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農村の生活に熱い思い 『竹津 昇水彩画展』
今年の第87回道展で会員推挙になった作者が300号、150号という大作4点を中心に合わせて24点を発表。大作は、牛舎の内部に視点を当て無言の語りを強調、小品は石狩と空知管内、スペインの風景を空気を多漂わせて描いている。
「絵は何を追求しているかです」。農村の古い家や納屋の内部を入念に描き歴史と生活感を描き出している。人影のない牛舎の内部を描いた大作『屋根裏』『光陰』には無言の語りが秘められている。
茶系の濃淡で光と影を描いている。300号の大作『祈り』は「東北大震災からの復興をイメージした」もので、軒下の多数の生活必需品が呼吸を感じさせる。この大作を近日中に段ボールで立体的に再現するという。
風景は長沼町の『農家の道』、安平町の『晩秋』、スペインの光景など四季の変化を広々と描いている。
札幌市西区山の手7条6丁目4の25、山の手ギャラリーで22日まで。
◆写真は、水彩の大作 『祈り』(300号)
竹津 昇(たけつ・のぼる)さん
個展、グループ展は数多く、来年9月からロシア・ノボシビルスクで水彩3人展を開く。99年からスペインへ7回行っており農村の生活を描いている。風景は現場で仕上げる。イタリアの水彩紙に描いている。受賞歴も数多く道展、一線展会員、水彩連盟展準会員。道教育大学釧路校卒。1958年恵庭市生まれ。千歳市在住。
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