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自然の生命力大作で 『中村 哲泰個展』

「2014年から取り組んでいる」という『とどまることのない生命』シリーズ14点を中心に油彩30点を発表。このうち50号から150号が18点で迫力感が広がっている。4年振りの個展。
『とどまることのない…』シリーズは、枯れた草花を画面いっぱいに生き生きと描き生命の再生を強調。沼地や岩盤に根を張り花が咲き実をつける…そんな生命力を入念に描き込み自然界のドラマをつくり上げている。
「4~5年前に行ってきた」という九州の軍艦島を描いた大作、2001年にヒマラヤ山脈に挑戦した時の150号の『エベレストの見える風景』は、全体にグリーンが無く無機質で硬質感に富む“無言の風景”だが迫力があり、強い生命力が伝わってくる。
今年の一水会展で第80回記念賞を受賞、委員推挙になった作者の大作、力作である。
札幌市中央区大通西3、道新ぎゃらりーで10月2日まで。

「描く草花の多くは名前がよく分からない。だがすごい生命力なのです」。新道展で札幌市長賞、一水会展で一水会賞。恵庭市から文化賞など多数受賞。個展、グループ展も多数。新道展会員、一水会委員、グループ環会員。1940年恵庭市生まれ。同市在住。
◆写真は『とどまることのない生命』(50号)
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