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全室に多彩な作品 『島田 無響遺作展』

本道書道界に大きな足跡を残し、2015年4月3日、87歳の生涯を終えた作者の遺作展。「膨大な作品の中から選んだ」という大小の額装の漢字、かなの創作約50点を中心に折り状、短冊などが会場いっぱいに展示され在りし日をしのんでいる。
島田さんは1928年千葉県生まれ。早稲田大学卒業後サラリーマン生活に入り、57年に札幌市へ。
61年、33歳で日展に初入選、その後北海道書道展会員、創玄書道展、毎日書道展各審査会員、「鮎の会」結成など本道書道界発展に貢献した。
62年に初個展を開いて以来2007年80歳の記念展まで13回も開き存在感を示した。中国へも何度も訪れた。
展示作品は、1960年代から制作年が不明の漢字、かな、片仮名などの濃墨、淡墨…と多彩。折り状は「全長7~8m…」という『長江下り』『万葉集九巻』もあり、いかに幅広く活動を続けていたかを改めて印象付けている。実弟で書家の島田一獄さんは「書くことが一番好きな無響でした。無響らしい作品を選び展示した」と語っている。遺作集も発刊された。
札幌市中央区大通西5、大五ビル・ギャラリー大通美術館で4日まで。
◆写真は展示されている数々の作品
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