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自然の光景を広々と 『府川 誠展』

広々とした畑、その向こうの樹林、広がる空…大自然の光景を静的な情緒を秘めて描いたた版画(リトグラフ)46点、オイルパステル画17点を発表。東京では、ほぼ隔年で発表しているが、札幌では2011年以来の個展。
「基調は胆振管内喜茂別町、後志管内ニセコ町の風景です」。それを独自の感性でイメージの世界を展開している。広がる畑の手前で遊んでいる小さな子供、空は広々として画面の大半を占める…大自然を優しくきれいな色彩で展開している。
夏はグリーン、夕方はピンク系、冬はホワイトが基調。四季の変化を丁寧に表現している。
オイルパステル画は、牛乳パックをミキサーにかけ、ろ過した紙に描いている。版画とは違い重厚感があるが、雰囲気は版画同じ。取り組んで10年程という。数々の作品は、都会の騒音を忘れさせる。
札幌市中央区南1西3、大丸藤井セントラルで4日まで。

1998年に喜茂別町の旧羊蹄小学校に工房を、その後2002年にニセコ町にギャラリーと工房を移した。初個展は1975年東京で。以来全国で開催。春陽会、日本版画協会、日本美術協家連盟各会員。東京造形大学卒業、造形美術学校修了。1949年神奈川県生まれ。91年札幌市へ。ニセコ町在住。
◆写真はオイルパステルによる『地空』(6号)
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