いで4回目の発表。
 昨年は″水脈“がテーマだった。一貫して自然のスケール、生命力を基調に制作を続けている。今回の作品も、小学校時代を過ごした伊達市大滝区で大木に挑んだ。
 高さ2㍍を超える作品『陽炎』は大木が力強くうねるように天に伸び、『懐』は波状に彫られた母親が子供を抱いている姿を力強く、温かくなど、厳しい自然の中で生き抜く姿を表現している。
 いずれも野外で大木をチェーンソーで切り、割って仕上げた。栗、ナラ、ニレなど素材の違いと風雪による変化で微妙な色彩の変化があるが無彩色。ドラマが秘められている。

 札幌市北区北9西3、ギャラリーエッセで29日まで。

 ◆写真は、展示されている木彫りの大作(手前は「凍原」)



 P1040522_convert_20130928112528.jpg  北村 哲朗(きたむら・てつろう)さん
 大滝区で約3ヵ月かけて仕上げた。同市の木漆工芸家府川晃氏の協力も得た。「次回のテーマも決まっています」。道展で1995年佳作賞、11年会友賞、12年国際芸術画展で駐札幌大韓民国総領事館賞。道教育大学函館校卒。登別市生まれ。同市在住。

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独自の染の絵51点 『千引 えみこ作品展』

 
 「少なくとも私のような作品を発表している方は、北海道にはいません」―。“染の絵”という独自の作品51点を発表。2004年に初個展を開いて以来今年で9年。「来年は、10年の記念展を開きます」。
 主に花をモチーフにした作品は非常にカラフル。しかも壁面に展示した大作から3㌢四方の小品まで多数。
 木綿の生地に下絵を描き、溶かしたロウを入れたチャンティンと呼ばれる特殊な用具で線を引くように描き、それを染めて乾燥させ、さらに色染めをして洗う…を繰り返す。時間と手間のかかる取り組み。
 描かれている花は、ボタンやユリのようだが心象的で、抽象的な表現もあり、独自の花のアート。それらが色彩豊かで、しかも風に揺れるように表現されていてリズミカル。微妙な色彩の変化が美しい。
 

 札幌市北区北8西1、石の蔵ぎゃらりぃはやしで24日まで。


 ◆写真は、62×62㌢の染の絵



 P1040484_convert_20130920095740.jpg  千引 えみこ(ちびき・えみこ)さん
 「片手間にはできません。集中的に制作します」。素材のロウや染料は京都から仕入れている。個展、グルーブ展はほぼ毎年。来年で取り組んで10年を迎える記念展は9月に予定している。札幌北斗高校時代は、美術部で油絵を描いた。後志管内岩内町生まれ。札幌市西区在住。

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在りし日をしのんで大作 『笹山 峻弘個展』

 
 今年8月15日、膵臓がんのため67歳の生涯を終えた作者の日本画展。生前から企画していたもので遺作展とはしていない。1990年からインドを訪れ取材を続けていた。大作を中心に23点を展示している日本画は、インド紀行シリーズ。インドの歴史性や神秘感が広がっている。
 1946年宗谷管内礼文島香深出身で札幌工業高校を卒業後絵画の世界へ。アメリカ、パリ、メキシコ、ヨーロッパなどを回り、多くの作品を発表した。
 中でも90年からのインド、チベットでの取材で“笹山アート”を確立した。
 今回もインドの石造りの王宮や寺院を中心に岩絵の具を何層にも重ね重厚で壮大なスケールで描き込んだ作品が、深い神秘感と歴史性を秘め訪れるファンの心を捉えている。
 個展は札幌を始め東京、大阪などで50回以上を数え、グルーブ展も北の日本画展など数多い。郷里・礼文町のスポーツ文化交流センター、町民活動センターや稚内建設会館などの壁画を制作した。
 恵利夫人は「まだ遺作展は考えていない」と語り、多くのファンが早すぎる死を惜しんでいる。

 札幌市中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階スカイホールで15日まで。



 ◆写真は、雄大なスケールの日本画 『レー王宮(ラダック)』 (180×180㌢)

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34人が優雅な美 『池内流第42回総流展』

 
 水墨画、日本画の美追究している池内流で絵筆を手にしている皆さんの連続42回目の作品展。34人が54点を出品、優雅な美を競っている。
 作品は6号から30号の額装から色紙、扇子、うちわ、短冊など多彩。絹絵もあるが殆んどが水墨画。花、風景を中心に明るく情緒豊かに描いている。
 山田鳳苑さんが墨韻賞、伊藤鳳雲さんと前澤邦雨さんが墨画賞、山本貞夫さんが白萩賞、佐々木永花さんが白雪賞を受賞。いずれも水墨画で澄んだ墨の色が美しく、清そ。
 30歳代から90歳代まで幅広い。「70歳代から80歳代の人が多い」そうだが、生き生きとした筆勢であり、アートに年齢は関係ないことを証明している。

 札幌市中央区大通西5、大五ビル・ギャラリー大通美術館で8日まで。


 ◆写真は、扇子などが展示されている多彩な作品
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