~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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“本”テーマに社会へ問いかけ ~三神 恵爾展~

 “本”テーマに社会へ問いかけ

~三神 恵爾展~

 「額縁に入れて飾っておく美しい絵ではなく、社会性や人間の内面性を追及する作品」―。『廃墟から』をテーマにインスタレーションを中心に水彩、墨などで描いた平面の作品を会場いっぱいに展示、現代社会の問題点を問いかけている。2006(平成18)年以来の個展。
 絵画、文学、映画評論など幅広い分野で活躍しており、今回の個展のテーマは『本』。「本には言葉がいっぱいある。だが、現代社会は言葉、つまり会話が通じなくなっていて多くの問題を引き起こしている」。
 作品『家をもたぬ孤児たちの歌声』は、カラフルに彩色された新聞紙大程の作品“本”が、床面から壁面にせり上がるように何個も、何かを訴えるように展示されている。同時に直径約10㌢の多数の容器に鳥の羽根、ドングリやクルミ、木片などの廃棄物が…。現代社会での破壊行為を印象づけている。
 そんな中で赤、黄、ブルーなど美しい色彩の毛糸が床面から壁面に向かって伸びている。『生命』の強調である。
 壁面に展示された『天使に届かぬアリア』など7点も響きのある筆勢で“いのち”を印象づけている。
 札幌市西区琴似2の7。メシアニカルビル、ソクラテスのカフェギャラリーで28日まで。

 ◆写真は、会場いっぱいに展示されたインスタレーション

 P1000150_convert_20100222132610.jpg    みかみ けいじさん
 「言葉が通じない時代になって来ており、心が失われている」。テーマの『廃墟から』は、内面的な廃墟を意味している。発表は、常に社会性をテーマにしている。絵画、文章教室で指導しているほか、2001(平成13)年から映画・批評の文芸誌『がいこつ亭』を発行している。作品は、コラージュが中心だが、全道展で1977年、78年に銅版画で奨励賞を受賞。著書に『アリスと少女力のまなざし』歌集に『フルクサスな空』など。初個展は1972年。1952年芦別市生まれ。札幌市豊平区福住1条7丁目3の15。

(美術ジャーナリスト  五十嵐 恒)

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