~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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阿妻さんら5人に奨励賞 『現代陶芸奨励賞北海道展』

 
 公益社団法人日本陶磁器協会(梅澤信子理事長、東京)が、設立70周年を記念して札幌で初めて開いている公募の陶芸展。奨励賞受賞作品、入選作品など56点と全国の歴代受賞作家の作品47点の合わせて103点が展示されている。
 「焼き物を通して地方創成に貢献したい」と、全国で公募展を開いている。初の本道展では74人からの応募があり、うち54人が入賞、入選した。
 作品は白磁、焼き締め、窯変など多彩な手法による大鉢、花器、大壺、立体造形などバラエティーに富み個性豊か。陶芸の美と技量の高さを見せている。16日にオープニングパーティー、17日に東本願寺札幌別院、ギャラリー創で茶会も開かれた。
 奨励賞受賞の5人は下記のとおり(敬称略)
 阿妻一直、丹羽シゲユキ、増原嘉央理(札幌)尾形香三夫(空知管内新篠津村)北川智浩(江別)

 札幌市南区芸術の森2-75、札幌芸術の森工芸館で11月13日まで(入場無料)。


 ◆写真は奨励賞を受賞した作品
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油彩、肖像画など多彩 『高梨 芳実展』

 
 札幌市出身で中央画壇で活躍する作者の2000年以来16年振りのふる里展。女性像、花を中心にした油彩15点、大人から子供までを描いた肖像画80点のほかクロッキー、アトリエがある伊豆の風景など多彩な内容。美術への熱い思いが伝わってくる。
 目を見張るのは壁面いっぱいの肖像画。伊豆にアトリエを構えた95年頃から地元の人を描き始め270点を超えたという。展示されている80点は、97年9月から今年9月23日までに描いた男女の表情。「そっくりではあるけれど生々しくない、を目指している」とのことで、1人ひとりと会話をしたくなる雰囲気。
 油彩は色彩が美しく気品がある。じっと前方を見つめる女性像、大作の『白百合』など、窓から差し込む柔らかい光と影…実にきれいなマチエールで描き込んでいる。心が和む。
 会場で肖像画、クロッキーのデモンストレーションも。

 札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで30日まで。

 ◆写真は壁面いっぱいの肖像画


 P1070313_convert_20161027161032.jpg 高梨 芳実(たかなし・よしみ)さん
 今年9月に静岡県三島で肖像画150点を発表した。1981年以来個展、グループ展は多数。札幌では3回目の個展。29日からの北海道現代具象展にも出品。01年、02年に日展で特選、03年白日会展で内閣総理大臣賞。白日会常任委員、日展会員。札幌月寒高校から阿佐ヶ谷美術専門学校卒。1954年札幌市生まれ。静岡県伊豆の国市在住。

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初出品の磯崎さんに協会賞 『第91回道展』

 
 大正14年に第1回展を開いて以来91年の歴史を誇る道展(北海道美術協会)が始まり会員、会友、入選者の作品合わせて556点が展示され芸術の秋を飾っている。協会賞は、初出品の札幌大谷大学4年磯崎瑞恵さん(22)=札幌市=の油彩『巡(めぐる)』(150号)に。初出品で金的を射止めた例は、道展の歴史上珍しいとされている。
 日本画、油彩、水彩、版画、彫刻、工芸の6部門に油彩278点を始め493点の応募があり270点が入選した。この中で21人が佳作賞、7人が新人賞を受賞、会友賞は10人、11人が新会員、22人が新会友に。協会賞受賞作は、6人の女性の表情を描いており、事務局では「経験豊富な作家に力作が目立ち、若い人にも感性豊かな作品が多数見られた」と言っている。
 本道の豪雨災害、熊本の地震災害チャリティー展も開かれている。12月6日から釧路、その後帯広、北見で移動展が開かれる。
 新会員は下記の通り(敬称略)
 古瀬真弓、安達久美子、阿部正子、田仲茂基、中村紀生(札幌)山田則意(共和町)日塔幸子、山元明(芽室町)宮西隆生(旭川)中野弘基(赤平)白木里佳(苫小牧)

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで11月6日まで。(月曜休館)

 ◆写真は協会賞を受賞した磯瑞恵さんと作品(部分)

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大作、力作55点と折り帳 山田太虚傘寿記念書展

 
 9月4日に満80歳を迎えた記念展。大作の『長恨歌』から小品まで55点のほか「3日間で仕上げた」という折り帳を会場いっぱいに展示、ファンを魅了している。小学校3年生から書に親しんで以来70年の節目でもある。
 これまでに北海道書道連盟理事長、同連盟創立60周年記念展実行委員長など本道書道界をリードしてきた。1996年に60歳の還暦展、07年に70歳の古希記念展を開き、今回の記念展出品作は昨年9月4日から今年5月5日までに書き上げた。
 『長恨歌』は、中国・唐時代の玄宗皇帝と楊貴妃の悲哀物語で縦24㎝×横53㎝10点による大作。さらに『独巫』『佳句六曲』『顔真卿・争座位稿』など大作、力作が壁面を飾っている。
 取り組みの様子を見せるビデオも放映され、記念の作品集と文集も発刊。22日には350人を超えるファンが出席、祝賀会が開かれる。
 札幌市中央区南1西3、大丸藤井セントラル階スカイホールで23日まで。

 ◆写真は出品されている多彩な書


 P1070293_convert_20161021100648.jpg 山田 太虚(やまだ・たいきょ)さん
 「土、日、祝日も休み返上で書き続けました」。小品でも1点で100枚は書いたという。1979年42歳で札幌西高校教諭を退職、書業に専念、書道展は東京、中国でも。10年に道文化団体協議会芸術賞を受賞。道書道展、毎日書道展審査会員、書究文化書芸院院長。1936年空知管内栗山町生まれ。札幌市西区在住。

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現代社会に目を向けた大作 『野又 圭司展』

 


 立体造形作品を発表し続けてほぼ30年―。今回は「脱出―困難な未来を生きるために」をタイトルに舟を形取った全長5mの最新作を含め大作8点を出品、制作への熱い思いを見せている。個展、グループ展は数多く、大作ばかりをそろえたのは2008年の北見市での個展以来。
 「経済的な価値観がすべてに優先し、それが人の生き方を支配している」と、社会的なテーマを基調に立体造形のインスタレーションを発表、現代社会の批判を強めている。「大作は、1年に1点作るのが精一杯」で、今回は1997年制作の『無力の兵器』から今年制作の『EXODus(脱出)』をそろえた。
 木、銅、ガラス、石こうなどで作り上げた大作は精密で、現代社会の在り方を鋭く批判している。作品『脱出』は、稲穂を積んだ木造の舟が経済支配から新天地を求め脱出する姿であり、08年制作の『遺跡』は高層ビル群の周囲に無数のテントや小屋が散在し貧富の格差を強調…など現代を鋭く見つめている。


 札幌市中央区宮の森4-12、本郷新記念札幌彫刻美術展で12月4日まで(月曜休館)。


 ◆写真は全長5mの大作『EXODus』


 P1070252_convert_20161014151244.jpg 野又 圭司(のまた・けいじ)さん
 2000年から旧栗沢町の過疎化が進む村落のアトリエで制作を続けている。出展の大作は2㌧トラックで2往復した。北大在学中の1988年に新道展で協会賞、07年に道銀芸術文化奨励賞を受賞。個展、グループ展は滝川、夕張、函館などでも。北大文学部哲学科卒。1963年函館生まれ。岩見沢市在住。

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働く女性に熱い視線 『穂井田 日出麿展』

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 厳冬の漁港で働く女性の「はずし娘(こ)」シリーズを描き続けて41年―。同シリーズの油彩100号3点からサムホールまで24点をそろえ、自然の厳しさの中で生きる姿に熱い視線を向けている。時計台ギャラリーでは6年振り7回目の個展。
 場所は、日本海に面する古平町の漁港。時期は11月から翌年2月のスケソウダラのシーズン。真夜中に出港した漁船が早期に帰ってくる…その刺し網にかかったスケソウダラを漁師の奥さんたちが寒風の中で、はずす作業を続ける、その姿を入念に描き込んでいる。
 完全防寒スタイル。黙々と働き続ける姿をモノクロ調と大きな空間構成で仕上げている。「色を付けると面白くなった」そうで近作は、黄色やブルーを基調に雰囲気を変えているが、働く女性の尊さ、美しさの追究に変わりはない。

 札幌市中央区北1西3、札幌時計台ギャラリーで15日まで。

 ◆写真は油彩の『古平の女 はずし娘』(100号)



 P1070268_convert_20161014151130.jpg 穂井田 日出麿(はいだ・ひでまろ)さん
 1975年の道教育職員美術展で『はずし娘』が奨励賞を受賞、以来同シリーズを続けている。倶知安高校時代に全道美に入選、79年に道教育長賞、一陽展で特待賞。76年に初個展。1998年に古平小学校長を最後に定年退職。全道展会員。道学芸大学旭川校卒。1938年上川管内江丹別村(現旭川市)生まれ。後志管内古平町在住。

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自然の魅力を存分に 『関建治北海道風景油絵展』

 
 徹底した現場主義で北海道の四季の風景を描き続けており、油彩18点を中心に水彩も8点出品、明るい色彩で自然の魅力を描き込んでいる。油彩はサムホールから30号。今年2回目の個展。
 「自然は光りによって表情が変わる。どの季節も美しい」―。小樽、美瑛、積丹、石狩、室蘭…道内各地の四季の風景を澄んだ色彩と奥行きのある構図で展開している。その色彩は優しく快晴の光景。
 長沼から千歳方向を望んだ広々とした展望の『夏の午後』、秋の美瑛の『麦秋の丘』、室蘭の『冬のトッカリショ』…色彩豊かに光りと影をともない移り行く自然の表情を入念に仕上げている。そこには自然のドラマがある。
 青い空、白い雲、広い田畑そして広い海…北海道賛歌である。

 札幌市西区二十四軒4条3丁目、ギャラリー北のモンパルナスで29日まで。

 ◆写真は油彩『冬の舟揚げ場(積丹)』(30号)


 P1070250_convert_20161006163829.jpg 関 建治(せき・けんじ)さん
 「光線が大切です」。マイカーで道内を回り現場で描く。そこで地元の人と親しくなることが多い。一度描いた現場を再度見に行く。2001年に白日会展に初入選以来現在の手法に。個展、グループ展は多数。2000年に恵庭・和光小学校長を定年退職。白日会準会員、道造形教育連盟顧問、絵画グループ「穹(そら)」主宰。道学芸大学函館校卒。1939年函館市生まれ、恵庭市在住。
プロフィール

Author:chikuwapan
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