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~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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14人が40点を発表 『大洋会北海道支部展』

 
 全国公募の美術団体。大洋会(本部東京)に出品している本道在住の会員8人と会友、一般入選者、道支部だけの会員、さらに強力出品者合わせて14人が油彩を中心に40点を発表。33回目の支部展。
 大作は、昨年9月の第37回本展に出品した具象の風景を中心に心象的な構成も。原田富弥さん、森田幸江さんの風景は大きなスケール、石本興治さんは初出品で初入選した明るい色彩で描いた『秋の定山渓』を展示。
 植野徳子さんの『静物の詞』は洗練された色彩が印象的。瀬川裕子さん、中村香都子さんらもストーリー性を秘めた個性を見せている。原田さん、植野さんは本展の常任委員。

 札幌市中央区北3西3、大同ギャラリーで26日まで。


 ◆写真は植野徳子さんの油彩『静物の詞』(80号)
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色彩豊かに生き生きと 「酒井 芳元水彩画展」

 
 パリ、チェコのプラハなど海外と道内各地の風景、バラの花を色彩豊かに描いた水彩画48点を出品。毎年精力的に個展、グループ展を続けており、今年は京都でも個展が予定されている。今回は、今年の仕事始めの個展。サムホールから20号。
 1977年、高校2年生で三軌会展に油彩で初入選以来40年。その後水彩画を描いてほぼ20年。透明水彩絵の具で明るく生き生きとした筆勢で仕上げている。
 大みそかから元旦にかけて描いた『細雨のプラハ』を始め『パリの街角』といった海外風景は異国情緒豊か。色彩のコントラストが美しい。
 道内の『冬の道』などは奥行きのある大きなスケール。空気感に富んでいる。
 描くのが早く、リズミカルなタッチ。色彩に透明感があり達者な筆力がファンを魅了している。

 札幌市中央区大通西5大五ビル・ギャラリー大通美術館で24日まで。

 ◆写真は大みそかから元旦にかけて描いた『細雨のプラハ』(20号)



 P1060738_convert_20160122091450.jpg  酒井 芳元(さかい・よしもと)さん
 年間200点以上制作、主宰している絵画教室「かおり」では160人を指導している。その「かおり」の大回展を2月2日から開く。現在小樽でも運河だけを描いた個展を開いており、8月には定山渓温泉のホテルでも。三軌会で安田火災美術財団奨励賞、奨励賞。東海大学芸術学科卒。1960年倶知安町生まれ。札幌市西区在住。

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13人が思いを込めて 「和を楽しむ」展

 
 「新春にふさわしい作品を楽しんで欲しい」―。そんな思いを込めて13人が多彩な作品を発表。3年連続の企画展。札幌市在住はもちろん苫小牧、小樽市、空知管内由仁町在住作家も。
 展示は油彩、写真、木工、木彫、陶芸などのほか筆墨、ねんどの花、ほおずきあかりといった作品も。
 「日本的で正月らしい作品…」が基本でも吉田仁吉さんの木彫は和服姿のヤギであり、長谷川雄志さんの筆墨は絹地に墨の濃淡で紋様を描き上げた大作。
 富田小夜子さんはヤマボウシを色彩豊かに粘土で作り上げ、波多誠子さんはホオズキを素材にした明かりのアートであり、うるし工芸の浜口秀樹さんは大作3点を出品している。
 それぞれの個性が楽しめる。

 札幌市東区本町1-1-8、茶廊法邑で17日まで。


 ◆写真は個性豊かな数々の作品

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大小の「家」の彫刻 野村 裕之展


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 「家を守るのは家族であり、自然の影響も大きい」―。”家ヲ壊スモノ″をタイトルに、札幌市南区石山で産出された札幌軟石で大小の家を作り上げた彫刻25点を発表。彫刻歴ほぼ30年。1昨年に次いで10回目の個展。
 昨年の全道展で、やはり札幌軟石を素材に『穴のある家』という大作を発表”家シリーズ″を続けている。「軟石は水分を吸いやすく色々な表情がある」と語り、発表している作品「家」は、重さ130㌔の大作はノミの跡がリズミカル、シンプルでノミの跡が全くないきれいな造形美、外気に18年もさらしてコケが生えたグリーンの色彩…など表情が様ざま。
 家の在り方と共に「外気にふれさせて1年ぐらい」という作品『十字架の家』は、わずかにコケが生えているなど自然とのかかわりも強調している。大小の作品は家族。社会の在り方、自然の力を改めて考えさせている。

 札幌市中央区南5西20、ギャラリーミヤシタで17日まで。

 ◆写真は札幌軟石を素材にした彫刻『穴のある家 家にある穴』(60×90㎝)



 P1060726_convert_20160111101224.jpg  野村 裕之(のむら・ひろゆき)さん
 1996年東京から札幌へ。その翌年空知管内長沼町にアトリエを設けた。93年に埼玉県で初個展。札幌でも個展、グループ展が多く、今月もNew・Point展、彫刻美術館前での雪像展に出品する。全道展で道新賞、佳作賞、2009年会員。金沢美術工芸大学から日大芸術研究所修了。1961年岐阜市生まれ。長沼町在住。

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海外風景中心に優しい色彩 『小山田 慶次木版画展』

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 1人旅でチリ、オランダ、スペインなど20ヵ国を訪れており、その海外の風景を中心に道内風景、花の作品20点を発表。明るく優しい色彩。昨年も2回個展を開いており今回が10回目。
 「40歳を区切りに何か心に残るものを」と木版画に取り組んで30年余。その作品はソフトな色彩で心を和ませる。
 1人で海外を回っており、ペルーの世界遺産である山の『マチュピチュ』は天空にそびえ、クロアチアの首都を描いた作品は赤い屋根が連なり、オランダの風車とチューリップなど異国情緒たっぷり。
 道内の風景では遠軽町のコスモス、富良野のラベンダーが咲き競う光景を広々とした無効図と優しい色彩のコントラストで…と本領を発揮している。各作品には、タイトルのほか詳しい説明も付けられており、丁寧な展示になっている。

 札幌市北区北8西1、石の蔵ぎゃらりぃはやしで12日まで。

 ◆写真はペルーの世界遺産を描いた木版画『マチュピチュ』(40×60㎝)


 P1060716_convert_20160107151154.jpg  小山田 慶次(おやまだ・けいじ)さん
 1993年にスペインへ1人旅をして以来20年間に20ヵ国を回り、今年も3月から4月にかけてギリシャへ。「どこの国でも英語で通じます」。会場にスケッチブックも。2007年には自転車で札幌から鹿児島まで日本横断した。北広島美術協会長、札幌サイクリング協会理事長など多数。協同組合短期大学卒。1944年北見市生まれ。北広島市在住。

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心なごむ作品50点 『渡辺 一夫木彫の世界』

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 誰もが幼い頃の思い出をほうふつせせるような愛らしい少女像、楽しい音楽会、かわいいフクロウなどをモチーフにした立体彫刻、レリーフ約50点が新春を飾っている。毎年、全国各地で個展、グループ展を開いており、今回の新春展は、その仕事始め。会場にホットな情緒が広がっている。
 「幼い頃、母と一緒に歩いたイメージがあるのかも」。作品それぞれに優しいストーリーが込められている。『枯れ葉舞う街』といった1人の成人の女性を表現した作品もあるが多くは複数の少女像をいとおしむように彫り上げている。
 3人そろった『ずーっといっしょに』、2人の『小枝とおさんぽ』、あるいは数人の『楽しい音楽会』…常に寄り添い、語らいがあり、音楽がある。独学で木彫の世界に入ってほぼ50年。心なごむ作品から作者の優し人柄を連想させる。

 札幌市中央区北5西7、大丸札幌店8階美術画廊で12日まで。

 ◆写真はホットな情緒木彫



 P1060705_convert_20160107151012.jpg 渡辺 一夫(わたなべ・かずお)さん
 シナ、カツラ、ニレ、洋材のチーク材などを使用。彩色はソフトな茶系が基調。1996年釧新郷土芸術賞受賞、2011年道立釧路芸術館で木彫家を志して45年記念展を開いた。今年も3月に東京・銀座で個展を開くのを皮切りに鹿児島まで本州各地で発表する。1948年釧路市生まれ。同市在住。

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