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全長7m余の大作 『阿知 信美智展』

これまでに立体造形作品を発表してきたが、今回は「初めて」という平面の大作を壁面いっぱいに発表。テーマは『Egoist』(利己主義者)。2013年以来5年振りの個展。
「今年4月から制作した」という大作は横幅7・20m×高さ1・80m。いわば住宅街を上空から望んだ構図で大小様々な形の家が競うように並び小路があり、川が帯状に流れ、車や花壇も。色彩の違う家々が「個」を主張しているよう。
半透明の薄い板のような建材に水彩色鉛筆で入念に描き込んでいる。「使った色鉛筆は40色以上…」で深いマチエール。輝きを抑えた色調で重厚感がある。
2017年のハルカヤマ藝術要塞(小樽市)で発表した作品『切り倒された一つの木が成し遂げる意味』にに使った細長い真っ赤な丸鉄棒55本も白い壁面を飾っている。
札幌市中央区北1西28、ギャラリーレタラで27日まで。

初個展は1996年。今回で6回目。ハルカヤマ藝術要塞、帯広コンテンポラリーアート、光州国際現代美術展(韓国)など多数に出品。2017年札幌文化奨励賞受賞。道教育大学釧路校卒。1963年釧路管内阿寒町生まれ。札幌市在住。
◆写真は大作の『エゴイストⅢ』(長さ7・20m)
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