~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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被災地の東北のスケッチも 『日下 康夫個展』

 
 33年にわたってロシア、中央アジア、モンゴルなどユーラシアの旅シリーズを続けていいたが、今回4年振りに「北海道・東北を描く」をテーマに油彩17点、淡彩スケッチ30点を発表。スケッチは、災害に遭った宮城県亘理町、福島県新地町の被災前の風景を写真や各種資料を元に再現したもので、個展終了後両町に寄贈するという。
 亘理町は実父養司さん、新地町は実母玉代さんの郷里。「今は海を見渡すだけの平地」だそうだが、当時の商店街、駅舎、神社、漁港などを明るく生き生きと描き、住時をしのばせている。
 油彩はウトロ岬灯台、室蘭地球岬、小樽運河、知床五湖など道内各地の風景。いずれも透明感に富み、しかも大きなスケール。神威岬や室蘭地球岬を描いた大作は画面いっぱいに迫力感が広がり、斜里岳遠望、能取岬灯台など各地の風景は、色彩が美しく空気感に富んでいる。

 札幌市中央区北3西3大同生命ビル、大同ギャラリーで24日まで。

 ◆写真は油彩の『北の岬(神威岬)』(100号)



 P1050992_convert_20150320153547.jpg  日下 康夫(くさか・やすお)さん
 亘理町、新地町には一昨年6月に訪れた。「役場の方たちが協力してくれました」。1983年にロシアシリーズの第1回展を開き、以後モンゴル、中央アジアむ、シルクロード、トルコシリーズを発表。昨年『ユーラシアスケッチ紀行』を発刊。日洋会会員。1947年夕張市生まれ。札幌市東区在住。
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重厚で明るい色彩の風景 『柴崎 康男展』

 
 港と山の風景を中心に花を描いた重厚なマチエールの油彩15点を発表。キャリア40年以上で札幌では、連続6回目の個展。年々内面的な深さが加わり、色彩も明るくなってきた。3号から80号。
 「描く素材の使い方、生かし方を研究している」―。自宅の窓から見える昭和新山、昨年6月に行ってきたというクロアチアの大地や山の風景、さらに無数の船がぎしぎしと音をたててひしめき合うような光景を絵の具を何層にも重ねて執拗に描き込んでいる。主にペインティングナイフで描き、動的。
 色彩のコントラストも豊か。大作の『船のある風景』は、うねるような、そして細い線がぶつかりひびき合うような描写力で、内面性の深さを追及している。アジサイを描いた花の作品3点は気品がある。

 札幌市厚別区中央2-5、デュオ2・5階新さっぽろギャラリーで23日まで。

 ◆写真は、入念な描き込みの『船のある風景』(80号)



 P1050975_convert_20150320153425.jpg  柴崎 康男(しばさき・やすお)さん
 「描く素材は、色々使っています」。20歳の時、故熊谷善正氏に師事、心象性の強い独自の画風を追究している。1991年仁科展で特選、2005年新道展で佳作賞、09年伊達市芸術文化賞を受賞。室蘭で個展、グループ展多数。新道展会員、仁科展会友。1952年室蘭市生まれ。伊達市在住。

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4月から多治見市で研修 木村初江 感謝“焼き物市”

 
 「思い切って陶芸を学び直すことにしました」―。4月から焼き物の本場、岐阜県多治見市で2年間の研修に入ることを決め「これまでに多くの方々にお世話になったお礼に」と開いている陶芸展。札幌市西区に『陶工房あとりえHK』を開いて20年。個展、グルーブ展は数多く、昨年12月にも個展を開いた。
 1992年に全道展に入選、翌年奨励賞を受賞するなどキャリアは20年以上。「個展も年に10回以上開いた」など精力的な取り組みを続けている。だが「さらに研さんを積みたい」として多治見工業高校の専攻学科へ。
 「これまでに支えてくれた方々へ感謝を込めて」として出品しているのは大小の皿、器、カップ、花器、時計や「あかり」の造形作品など多彩。電気窯にガスを入れて焼成する還元の手法で仕上げており淡いグリーンの濃淡、ホワイトの釉薬などが上品な気品を広げている。
 2年後、どのような作品を見せてくれるのか楽しみにしたい。

 札幌市北区北8西1、石の蔵ぎゃらりぃはやしで10日まで。

 ◆写真は、展示されている数々の作品




 P1050943_convert_20150308104004.jpg  木村 初江(きむら・はつえ)さん
 「多治見に行ったら月曜から金曜日まで陶芸ざんまいの生活になります」。夏休み、冬休みは札幌に戻るという。1994年に初個展を開いて以来東京でも。札幌市民芸術祭、札幌美術展など多数に出品。酪農学園大学獣医学部卒業後、道立工業試験場修了。山口県生まれ。札幌市在住。
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