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~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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書の美と魅力を堪能 『桑原翠邦の書流特別展』

 


 8月1日オープンした小原道城書道美術館の第二期特別展。帯広市出身の書家、桑原翠邦(1906~1995)の作品23点と屏風2点を中心に翠邦の師である大塚鶴洞、比田井天来、その師の日下部鳴鶴、さらに翠邦の門流の10人の作品が展示され、書の美と魅力を競っている
 桑原翠邦は、90歳で亡くなっており、その高潔な人柄から天皇家の書道講師を務めたことでも知られている。
 本名は清美。翠邦は雅号だが『魚目(ぎょもく)』の雅号で多くの作品も残している。20歳代から晩年の作品まで展示され、晩年の作品には『八十八』『八十九』などの年齢が書かれている。
 書風は若々しく、気品がある。清そな印象を与えている。
 門流の10人は藤根星洲、村上北海、柴田蕙山、藤根凱風、桑原呂翁、山田太虚、小原道城、立野大秋、山田北翠、土橋北海の皆さん。翠邦からどのように学び、影響を受けたのか―も興味深い。
 これらのほか、『中国・龍門二十品拓本展』と亀甲・獣骨丈、青洞器が展示されている。


 入場料300円(大学生以下無料)。毎週火曜日と12月29日から1月3日まで休館。


 札幌市中央区北2西2、セコム損保札幌ビル2階、小原道城書道美術館で26年3月28日まで。


 ◆写真は、展示されている桑原翠邦の作品
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77人が多彩な作品 『13~14展』

 
 巳(み)年から午(うま)年へ。行く年を振り返り、くる年に思いを込めた今回で19回目の企画展。昨年より3人多い77人が多彩な作品を出品、楽しい内容になっている。サイズは50×50㎝以内。
 出品者は、道内在住で美術団体にはかかわらず自由な雰囲気。2組の夫婦、1組の親子も。札幌市内在住を中心に小樽、岩見沢、旭川、深川、稚内など幅広い。
 油彩を中心に日本画、水彩、版画、立体、陶芸と多彩。
 「行く年、くる年」のテーマにはあまり関係なさそうな作品もあるが、白鳥洋一さんの真っ赤な夕日が沈む『さっぽろ絶景』、下田敏泰さんの札幌市内を馬車が行く『午後の初夢札幌に馬車を』、亀井由利さんの赤い空間に黄金の球体が浮く『正月』など、年末年始の情緒を盛り上げている。
 佐久間敏夫さんの『白牡丹』など花を描いた作品が多く新春らしい。油彩の水戸麻記子さんが初出品。

 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで新年1月5日まで。(23日、30日から1月1日休廊)。


 ◆写真は、阿部典英さんの作品 『ウマくんとウマさん』

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どさんこ備前の気品と風格 『阿部 祐二作陶展』

  
 「独学で作陶に取り組んで13年」という作者が“どさんこ備前″と名付けた独自の作品を発表。金色に輝くような気品と風格の家庭食器類である。昨年11月に次ぐ個展。
 「本州の備前焼とは違う備前焼にしたい」。2000年に札幌に憬風窯を開き、04年から独自の備前焼に挑戦を続けている。
 「釉薬を使わずに新しい色を出したい」と窯詰め、焼成時間、温度を変えるなどして焼き上げた作品は『金彩』を中心に薄い金色に輝くような気品と風格。
 茶わん、マグカップ、徳利、花器…濃い茶系を基調にしながら金彩の輝きが魅力的だ。
 備前の土を使い灯油窯で焼成している。不完全燃焼の結果によるグレー調の作品もあり、独自の備前の美を見せている。

 札幌市中央区南1西2、丸井今井一条館8階美術工芸ギャラリーで16日まで。

 ◆写真は、金彩のぐいのみ、マグカップなど



 P1040698_convert_20131215113056.jpg  阿部 祐二(あべ・ゆうじ)さん 
 会社勤めをしていたが趣味で1997年から陶芸の道へ。試行錯誤の繰り返しで今でも『どさんこ備前』確立の手法は明確ではないという。石狩市厚田区に穴窯を構築中で、そこでの焼成作品が楽しみ。08年東京で初個展。11年「日本の作家50人展」(パリ)に参加。1947年札幌市生まれ。同市東区在住。

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初の美術交流会 『北海道・黒龍江省国際交流美術展』

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 北海道文化団体協議会(阿部典英会長)は、中国黒龍江省とこれまで約30年にわたって舞台公演を中心に文化の交流を続けてきたが、今回初めて美術による交流が実現した。黒龍江省から5人の作品10点、北海道から20人が1点ずつ出品、交流を深めている。
 道文団体の阿部会長は、ハルビン師範大学美術学院の客員教授であることなどから同大学との交流が続き、これまでの舞台での交流から今回初めて絵画を中心に立体、陶芸など美術の分野になった。
 黒龍江省から油彩の風景裸婦像、ペン画など10点が出展され、北海道側から道陶芸協会、道展、全道展、新道展の会員が陶芸、油彩、日本画、水彩、立体作品20点を展示、美を競い合っている。
 来日した黒龍江省美術協会の田衛平副主席の油彩5点は、グリーンを基調にした広々とした風景。広大な中国を印象づけている。
 別会場の「CAI02」では、北海道文化財団(磯田憲一理事長)主催の韓国光州ニューアートグループ北海道特別招待展も開かれており、10日両展参加者の歓迎交流会が、にぎやかに開かれ親睦を深めた。

 札幌市中央区南1西11、コンチネンタルギャラリーで23日まで。

 ◆写真は、展示されている数々の作品
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