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~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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楽しい抽象作品 『丸藤 真智子展』

 
 「以前は、月が描くテーマでしたが、最近は風です」―。一貫して抽象絵画に取り組んでおり今回も豊かな発想で楽しい作品を発表。20号から130号の大作8点を中心に27点。昨年11月に次いで10回目の個展。
 「色は全部好きです」。カラフルな色彩とうごめくような線の走りで全体が楽しくリズミカルな描き方。床にキャンバスを置き油絵の具、日本画の顔料、クレヨンやガラスの粉などを使い大小のペインティングナイフで描いて行く。スケッチをしないでいきなり描く。
 作品『黄色い風』『黄色い空と青い月』は黄色を基調にしながらオレンジ、ブルー、黒といった太く、細いラインが自由自在といった感じで走っている。色彩のコントラストも豊か。「描いている時が一番楽しく幸せ」と語り、理屈抜きに楽しめ、夢もある。

 札幌市中央区北1西28、ギャラリーレタラで9月5日まで。

 ◆写真はミクストメディアの『青い大地』(100号)


 P1070126_convert_20160824190527.jpg  丸藤 真智子(がんどう・まちこ)さん
 「つい力がはいってけんしょう炎になるとも」。常にメモ帳を持ち気付いたことを書きとめ、作品に。新道展で1993年、2013年に佳作賞、14年協会賞、昨年は第60回記念賞。新道展会員、道抽象派作家協会同人。札幌大谷短大美術科(当時)卒。札幌市生まれ。札幌市在住。
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28人が大作44点を出品 『第19回北海道二紀展』

 
 10月に70回記念展を迎える伝統の公募団体の北海道支部(伊藤光悦支部長)が隔年で開いている作品展。総勢28人が3室に44点を出品、個性と豊かな感性を競っている。
 作品は彫刻1点以外は絵画。しかも100号から130号の大作、力作が壁面飾りファンの心を捉えている。委員は支部長の伊藤さん(北広島)彫刻の永野光一さん(江別)会員は廣岡紀子さん(札幌)と5人の準会員を中心に具象から抽象絵画まで取り組みは多彩。
 廣岡さんの美しい色彩の『追憶・トレド』、中村まり子さん(札幌)の童話的情緒の『福音』、船岳紘行さん(岩見沢)のストーリーを秘めた『食べられた追憶』、小笠原洋子さん(帯広)の石船が上空を飛ぶ『石船(余知せぬ出来事)』…発想の豊かな大作がアートの魅力を競い合っている。
 支部は鹿児島まで全国に36もあり交流も活発という。今回の道支部展は、10月の記念展のいわば前哨戦で26日に作品批評会も行われる。

 札幌市中央区北1西3、札幌時計台ギャラリーで27日まで。


 ◆写真は展示されている数々の大作

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サハリンの作家と美術交流 『第15回記念サッポロ未来展』

 


 本道在住あるいは本道出身の40歳未満のアーティスト集団・サッポロ未来展が、2002年に第2回展を開いて以来15回展を迎えた。その記念展としてロシア・サハリンのアーティストを迎え日・ロ交流事業として2会場で開かれている。未来展側は28人と招待作家の市川光鶴さん(千葉)小金井ケイコさん(東京)の30人、サハリン側から10人が出品、交流を深めている。
 未来展の高橋伸企画プロデューサーは「国際的に活躍する人材を育てたい」と、2013年にロシア・ノボシビルスク市で初の海外展、昨年6月にはサハリン・ユジノサハリンスク市で作品展を開いた。
 今回は、サハリンから訪問団の団長と6人の作家が札幌入りした。展示総数は未来展側と合わせて約100点。油彩を中心に水彩、日本画など多彩な美を競っている。
 この中からサハリンのユガイ・ユリアさんの扇子を持った女性像を描いた作品に道知事賞が贈られ、そのほか6人に道教育長賞などが贈られた。
 未来展からは石垣渉さん(札幌)の水彩『轍1』に札幌時計台文化会館からあらまき賞のほか4人に各賞が贈られた。
 初日の8日に記念式典が開かれ主催者代表のあいさつ、在札幌ロシア連邦総領事の祝辞などがあり、表彰式が行われた。


 札幌市中央区北3西6道庁赤レンガ庁舎、北1西3札幌時計台ギャラリーで20日まで。


 ◆写真は道知事賞を受けたサハリンのユガイ・ユリアさんの作品=左から2点目

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67人が個性豊かに 夏まつり「虫」展

 
 「虫」をテーマにアートで表現…というさいとうgalleryの企画展。今年で21回目。67人のアーティストが「虫」に挑戦、楽しい作品展に。昨年のテーマは「暑中見舞い」だった。
 67人は札幌を中心に小樽、岩見沢、北広島、江別市や遠くは稚内市など広範囲。夫婦や親子も。作品は油彩をメーンに水彩、版画、立体造形、日本画など多彩。
 カブト虫、トンボ、チョウ、バッタなど多くの昆虫が具象から心象風に描かれている。阿部典英さん(小樽)の『葉っぱ虫』は木の葉を張り合わせ、中田やよいさん(札幌)の『自由研究』は額装の中に多数の昆虫が表現され、水戸麻記子さん(同)の『異種格闘技』は男の子とカブト虫がけんかをするように向かい合っている…など個性豊か。
 佐久間敏夫さん(同)の『こうきしん』はネコが何かを狙っている、内藤克人さん(北広島)の『夜の蝶』は女性ダンサー…などユーモアに富んだ作品も。ゆっくり楽しめる。

 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで14日まで。


 ◆写真は、水戸麻記子さんの油彩『異種格闘技』

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彫刻美術館開館35周年記念展 ロダン展

 
 札幌出身の彫刻家、本郷新(1905~1980年)の源流にもなったとされるフランスの彫刻家、オーギュスト・ロダン(1840~1917年)の作品22点を展示している。1981年に開館した本郷新記念彫刻美術館の35周年記念展
 ロダンは殆んど独学で彫刻家として大成し”近代彫刻家の父“と称賛され、戦後日本の具象彫刻界に大きな影響を与えた。
 展示されている作品はすべてブロンズ。地獄で苦しむ人々を沈思する『考える人』、小説家バルザックの記念像、敵の包囲から救ったとされる6人の英雄『カ
レーの市民』、日本人の女優『花子』やロダン夫人の『マダム・ロダン』など多数。制作年が不詳のもあるがロダンの神髄に触れる内容に。
 本郷新の『わだつみのこえ』など5点も展示されている。毎週土曜日午前10時から「ロダンにタッチ」のイベントも。

 入館料は一般千円、65歳以上800円、高大学生600円。

 札幌市中央区宮の森4-12、本郷新記念札幌彫刻美術館で9月25日まで。


 ◆写真は『バルザック』のコーナーの作品は
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