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95歳の鈴木さんが初入選 『第88回道展』

本道の公募展の最後を飾る道展(北海道美術協会主催、西田陽二事務局長)が始まり、一般公募の入賞・入選作品を始め会員、会友の作品合わせて554点が全館に展示され、力量を競っている。最高賞の美術協会賞は、札幌市、佐藤あゆみさん(27)の工芸『ここにいたい』に贈られた。工芸部門の作品が選ばれたのは、第69回展以来19年ぶり。
作品は日本画、油彩、水彩、版画、彫刻、工芸の6部門。今年は油彩の294点を始め合わせて554点が搬入され、入選は半数以下の264点という厳しさだった。
いずれも感性豊かな大作、力作。「年々若手の進出が増えている」(事務局)中で、95歳の鈴木茂春さん(札幌市)が水彩画を初出品して入選、話題を呼んでいる。
協会賞以外の主な受賞者は下記の通り(敬称略)
[佳作賞]▽日本画 内崎さき子(江別)柴田那奈 ▽油彩 川上直樹(札幌)能和暁(小樽)中村國夫(旭川)佐藤宏茂(室蘭)佐藤菜摘(岩見沢)山崎麻乃(岩見沢)藤本太志(東神楽)遠藤佳代子(新冠) ▽水彩 吉田誠(札幌)中野弘基(赤平) ▽彫刻 山川英輝(札幌) ▽工芸 渡邊久美子(釧路)宮竹眞澄(東川)
[新人賞]▽油彩 大澤朋代(札幌)山崎愛彦(同) ▽水彩 浩而魅諭(札幌) ▽版画 匂坂敏郎(帯広)外川篤司(別海) ▽彫刻 高橋和加奈(岩見沢)佐々木美喜(登別) ▽工芸 小山七郎(札幌)
27日午後6時半からニューオータニイン札幌で授賞式・懇親会が開かれる。
札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで11月3日まで。
◆写真は、協会賞を受賞した佐藤あゆみさんと鉄線による作品
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本道の風景を情緒豊かに 『藤倉 英幸作品展』

5冊目の作品集『静かな風を聴きながら』の発刊記念と今年65歳を迎えたのとJR北海道の社内月刊誌の表紙を描き続けて20年、さらに今回展の会場であるJRタワー開設10周年…それらの思いを込めた記念展。道内各地の四季を情緒豊かに描いた作品105点を出品、北のロマンが広がっている。
作品は、洋紙のはり絵を中心に水彩スケッチも。一貫して本道の四季を描いており「風、音、気温、匂いなどそこで感じた光景や雰囲気を作品にしている」という。
『サンゴ草色づく頃』『礼文の島から』『流氷のウトロ』…広々とした光景を明るく鮮やかなコントラストで描いている。しかも優しい雰囲気。
本道の風景を、より魅力的に展開した“北海道讃歌”である。
札幌市北区北5西2、札幌エスタ11階・JRタワーブラニスホールで27日まで。
◆写真は、はり絵の作品 『幣舞橋から』

個展、グルーブ展は数多いが、出品点数が100点を超えたのは今回が初めて。1974年、26歳でイラストレーターとして独立以来40年。今回の作品集には、道内の63景が収められている。11月28日から有島記念館(ニセコ町)小原脩記念美術館(倶知安町)でも開かれる。1948年後志管内岩内町生まれ。札幌市手稲区在住。
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米の陶芸家も賛助出品 『北海道陶芸会45周年記念展』

1968(昭和43)年に16人の陶芸家でスタートした北海道陶芸会(中村裕会長)が、今年創立45周年を迎えた記念展。現在、会員33人。米・オレゴン陶芸家協会とも交流を深め記念展には陶芸家も来道、陶板21点を賛助出品している。
記念展は″未来へ!土からのメッセージ”がテーマ。「児童、生徒も作る喜びを知ってもらいたい」として道内とオレゴン州の養護学校の児童・生徒約500人が今年から陶板作りに挑戦。その作品が地下歩行空間に展示されている。
会員の出品総数は59点。大皿、大つぼ、オブジェなど個性豊かな大作ばかり。陶芸の美を競っている。
オレゴン陶芸家協会会員、日本工芸会正会員小山耕氏の記念講演会、地下歩行空間で会員の高井秀樹、尾形修一氏が、ロクロで作品を仕上げてみせるなど陶芸の魅力をアピールした。
15日から旭川市・デザインギャラリーでも開かれる。
札幌市中央区大通西5、大五ビル・ギャラリー大通美術館で13日まで。
◆写真は、展示されている数々の作品