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~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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開廊5周年を祝う 『札幌のアーティスト52人』


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 2010年10月30日オープンしたギャラリーレタラ(吉田茂代表)の5周年記念展。札幌市を中心に苫小牧、白老、小樽をはじめ江別、北広島、岩見沢市など在住の52人が多彩な作品を出品、5周年を祝っている。
 作品は油彩、日本画、版画、イラストといった平面の作品とバラエティーに富んだ立体、造形作品が、豊かな個性を競うように展示されている。
 透明の袋にポップコーンを詰めた泉修次さんの『5周年記念ポップコーン』、油彩の瀬川葉子さんは絵の具で彩色した大小の紙の皿、佐々木けいじさんのは数々の古銭を直径30㎝程に組み合わせた円形状の作品、陶芸家上ノ大作さんの陶芸は鹿の角を思わせ、日本画家平向功一さんはミクストメディアによる立体作品など、アイディアに富んでいる。
 今年の全道展で新会員になった石本久美子さん、新道展で協会賞を受賞した丸藤真智子さんも出品。30歳代から80歳代の皆さんの競作になっている。

 札幌市中央区北1西28、ギャラリーレタラで新年1月17日まで(29日から1月3日は休館)。


 ◆写真は個性豊かな数々の作品
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75人が個性豊かに 「15-16」展

 
 今年の未(ひつじ)年から来年の申(さる)年へ―。この1年を振り返り新年への思いを込めたさいとうgalleryの21回目の年末年始企画展。総勢75人がバラエティーに富んだ作品を発表、気軽に楽しめる。
 出品は「壁にかけられる作品」が条件で油彩、水彩、版画、日本画、ペン画が中心。油彩の野崎嘉男さんが今年も立体作品を出品し関心を呼んでいる。
 札幌市在住はもちろん旭川、北見、稚内市など遠方からも。夫婦、親子も。取り組みは多種多様。阿部典英さんのユーモアたっぷりの『サルクンとさるさん』、油彩では野口秀子さんの期待を込めた『玉手箱』、新出リヱ子さんの『休まず春へ』、羽山雅愉さんの『除夜の鐘』など抽象的な描き込みから具象まで幅広い。
 内藤克人さんの版画『頌春~申』は楽しい。
 猫をモチーフにした作品が何点か。福を呼ぶという″招き猫”の意味合いだろうか。「なるほど…」とうなずく作品が多く作者の思いが伝わってくる。

 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで新年1月10日まで(28日から1月1日までと4日休館)。


 ◆写真は野崎嘉男さんの立体作品『もう いくつ 寝ると お正月』

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空気感に富む風景 『本田 滋の世界展』

 
 「心のわがままを描きたい」―。現場でスケッチを続けている風景絵画27点を発表。一部に油彩、不透明水彩による作品があるがメーンはアクリルガッシュ。深いマチエールで生き生きとした筆勢で独自の風景に仕上げている。
 「初めて出品した」という高校、大学時代に描いた作品もあるが札幌、小樽、石狩の風景を中心に空気感に富む描き方が特徴。「絵は色々な感じ方があってよい」と語り、札幌の市街地を描いた作品は立体感、石狩の風景は広々と…など多彩な感性。
 ”彩りの旅路″をタイトルに光りや風を描き込み、優しさと共に自然の息吹が伝わってくる。

 札幌市西区二十四軒4-3、ギャラリー北のモンパルナスで26日まで。

 ◆写真は札幌市内を描いた15号の『もうひとつの道』(左)と『歩道橋を渡ると』(右)


 P1060658_convert_20151209151633.jpg  本田 滋(ほんだ・しげる)さん
 札幌西高時代から絵筆を手にしキャリア50年。毎年精力的に発表、個展だけでも今回が5回目。2008年、10号公募展(深川市)で大賞を受賞して以来深川美術協会賞、奨励賞など受賞。今年の日輝展でホルベイーン賞、日輝展委員。夕日の美術館(石狩市)の管理業務を続けている。室蘭工大建築工学科卒。1947年函館市生まれ。札幌市西区在住。

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会場いっぱいに多彩な木彫 『小笠原 み蔵喜寿記念展』

 
 「作品は楽しんで作らなければ」―。独学で木彫の世界に入って36~37年。今年7月2日喜寿を迎えた記念展。「これほど多くの作品をそろえたのは初めて」で、”み蔵
アート”を会場いっぱいに展示、さらに「小笠原み蔵と気楽な仲間の作品展」と銘打ち、合わせて46人が出品、喜寿を祝っている。
 公務員だったが、40歳代から木彫の世界へ。1982年にグループ展、その翌年に個展を開いて以来道内はもちろん本州各地で精力的に発表を続けている。作品はゴリラ、サル、ブタ、クマといった″動物シリーズ”が中心。それらを楽器を演奏したり、ゴルフをしたり…ユーモアたっぷりに表現している。
 今回も、猫、ウサギ、ネズミなども加わり、ブタの地蔵セット、ゴリラがバイオリンを弾くなどホットな表情の作品ばかり。『樹女』といった女性像もあり多彩。楽しく拝見できる。
 「気楽な仲間」の46人は東京、埼玉、大分からも。人望と人脈の広さを物語っている。

 札幌市中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階スカイホールで13日まで。

 ◆写真は会場いっぱいに展示されている多彩な作品


 P1060673_convert_20151209151257.jpg  小笠原 み蔵(おがさわら・みくら)さん
 道警の音楽隊にいたが退職、ヨーロッパを回り帰国後木彫の世界へ。1996年にゴリラの木彫100頭を完成、作品集『木彫ゴリラ図鑑』を発刊。2008年に古希記念展を開いた。今年は本州だけで倉敷、名古屋、高知などで発表、来年東京で予定。1939年渡島管内福島町生まれ。札幌市西区在住。

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多彩な236点 『第44回北海道書道連盟展』

 

 北海道書道連盟(本間孤峯理事長)に加入している会員の書道展。連盟最大の行事といわれ、3人の物故会員を含め236人が個性豊かな作品を出品、書の魅力を見せている。
 同連盟は、1955年に創立され昨年60周年記念展を開いた。本道の書道文化の振興を目的に各地の書道団体が集結しており、今年の44回展には亡くなられた島田無響、寺島揺林、山田汎暁さんの3人、顧問の中野北溟、小川東洲さんら6人を含め各会員が大作を発表。
 濃淡の堂々とした気迫の筆勢の漢字を中心に流麗な淡墨の漢字、かな文字、墨像、篆刻…とバラエティーに富んだ力作が、1階の全室に展示され書の美を競っている。
 1日には内覧会と親睦会も開かれ、本間理事は「北海道全体の書の歩みを1冊にまとめる取り組みをしたい」と語っている。

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで6日まで。

 ◆写真は展示されている多彩な作品

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122人が大作、力作 『新道展60周年記念会員展』

 
 本道の三大公募団体の1つである新道展(新北海道美術協会)が、1956年に創立されて以来60周年を迎えた記念展。会員120人と招待作家2人の122人大作、力作を発表、アートの競演になっている。
 ”今を描き未来に翔く”をキャッチフレーズに油彩を中心に水彩、版画、インスタレーションなど多彩な作品が会場いっぱいに展示されている。しかも「大きさに制限を設けず自由に取り組んでもらった」(事務局)ことから油彩は100号から200号といった大作が多く、描く意気込みが伝わってくる。
 インスタレーションは、招待作家の楢原武正さん、野又圭司さんを含め6人。各展示室の中央に床面いっぱいに個性豊かな大作を出品、ファンの心を捉えている。
 油彩、水彩も具象から心象、抽象…と幅広く思い切った取り組み。気迫の記念展になっている。
 会友記念展も12月1日まで大同ギャラリーで開かれた。
 観覧料一般600円、大学生以下無料。

 札幌市中央区北1西17、道立近代美術館で6日まで。

 ◆写真は、浜地彩さんのインスタレーション『パンドラの祈り』を中心にした作品
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Author:chikuwapan
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『北海道を彩るアーティスト』
絵画、版画、彫刻、工芸、陶芸、立体、書道など各分野で活躍している北海道のアーティストを、写真入りで分かりやすく解説しています。

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