~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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米の陶芸家招き個性豊かに 『北海道陶芸会50周年記念展』

 


 1968年に創立された北海道陶芸会(中村裕会長、36人)が創立50周年を迎え、2004年から交流を続けている米ポートランド市のオレゴン陶芸協会の会員を迎えて開かれている記念展。タイトルは「陶・創造者たち―北の大地と共に―」。
 オレゴン陶芸協会の陶芸家を招いての作品展は、2009年の40周年に次いで2回目。今回は36人の会員が112点と東京、静岡からの招待作家2人の2点、オレゴン陶芸協会から35点の合わせて149点が展示され、豊かな造形美を競っている
 オレゴン陶芸協会から21人が札幌入り国際色豊か。作品は、穴窯による焼成が多く気品と風格が広がっている。
 会期中茶席、作家による作陶の実演や講習会、ワークショップ、ギャラリートークなどが行われ、中村会長は「オレゴン陶芸協会とのきずなを一層深めたい」と語っている。

 観覧料一般600円、団体500円、大学生以下無料。
 札幌市南区芸術の森2、札幌芸術の森美術館で7月16日まで。


 ◆写真はオレゴン陶芸協会の皆さんの作品

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“白の世界”の魅力追究 『菊地 眞悟展』

 

 「しばれ雪描く」をテーマに発表を続けており、今回も油彩35点は全て雪景色。「雪景色には生活や歴史が秘められている」―。道内各地を回って描いている。昨年に続き3回目の個展。6号から50号。
 落下する滝、海を望んだ光景、降ってくる雪そのものを描いた作品もあるが、多くは人影の全くない樹林、連山を望む農村の雪景色。それらを天候や時間の変化、移り行く情景を入念に描き込み空気感が広がっている。
 『農道』『村道』といった広々とした雪の道、快晴の『早春』、光と影がゆらめくような『樹影』…吹雪の表情もあるが、森閑とした“白の世界”を大きなスケールで展開している。樹林の向こうに太陽が沈む光景には、大自然のロマンが広がっている。
 一貫して“白の世界”の魅力を追究、ファンの心を捉えている。

 札幌市西区山の手7条6丁目、山の手ギャラリーで7月14日まで。


 DSC01977_convert_20180701103003.jpg  菊地 眞悟(きくち・しんご)さん
 「雪景色だけを発表する作家は、他にいない」と言われている。描くのが早く「2~3日で1点仕上げる」という。同じところに3回はスケッチに。道展で1985年能勢賞、86年佳作賞。2015年東京で初個展。13年赤平市に元気の丘ギャラリー開設。1944年旧樺太生まれ。赤平市在住。

 ◆写真は油彩の『村道』(50号)

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協会賞は三谷さんの日本画に 『第73回全道展』

 

 公募の全道展が始まり絵画、版画、彫刻、工芸の4部門で一般公募の入賞作品27点、入選177点と会員、会友の作品合わせて446点が展示されている。
 最高賞の全道美術協会賞は、おといねっぷ美術工芸高校教諭、三谷佳典さん(31)=上川管内音威子府村=の人が『内緒の手紙』(150号)に。三谷さんは、昨年初出品で北海道新聞社賞を受賞している。今回の受賞作は、女性が手紙を書いている姿を上部からややモノトーン調で描き内面性を追究している。
 300点を超える絵画は、具象から抽象まで壁面に2段掛けで展示され迫力感が広がっている。
 北海道新聞社賞は、絵画の金子圭太さん=札幌市厚別区=、八木賞は佐藤真康さん=帯広市=が受賞した。
 新会員に梅津美香さん(帯広市)友末智子さん、山本美登里さん(札幌市)渡邉範子(旭川市)が推挙された。

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで24日まで。


 ◆写真は一番左側が三谷佳典さんの協会賞受賞作『内緒の手紙』(150号)

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18人が具象の美追究 『グループ環展』



 美術団体や会派を超えて具象絵画の美を追究しているアーティスト集団の作品展。2000年に第1回展を開いて以来今回が19回展。昨年より多い18人が油彩、水彩合わせて35点を発表、具象の美の魅力を競っている。
 第1回からのメンバーは香取正人さん、中吉功さん(札幌市)と中村哲泰さん(恵庭市)の3人。今回から油彩の山田則意さん(後志管内共和町)が加わった。
 出展は、20号から50号。風景を中心に静物、人物像と幅広い。小堀清純さんの水彩『雪の資料館』は油彩を思わせる深いマチエール、中吉功さんの『北風景』はブルーを基調にした山の表情、合田典史さんの『雨の港町』は明るい色彩のコントラスト…など、どの作品も個性豊か。
 毎年1000人を超えるファンが訪れており、17日にはギャラリーアートも行われる。
 来年6月の20回記念展で作品集の発刊、オープニングパーティーの開催が計画されている。

 札幌市中央区南1西3、大丸藤井セントラルで17日まで。

 ◆写真は香取正人さんの油彩『丸加高原』(40号)

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多彩なモチーフの27点 『山 愛実油彩展』

 

 「何でも描くようにと言われています」。女性像、各種花を中心に風景、静物、野菜や楽器…多彩なモチーフを描いた27点を発表。サムホールから100号。一昨年に次いで7回目の個展。
 主にペインティングナイフで、ぐいぐいと描き込み勢いがある。大作『ensure』(確実にするという意味)のシリーズ2点は、白い空間に女性がトナカイやかごに乗って何か行動を起こしそうな決意の表情を気迫の筆勢で描き込み、ストーリーが広がっている。
 花はアジサイ、バラ、ヒマワリなど8点。生き生きとしている。花器がそれぞれ違う配慮を見せている。人物は、人形を入れると9点。
 「風景は、5回展から発表している」―。今回は小樽と洞爺湖の夏の風景。トンボ、ウサギやサンタクロースが登場する作品もあり楽しい展示に。

 札幌市中央区大通西13、札幌市資料館ギャラリーで17日まで。


 DSC01938_convert_20180615163843.jpg  山 愛実(やま・あいみ)さん
 中学、高校時代に美術部にいたわけではない。師は道展会員で実母の野田敦子さん。2005年の道美展で実姉の片桐抄織さんとそろって新人賞、昨年は最高賞の道知事賞を受賞。日本美術家連盟、道美術作家協会(道美展)会員で総務を担当。光塩学園女子短大保育科卒。札幌市生まれ。同市在住。

 ◆写真は油彩の『ensure~虚実』(100号)
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