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多彩な個性の競作 『札幌のアーティスト50人展』

「現代アーティストに発表の場を」―。2011年10月オープンしたギャラリーレタラ(吉田茂オーナー)の4周年を記念、50人のアーティストが平面、立体、陶芸など多彩な作品を発表、個性を競っている。「レタラ」とは、アイヌ語で「ホワイト」の意味。
阿部典英・美智子さん、藤本和彦・加藤宏子さんのカップルを始め札幌市だけでなく石狩・小樽など近郊や岩見沢、苫小牧、白老町といった遠方の作家も。
油彩、日本画、版画と共に立体造形が多いのが特徴。壁面を飾っている平面の作品も風景、花、人物像を描いた作品より、心象的で個性豊かな作品が圧倒的。会場中央に展示された立体作品も陶、木製のボックスなどアイディアに富んだ造形美が訪れるファンの関心を呼んでいる。
陶の作品を発表している吉田オーナーは「制作には素材にこだわらない。若いアーティストに発表の場を与え、育てていきたい」と語り、今回の50人展に続き、新年から個展が相次ぐ。
札幌市中央区北1条西28丁目、ギャラリーレタラで新年1月26日まで(29日~1月3日休廊)。
◆写真は展示されている多くの作品
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79人が多彩な作品 「14-15」展

うま年からひつじ年へ―。この1年間を振り返り、新年への思いを込めた作品を発表する企画展。1995年の第1回展以来今回が連続20回目。美術団体の所属などにとらわれず、総勢79人が油彩、アクリル画、版画、日本画、立体作品などを出品している。
出品者は年々増加しており、今回がモットモ多い。阿部典英・美智子さん(小樽)ら2組の夫婦、毛内康二さん(江別)やすはるさん(札幌)らやはり2組の親子を始め稚内、旭川、深川など遠方からの出品もありバラエティーに富んでいる。
野崎嘉男さん(岩見沢)のカラフルな立体作品『ま・ゆ・だ・ま』阿部さんの羊が湯につかっている『ヒツジくんとヒツジさん』、泉修次さん(札幌)の新年を占う『開運おみくじ』…全体に新年を意識した作品が人目を引く。
羊の群れ描いた下田敏泰さん(札幌)の油彩『おだやかな年でありますように』などゆっっくり楽しめる。
札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで新年4日まで(22日と29日~1月1日休廊)。
◆写真は阿部典英さんの作品 『ヒツジくんとヒツジさん』
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4人が個性豊かに 『2014大とり展』

陶芸の加地学さん(後志管内留寿都村)木工の菊地聖さん(上川管内東神楽町)ガラスの工芸の西山亮さん(空知管内長沼町)染織の朝田千佳子さん(札幌)の4人による今年の締めくくりの作品展。1、2階に個性豊かな数々の作品を展示している。
4人は、この1年間精力的に発表を続けた。加地さんは、札幌から留寿都村に穴窯(3基)を築窯して14年。本道の土で作陶を続けており作品は大小の器、皿、火器など家庭用品。釉薬による色合いの違いがあるが、いずれも重厚な風格。
菊地さんはテーブル、椅子を始めお盆、はし、なべ台といった家庭用品が中心。1995年に家具工房を設立以来19年。「君の椅子」プロジェクトで今年椅子を製作した。
西山さんは、長沼町にガラス工房を設けて以来31年。「生活の中で潤いを感じられるガラス…」を基調に製作を続け、吹きガラスによる透明で澄んだブルー、グリーン系など清そな作品。
朝田さんは草木染め。羊毛のコースター、シルクストール、クリスマスツリーを表現したミニタペストリーなど多彩。4人の取り組みが楽しめる。
札幌市中央区北8西1、石の蔵ぎゃらりぃはやしで24日まで。
◆写真は展示されている数々の作品
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多彩な作品21点 『第4回粋ふようアート展』

「誰でも自由に参加していただきたい」と、ギャラリー粋ふよう(かとうなつ子代表)が、昨年から企画している作品展。年2回の開催で、今回は13人が日本画、油彩、水彩、アクリル画、版画、色鉛筆画など多彩な作品21点を出品している。
従来の粋ふよう賞展という審査をする公募展形式を改め、気軽な自由参加のアート展に。出品は札幌市内だけではなく北見市、恵庭市、余市町の他、秋田県からも。
ガラスによる立体作品、独自の染料による絵画、水彩、パステルとアクリルで描いた猫の絵、古布のパッチワークを背景に俳句7句をそろえた作品を始め花と真正面から向き合った日本画、風景や人物を描いたアクリル画などバラエティーに富んでいる。
かとう代表は「今後とも楽しいアート展を目指したい」と語り、気軽に出品者の個性が楽しめる。
札幌市東区北25東1、ギャラリー粋ふようで13日まで。
◆写真は展示されている多彩な作品
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29人が具象絵画の大作 第8回北海道現代具象展

「現代日本の絵画の今を北海道から」―。大きな目標を持って2007年第1回展第1回展が開かれて以来連続8回目。北海道現代具象展実行委員会主催。北海道現代具象展実行委員会主催。年代や所属の枠を超えて結集した本道在住の作家24人と招待作家5人の合わせて29人が大作32点を発表、具象絵画の魅力を堪能させている。
「日本を代表する作家と壁面を同じくすることで視野を広め、美術ファンにも具象の美を楽しんでいただきたい」という思いを込めた今回の具象展は、作者の豊かな個性が心を捉える。
招待作家は、これまでの笠井誠一(札幌)野田弘志(後志管内壮瞥町)両氏に加え新たに小野月世(日本水彩画会会員常務理事)木原和敏(白日会、日展会員)吉岡正人(埼玉大学教授)の各氏が出品、気品と風格が広がっている。
本道の29人は、第一線で存在感を示しており西田陽二氏は、今年の光風会展で文部科学大臣賞、さらに札幌芸術賞も受賞するなど、いずれもリーダー的役割を果たしている。第10回展まで続ける予定という。
札幌市中央区北1西3、札幌時計台ギャラリーで6日まで。
◆写真は笠井誠一氏の油彩『紫陽花ウクレレのある卓上静物』(1120×145・5㎝)