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国際色豊かに1736点 『第41回国際現代書道展』
『第41回国際現代書道展』
昨年の第40回展まで全道書道展(北海道書道協会主催)として大規模な公募の書道展を開いていたが 「今後は書道文化を世界に発信したい」 として名称を国際現代書道展に変更して開いた第1回展。海外から中国、韓国、台湾を始め英国、ロシアなど10ヶ国から48点の応募があり入賞・入選作品が展示されているほか、21人による中国現代書壇巨匠展、小・中学生が中心の瀋陽市書画芸術訪日団作品展も開かれ、国際豊かな書道展になっている。
応募総数は1998点。このうち審査会員、会員、会友と公募の入賞・入選作品、海外からの作品など合わせて1736点が全館にあふれんばかりに展示されている。
最高賞の文部科学大臣賞は、北海道書道協会理事長小原道城氏の作品に贈られた。
今回展の最大の特徴は、書道の国際化。本道の書家は中国、台湾などを訪れて交流を進めているが、海外の書家も対象にした公募展は、全国的にも無いとされている。
初日の20日に行われたオープニングセレモニーで中国札幌総領事館の胡勝才総領事は 「文化は国境を越えた架け橋であり、日中両国の書家の交流が一層深まることを期待する」 と語り国際書道展への期待を示した。
連日、審査会員による作品解説、23日に表彰式と祝賀会、24日は上位入賞者による席上揮ごう、中国瀋陽市少年宮の小・中学生と道内の小・中学生による席書交流会など多彩なイベントが開かれる。
主催の北海道書道協会・小原道城理事長は 「国際展へ大きく羽ばたいて行きたい」 と語っている。
◆写真は、左から2番目の作品が最高賞の小原道城氏の作品
札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで24日まで。
(美術ジャーナリスト 五十嵐 恒)