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大作4点中心に27点 工藤 悦子個展

2015年から続けている『環』シリーズの130号2点を組み合わせた3点、120号2点を合わせた1点といった大作4点を中心に小品を合わせて27点を発表、迫力感が広がっている。3年振り12回目の個展。
作品の基調は『生命体』。「地球上のあらゆる生物の生命体に思いを込めています」。明るい茶系を背景に木の葉を思わせる大小のフォルムが重なり、競い合っている。中には、画面中央の数々の円状からエネルギーを求めるかのように葉状が集中している点。生き生きとした筆勢。
きれいなマチエール。葉状の表面が絵の具の上に紙などを張っては、はがすデカルコマニーの手法で微妙に変化しているのも特徴。入念な描き込みである。
札幌市中央区大通西3、道新ギャラリーで23日まで。

「下地を仕上げれば、絵は半分以上出来たようなものです」。大作1点完成させるのに1年はかかるという。かつては『悠久の華』『夜の華』シリーズだった。新道展で佳作賞、主体展で佳作作家賞など。新道展、主体展会員。1942年旧樺太生まれ。江別市在住。
◆写真は、120号2点合わせた油彩の大作
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