~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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自然讃歌の美瑛の風景 『湊 征一郎絵画展』

 
 「再び美瑛」をテーマに油彩、アクリル画、水彩、シルクスクリーン、独自の手法によるPP(ポリプロピレン)孔版画合わせて70点を発表、パノラマ風景の魅力を見せている。6月の個展に次いで今年2回目。
 キャリア30年以上。当初は人形をモチーフにしていたが、風景画を発表して20年以上。
 富良野方面の風景を中心にしており、今回は美瑛の春から秋の広々とした光景を画面いっぱいに描いている。澄んだ空気感と明るい色彩が魅力。
 『稔りへの丘』『暮秋』『花咲く丘』など広々と広がる畑や花畑の向こうに大雪山などが見え、青空と白い雲…大きなスケールで自然を賛歌している。作詞も続けており、自詠の詩も発表している。

 札幌市中央区大通西5、大五ビル・ギャラリー大通美術館で30日まで。

 ◆写真は油彩の『麦秋』(30号)




 P1050739_convert_20141129110303.jpg  湊 征一郎(みなと・せいいちろう)さん
 PP(ポリプロピレン)孔版画の作品は一層色彩が明るい。使用済みのフィルムを活用した独自の手法で、来年3月「PP孔版画で彩る金子みすゞ童謡の世界」という本も出版される。自作の詩集も展示している。道美展、美術文化展で入賞、1991年から5回道展に入選。札幌孔版画会代表。1941年苫前町生まれ。札幌市中央区在住。
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「老子」テーマに大作 『我妻 緑巢書展』

 
 今年北海道書道連盟から功労賞を受賞するなど書道文化の振興に大きな役割を果たしており、04年以来10年振り5回目の個展。前回は「宮澤賢治をたずねて」だった。今回のテーマは「老子を書く」。大作26点を展示、エネルギッシュな取り組みを見せている。
 老子は、古代中国の春秋戦国時代の思想家とされているが生没年は分かっていない。しかし「道徳経」を著(あらわ)したとされ、その思想は広く伝えられている。
 「本を沢山読んだ。老子を書く夢も見た」と語り、老子の思想や言葉などを今年の元旦から8月末までに書き上げた。
 「一は、すべての数のはじり…」として4点の『「一」を得る』という淡墨調の堂々とした作品から『国を治めるなら…』『無用とは…』『美しさと醜さ…』など独特のリズム感と空間を生かしち筆の走り。
 書にかける渾身の思いと情熱が伝わってくる。

 札幌市中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階スカイホールで23日まで。


 ◆写真は、展示されている数々の大作




 P1050721_convert_20141120201132.jpg 我妻 緑巢(あづま・りょくそう)さん
 前回は古希の記念展だった。今回は傘寿展。師は渡辺緑邦氏。北海道書道展理事を9年努め、03年から05年まで毎日書道展実行委員長。05年札幌芸術賞受賞。北海道書道展理事長。1934年室蘭市生まれ札幌市北区在住。

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初の札幌展に多彩な力作 『中村 朝山傘寿記念展』

 
 今年6月80歳を迎えた記念展を9月郷里・函館で開いたのに次ぐ初の札幌展。「誰でも読める。それが鑑賞につながる」を基本に書と向き合ってきた姿勢を貫き、親近感のある多彩な作品147点を発表。さらに賛助出品、主宰している潮玄書道会選抜展と合わせ総出展は166点。
 これまで60歳、70歳、77歳の記念展を開いてきた。今回も「新しい自己の確立を目指して心身の限界に挑戦した」という力作は多種多様。
 大小の額装が中心。濃済淡墨はもちろん金文字、銀文字、絹に白墨、料紙などの漢字、かなの作品が壁面いっぱいに競い合ううに展示、華やか。
 芭蕉や牧水の玖歌を書いた作品の中に、作者が短歌に親しんでいることから「風薫るこの一瞬の…」「竜飛岬に登り来た…」といった自詠の歌の作品も。
 筆の走りにリズム感があり、気品と共に楽しい書道展になっている。

 札幌市中央区大通西5、大五ビル・ギャラリー大通美術館で23日まで。


 ◆写真は、展示されている多彩な作品




 P1050713_convert_20141120201014.jpg  中村 朝山(なかやま・ちょうざん)さん
 東洋大学時代に金子鷗亭氏に師事。主宰している潮玄書道会は今年43回展に。道立函館水産高校で17年指導。06年白鳳章、08年函館市文化賞、今年北海道書道連盟から功労賞を受賞毎日書道展会員、創玄書道会、国際現代書道展審査会員。1934年函館市生まれ。同市在住。

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多彩な書の力作273点 『北海道書道連盟創立60周年記念展』


 1955年9月に創立された北海道書道連盟(小原道城理事長)が60周年を迎え、記念の273点が多彩な書の魅力を競っている。
 同連盟は、書道人の親ぼくと書道文化の振興を目的に41人が参加して創立された。現在は会員305人。1960年に初の連盟展が開かれ、10年前に50周年記念展が開かれた。
 12日の開会式で山田太虚実行委員長が、60年の歩みを説明「会員の情熱あふれる作品を楽しんでいただきたい」と挨拶、テープカットが行われ開会した。
 全館に漢字、かな、墨象、篆刻の濃墨、淡墨の個性豊かな大作、力作の歴史と風格がファンの足を止めている。
 会期中、毎日のように講義、作品解説が行われている。16日には、札幌パークホテルで2010年にノーベル化学賞を受賞した鈴木章理学博士(北大名誉教授)の講演会と祝賀会が開かれる。

 札幌市中央区北1西17、道立近代美術館で24日まで。


 ◆写真は、展示されている多彩な書の力作

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絶筆の大作も 『藤野 千鶴子追悼展』

 
 新道展、美術文化協会展などで存在感を示し、本道の美術文化振興に大きな役割を果たしていた画家藤野千鶴子さん(札幌市)が今年4月17日、77歳の生涯を終えた。その死を惜しみ、歩みをたどるように2室に合わせて65点の遺作が展示され、改めて絵画への限りない情熱を強く印象づけている。8日には追悼のセレモニーが開かれ、出席した約100人が冥福を祈った。
 亡くなる直前まで絵筆を手離さず、病室で主治医に「描き尽くしました」と言ったという。描き続けた作品は天空に満月、太陽が輝き、星がきらめくというドラマティックなストーリーを秘めた宇宙の世界。
 『限らない宙(そら)』『伝説の陽』といった100号2点を合わせた大作を中心に、1970年頃の少女と花を組み合わせた油彩から「2014、1」というサインがある絶筆の大作まで展示されている。
 絶筆の作品は、亡くなる3ヶ月前に、治療を受けていた東京の病院から札幌のアトリエに戻り描いたものという。
 毎年のように個展を開き、今年も個展を開き、今年も個展の予約をしていた。残念ながらそれが追悼展になった。

 札幌市中央区北1西3、札幌時計台ギャラリーで15日まで。


 ◆写真は、絶筆になった油彩の大作 (100号×2)

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神秘的なブルーの輝き 『三上 一正鹿追窯展』

 
 十勝館内鹿追町で採取される土と地元の農家が栽培するかぼちゃの葉と茎の灰による青瓷の数々の作品が神秘的な美しさを見せている。鹿追町で作陶を続けて21年。札幌で2011年以来連続4回目の個展。
 出展は水指、茶わん、花びん、深鉢など約50点。一部信楽産(滋賀県)の土と俳釉によるホワイト系の容器などもあるが大半は透明感に富むブルーの輝きが美しい青瓷の作品。
 「地元の土と農作物によ釉薬で鹿追町の特産品を」と研さんを続けた十勝特産の陶芸。採取される土は、170万年のもので粒子が細かく鉄分が多くねばり強いという。
 輝くようなブルーの美しさと共にひび割れ状の千(貫入)の紋様が走っているのも特徴。細い線の走りが、作品によって違うのも不思議な印象を与える。気品と美しさが心を引きつける。

 札幌市中央区南1西2、丸井今井一条館8階美術工芸ギャラリーで10日まで。


 ◆写真は、ブルーの輝きが美しい『青瓷瓶』




 P1050662_convert_20141106155529.jpg  三上 一正(みかみ・かずまさ)さん
 「作陶には細心の注意と神経を使っています」。鹿追町陶芸工作館で作陶。昨年、めし椀グランプリ展に入賞。季刊誌「四季の味」に何度も掲載された。凍土会会員。帯広工業高校卒。1971年十勝管内浦幌町生まれ。鹿追町在住。

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風景の魅力を存分に 『香取 正人作品展』

 
 道内各地と本州の風景を明るく透明感に富んだ色彩で画い油彩26点を発表。40号以上が半数を占め、意欲的な取り組み。風景画の魅力を見せている。時計台ギャラリーでは、隔年の個展だが、毎年精力的に発表を続けている。
 「制作の基本は現場を見ること」で札幌、小樽、ニセコ、栗山、増毛…各地の四季の不風景を生き生きとした筆勢で描いている。どこでも絵に仕上げる…そんな感じさえする。しかも色調が温かい。
 青空を広々と描いている。石狩当別町の冬景色『春陽』、後志の『ニセコ・冬』といった大作は、澄んだ青空と純白の雪景色が鮮やかなコントラストを見せている。
 奥行きの深い構図の小樽の『街並み』、今年9月に訪れた三重県の古都の情緒を漂わせる『伊勢の街並み』は、筆者の筆力。
 色彩に濁りがなく、スケールが大きい。風景絵画の美を堪能させる。

 札幌市中央区北1西3、札幌時計台ギャラリーで8日まで。

 ◆写真は、三重県の『伊勢の街並み』 (80号)



 P1050652_convert_20141106155429.jpg  香取 正人(かとり・まさと)さん
 「水彩画のような透明感を出せないか心掛けている」。初個展は1972年。その後個展、グループ展が数多く、今では1年に10回は発表するという多忙さ。新道展事務局長“グループ環″会員。道教育大学札幌校卒。1936年札幌市生まれ。同市西区在住。

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赤ちゃんに特製の椅子 「君の椅子」展

 
 生まれてきた子どもに「世界にひとつだけの椅子です」と、「君の椅子」プロジェクト(磯田憲一代表)が、2006年から贈り続けている椅子を制作の年代順に今年の作品まで10点を展示している。すべて道産材のクルミ、ナラ、タモなどを活用しておりホットな雰囲気。
 同プロジェクトの贈呈は、上川管内東川町から始まった。「誕生した子どもに生まれてくれてありがとう」という思いを込めて贈っている。札幌、東京、茨城など全国のデザイナーと旭川を中心とする木工作家が政策しているオリジナルの手作り椅子。
 06年から今年までの椅子は、すべてデザインが違う。このプロジェクトに参加しているのは、上川管内の東川、剣淵、愛別、東神楽町と宗谷管内の中川町の5町。
 2013年までに東川町で429人、剣淵町で117人、愛別町で57人、東神楽町で133人の赤ちゃんに贈られている。
 中川町では木材を提供している。
 小さな椅子には、名前や誕生日、番号が刻まれており、文字通り世界で一つだけの椅子になっている。

 札幌市中央区南9西6、GALLERY創で9日まで。



 ◆写真は、それぞれデザインが違うかわいい椅子
 
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