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入念に描き込んだ水彩画 『石垣 渉展』

「水彩画ですが非常に手間がかかるのです」―。入念に描き込んだ80号から150号の大作5点を中心に4号までの水彩画21点を発表。今年2月に次ぐ個展で「年に3回は発表します」。
透明感に富む美しい色彩ときれいなマチエールが魅力。その中で100号、150号の大作『分岐点』シリーズは、春先の雪原を広々と、しかも車が走ったタイヤの跡をどこまでも描き込みストーリーを感じさせる。
紙粉という素材を使い、油絵のような深いマチエールも特徴。
笹の葉をモチーフにした大作は、鏡のようなきれいな色彩、ゆらめく笹の葉を光と影を生かして描き込み思わず見入ってしまう。
小品は四季の風景、桜や梅などを優しくて丁寧に書き込んでいる。
会期中、毎日午後2時から実際に描いて見せている。
札幌市中央区南1西3、さいとうgalleryで19日まで。

個展は数え切れず来年5月には東京でも。道展で新人賞、佳作賞、2016年の水彩連展で水彩連盟賞を受賞。今年『水彩画・水を操る 15のテクニック』を出版。道展会友。水彩連盟準会員、水彩画教室「蒼の会」主宰。札幌大学卒。1979年北見市生まれ。札幌市在住。
◆写真は、大作の水彩画『分岐点』(150号)
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