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~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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独自の暖ボールアート 『ひろ・くわおり北の浮世展』

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 使用済みの段ボールを活用し2003年から独学で段ボールアートを確立以来13年―。今回は「新たなスタートに」と『北の浮世絵展』として人物、花、風景、鳥を描いた作品22点を発表、独自のアートの魅力を見せている。18回目の個展。
 廃品の段ボールに白の修正インク、黒のポスターカラー、赤の水彩絵の具、オイルパステルなどで描き、カッターナイフで切り込む…独自の手法で仕上げており『浮世絵』をテーマにした発表は初めて。
 「新しいイメージで…」と、和服の女性像、日高路やえりも町の風景、大きく羽を広げたワシや踊るようなフラミンゴ、さらに大相撲の北の富士、千代の富士を描いた『北の横綱』といった作品を情緒豊かに表現している。
 「どのようにして作るのか聞かれる」という作品は、リアルさの中に雰囲気がありストーリーが秘められている。
 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで27日まで。

 ◆写真は舞う鳳凰を描いた大作(中央)


 P1060882_convert_20160325201316.jpg  ひろ・くわおりさん
 「このような作品は多分どこにもないでしょう。世界に発信したい」。本職は昆布を販売する『こんぶ屋』のオーナー。段ボールが豊富。2005年に『札幌初昆布ものがたり コンブに賭けた第二の人生』を発刊。初個展は04年。来年は静岡で予定。本名桑折広幸。1950年日高管内えりも町生まれ。札幌市中央区在住。

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自然の魅力を力強く 『柴崎 康男展』

 
 思い切った空間構成で自然の魅力を描くことで定評があり、連続5回目の札幌展の今回も海、山、大地の自然の厳しさ、美しさを描き込んだ油彩15点を発表。サムホールから80号。
 峠シリーズ、海外シリーズが中心で、大作は白と黒を基調に画面いっぱいに船がぶつかり合うような『船のある風景』。ぎしぎしと音が聞こえてきそう。
 力強いタッチで入念な描き込み。峠シリーズは、海外から見た室蘭の地球岬などが画面の大半に描かれ迫力がある。
 ブルー系を生かしながら多くはモノトーン調だが、「昨年行って来た」というクロアチア共和国の風景『赤い大地』は、画面の殆んどを赤で描き込んでおり異色の作品。カナダの風景は黄色を使うなど新たな展開が期待される。

 札幌市厚別区中央2-5 デュオ2、新さっぽろギャラリーで21日まで。

 ◆写真は油彩『赤い大地』(20号)


 P1060867_convert_20160319102416.jpg  柴崎 康男(しばさき・やすお)さん
 1982年二科展に初入選以来34年。91年二科展で特選、2005年新道展で佳作賞。二科北海道支部の事務局を担当、支部展を終えたばかり。09年伊達市芸術文化賞を受賞。二科展会友、新道展会員。1952年室蘭市生まれ。伊達市在住。

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油彩から陶芸まで多彩 『川本 ヤスヒロ展』

 
 北海高校美術部の「どんぐり会」顧問として31年間指導を続けてきたが今月末で退職する。その区切りの個展。「心の風景画展」のタイトルで油彩を中心に銅板画、水彩画、パステル画合わせて13点と開窯している花川窯で焼成した大小の器や陶板画も出品している。
 油彩はギリシャ、スペイン、イタリアなどの風景を描いており、いずれも今年の新作。陶器も「朝3時頃までかかって焼き上げた」という精力的な取り組み。
 最近は音楽をテーマにし作品を発表しており「昨年3月に行って来た」という作品『ギリシャ劇場(シチリア島)』は、フルートを吹く女性を中心に異国情緒豊か。『古都トレド』など、明るい色彩で入念な描き込み。
 陶器の大小のカップ類は、猫が表現されており愛らしい。

 札幌市中央区南1西3、大丸セントラルスカイホールで20日まで。

 ◆写真は油彩の『ギリシャ劇場(シチリア島)』(60号)



 P1060860_convert_20160319102315.jpg  川本 ヤスヒロ(かわもと・やすひろ)さん
 釧路北陽高校時代から全道展、独立展などに入選、1985年から北海高校で指導。個展、グループ展は数多く、現在も札幌市内2か所で個展を開いている。イタリアには7回など海外取材も豊富。25日からペルーへ。「これからは存分に絵に集中します」。全道展事務局長、石狩美術協会会員。道教育大学札幌校卒業。1950年釧路市生まれ。石狩市在住。

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受賞記念で大作 『高井 秀樹展』

 
 岡山県備前市で陶芸の道に入って以来35年。その取り組みと作品が評価されて平成28年度の道銀芸術文化奨励賞を受賞した。その記念展。1994年から昨年までの21年間の代表作を出品している。
 大作が中心。制作の手法も多彩。2011年から青白磁の作品に取り組んでいるが、それまでは、いわゆる土もの、つまり陶器だった。展示作品は、その歩みを示している。
 青白く輝く清楚な『青白磁花器』は直径44㎝、中央に帯状に青白い文様が浮く『灰釉結晶彩平鉢』は直径52㎝、さらに土ものでブルー系の『灰釉蓋付大壺』は高さ70㎝など大作が人目を引く。日本工芸など公募展に出品した作品で技量の高さを示している。
 一方、人形作家の和枝夫人と”合作″のエトにちなんだ十二支の作品は愛らしい。8日、文化奨励賞の授賞式が行われた。

 札幌市中央区大通4西、らいらっく・ぎゃらりぃで20日まで。

 ◆写真は展示されている大作



 P1060821_convert_20160309195438.jpg  高井 秀樹(たかい・ひでき)さん
 「受賞は、長く制作を続けているからでしょう」。1985年道南の大野町(現北斗町)にキリール陶房を開窯、2002年函館市に移動。初個展は1986年。伝統工芸新作展で道新賞、道展で佳作賞など。日本工芸会正会員、道展、赤光社、北海道陶芸会会員。1957年函館市生まれ。同市在住。

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リニューアルオープン記念展 下沢 敏也器展

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 北海道陶芸協会(奥岡茂雄会長)の事務所、陶芸工房に隣接しているギャラリーが全面的にリニューアルオープンした。器展は、その記念展。白を基調にした清楚な空間となり、織部や粉引などの技法による約70点が整然と展示されている。
 毎年、精力的な取り組みを続けており、発表してきた作品は『Re―birth(再生)』のシリーズの造形作品。しかも大作。だが今回は変化するグリーンの輝きが美しい織部焼の花器、長皿、水指、粉引の手法による白や茶系を基調にしたぐいのみ、皿、鉢物など多数をそろえている器を中心にした個展は珍しい。
 ギャラリーは、外部からもガラス越しに展示作品が見えるのも特徴。「陶芸だけでなく、壁面に絵も展示するようにしたい」と、広範囲な活用を検討している。

 札幌市中央区大通西23、サンシャイン円山・ギャラリー円山で19日まで。

 ◆写真は展示されてる数々の器類


 P1060816_convert_20160309195325.jpg  下沢 敏也(しもざわ・としや)さん
 ギャラリーを設けて13年。1990年に陶工房を設け、2年後から毎年個展、グループ展を続けている。主催している北海道陶芸展は今年45回展に。その記念展を6月25日から札幌芸術の森工芸館で開く。7月10日には個展も。2009年札幌文化奨励賞、11年道文化奨励賞、11ねん道文化奨励賞。道芸術デザイン専門学校講師、北海道陶芸協会副会長。1960年札幌市生まれ、同市中央区在住。

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発想の豊かな独自の作品 『内海 眞治作陶芸』

 
 「作陶の教科書にはない独自の作品です」。常に発想の豊かな作品を発表しており、今回も「殆どロクロを回さずに仕上げた」という大小のカップ類、絵皿、陶板、動物を表現した造形作品など多数を出品。毎年札幌で個展を開いており、昨年5月には旭川でも。
 「素材にこだわらず何でも使う」という独自の手法。今回もカップ類は、紙コップに粘土を何度も塗り重ねる、角状の容器は薄いベニヤ板を張り合わせ形を作り粘土を重ねる…それらを素焼きをし、釉薬で仕上げる、といった手法。陶板は、紙粘土なども使っている。
 紋様も花、鳥から抽象絵画的な線の表現など多彩。陶板の絵は音楽的なメルヘン調であったり…「架空の動物…」という立体作品もあり、バラエティーに富んでいる。
 壁面にも多数展示され、楽しくもある。

 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで6日まで。

 ◆写真は展示されている数々の作品



 P1060795_convert_20160302101044.jpg  内海 眞治(うつみ・しんじ)さん
 「ロクロを使わないで仕上げた作品をこれだけそろえたのは初めてです」。広告代理店に勤めていたが39歳11ヶ月で退社、陶芸の世界へ。1990年、札幌市から砂川市に転居「浮浪工房」を開窯して独立、特別な師はいない。1992年に初個展。ピザとパスタの店も開いている。明治大学文学部卒。1948年宮城県石巻市生まれ。砂川市在住。
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Author:chikuwapan
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