~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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『歩み示す平面の作品100点』 ~楢原 武正展~

『歩み示す平面の作品100点』

~楢原 武正展~

 毎年、会場いっぱいにダイナミックなインスタレーションを発表、訪れるファンを圧倒しているが、今回は一転して油彩の大作など平面の作品100点をずらりとそろえ、エネルギッシュな取り組みを見せている。1975年から今年の新作までを展示、その“変化”が興味深い。はがき大サイズから150号。
 十勝管内広尾町生まれの作者が、十勝開拓の風景をイメージ、1990年から『大地/開墾』をテーマに木材など各種廃材を活用した立体構成のインスタレーションを発表してきた。同時に平面の制作も続けていた。
 今回は「これまでの作品を振り返ってみたかった」として、平面の作品だけを広い会場いっぱいに制作順に展示した。
 34年前の1976年から個展を開いた。その頃の油彩は風景や遊園地で遊ぶ子どもたちを色彩豊かに力強く描いているが、長女を5歳の時に交通事故で失って以来、抽象のモノクロ調に。冬の風景をイメージさせる作品が多い。
 時が進むに連れて『黒の惑星』『北の大地』シリーズに。キャンバスではなく鉄板に針金、クギなどの廃材を張りつける、といったインスタレーション的な雰囲気に。その歩みがよく分かる。
 札幌市中央区大通西5大五ビル、ギャラリー大通美術館で17日まで。

 ◆写真は展示されている油彩の大作

 
 ならはら たけまささん
 「私は、何のしがらみもなく、自由自在にやってきた。インスタレーションを発表した当初は、まだその言葉もなく笑われたこともある」。1984年にはインスタレーションを東京で発表した。ダイナミックな取り組みに定評があり個展、グループ展は毎年。1984年行動美術展で柏原記念賞、85年行動美術賞、86年北海道の美術『イメージ・群』で新人賞、91年北の創造者たち『金属フィールド・今』で芸術の森美術館賞などを受賞。北海道立体表現展、札幌の美術20人の試み展など多数に出品。1942年十勝管内広尾町生まれ。札幌市中央区南8条西13丁目。

(美術ジャーナリスト  五十嵐 恒)

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