~北海道で活躍している作家さんたちを紹介しています~  五十嵐 恒

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279点が美を競う 新北海道美術協会展

 

 新道展の第62回展。会員108点を始め会友、一般応募の入賞・入選作品合わせて279点が全館に展示され、ファンの足を止めている。
 油彩を中心に水彩、ミクストメディア、インスタレーションなど力作、大作が競い合っている。2年連続協会賞の水高和彦さん(恵庭)のミクストメディアは188×188㎝、初出品で佳作賞・林正重さん(岩見沢)の油彩『飛沫』は縦324㎝、会員三浦恵美子さん(苫小牧)のインスタレーションは横幅10mなど思い切った取り組み。
 絵画は具象の風景、人物から抽象作品まで多数。水彩画が増えたのも特徴。初出品は24人。今年5月、84歳の生涯を終えた会員松本淑江さんの遺作も展示されている。
 熊本地震への義援金を目的とした会員によるチャリティー小品展も開かれている。入場料600円。今年から大学生以下は無料。

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで10日まで。


 ◆写真は展示されている数々の大作

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大作中心に51点 『藤井 高志歩み展』

 

 「これまでの歩みを振り返り新たな歩みを」―。1973年に20歳で学生全道展で奨励賞を受章した油彩から最近作まで51点を出品、歩みをたどっている。サムホールから150号で100号以上が16点。迫力感が広がっている。
 45年の歩みである。風景や静物もあるが「時の断片をキャンバスに」と89歳になる母親シュンエさん、作者自身そしてお孫さんを中心にストーリーを秘めた取り組み。
 『旅の始まり』は、子供の背景に木造校舎、『少年の日(秋)』は、橋のたもとで少年が横になっている、母への熱い思い込めた『母のいる風景』…それぞれに熱い思いがあり、情感が伝わってくる。1匹の犬の向こうに風景、小川に架かっている橋と風景なども何かを言いたそう。
 筆とペインティングナイフで入念な描き込み。そこには、作者の人生が込められている。

 北広島市芸術文化ホールギャラリー(JR北広島駅東口)で3日まで。


 DSC01164_convert_20170902101544.jpg  藤井 高志(ふじい・たかし)さん
 2015年に次ぐ個展。個展、グループ展は数多いが「51点も展示したのは初めてです」。北広島での個展も初めて。全道展で奨励賞、蒼騎展で奨励賞、文化大臣賞など多数。全道展、蒼騎展、北広島美術協会、グループ環、櫂展会員。北見工大卒。1953年空知管内浦臼町生まれ。北広島市在住。


 ◆写真は作者自身の思いを込めた『旅の始まり』(150号)

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最高賞に島田さん 『第36回書究院展』

 

 書究文化書芸院(山田太虚院長)が1982年に第1回展を開いて以来続けている書道展。中国からの招待作家、招待審査員、審査会員、会員を始め会友、一般入選者の作品246点が展示され力量を競っている。
 最高賞の道知事賞は島田美紀子さん、大賞の札幌市長賞は江口紫雲さん、準大賞は瀬川恵泉さん(いずれも札幌市)が受賞。
 古典の臨書から創作まで幅広く、漢字を中心にかな、墨象を濃墨、淡墨で筆を走らせ個性豊か。大作、力作が書の魅力を見せている。出品者の最高齢は88歳。
 「実用硯の世界」が特別展示され、すずりの種類や歴史が分かるようになっている。会場中央には、折り状も。
 高校生以下と一部一般も加えた第2回書究文化展も開かれており、27日に表彰式・祝賀パーティーが開かれる。

 札幌市中央区南2東6、札幌市民ギャラリーで27日まで。


 DSC01148_convert_20170825101845.jpg  山田 太虚(やまだ・たいきょ)さん
 書の文化向上と底辺の拡大に情熱を注いでいる。1978年に書究文化書芸院を創立。翌年札幌西高教諭を退職、書業に専念。96年還暦展、06年古希記念展など多数。10年に北海道文化団協議会芸術賞受賞。毎日書道展審査会員、北海道書道展会員、虚心会会長。1936年空知管内栗山町生まれ。札幌市西区在住。


 ◆写真は各賞を受賞した作品

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深い内面性と大きな構図 『北山 寛一展』

 

 「2003年以降に描いた作品です」―。道内と海外の風景、花、女性像を描いた幅広い分野の油彩を中心に32点を発表。深いマチエールで入念な描き込み。サムホールから100号。個展、グループ展は数多い。
 「削っては色を塗る、を繰り返す」独自の手法。内面性の深い表現力が心を捉える。
 石狩管内厚田地区の海を望んだ大作『潮騒』『海を望む丘』は雄大なスケール。スイス、イタリアの風景なども展望のきいた構図。
 「静物を見ながら風景をイメージする」そうで女性像や猫の向こうに広々とした風景…などストーリーを秘めている。イタリアの『アッシジ眺望』は、歴史性を秘めている。
 「今回はミニ個展。あと2回は開きたい」。初画集も近く出版する。

 札幌市中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階スカイホールで27日まで。


 DSC01141_convert_20170825101726.jpg  北山 寛一(きたやま・かんいち)さん
 17年間パリの美術展に出品、受賞するなど海外取材が豊富。スペインの作家に影響を受けたという。学生時代の1970年に赤光社展(函館)で協会賞。その後全道展で会友賞など受賞、会員になったが94年に退会。日仏現代美術展、北海の美術イメージ展、安井賞など多数に出品。グループ環会員。道教育大学函館校卒。1947年空知管内新篠津村生まれ。札幌市中央区在住。

 ◆写真は油彩の『アッシジ眺望』(50号)

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水高さん、2年連続協会賞 30日から新道展



 第62回新北海道美術協会展(新道展)の入賞・入選者が発表され最高賞の協会賞に、恵庭市の水高和彦さん(63)のミクストメディア(複数の素材を組み合わせた作品)『2017コンポジションⅡ』が選ばれた。昨年も協会賞を受賞、2年連続の栄冠となり会友に推挙された。
 応募総数は408点。会友と一般応募の作品171点が入賞・入選した。
 30日から札幌市民ギャラリーで始まる同展には会員108点と合わせ279点が展示される。水高さんの受賞作は、188×188㎝の大作。胆振管内勇払海岸に流れ着いた廃材を画面いっぱいに組み合わせ「素材を大切にしたい」と、自然のエネルギーを強調している。
 9月10日までの会期中にチャリティー小品展(熊本地震義援金)、ロビーコンサート、ギャラリートークなどが行われる。

 主な受賞者下記の通り(敬称略)
 ▽佳作賞 小原邦子、楓月まなみ(札幌市) 金子俊一(石狩市) 鈴木麻美(江別市) 高木美智子(千歳市) 中川雅章(恵庭市) 林正重(岩見沢市) 柴田邦子(函館市) 島広子(苫小牧市) 南條仁子(浦河町) 高橋是(鹿部町)
 ▽新人賞 河口真哉、山下絵里奈(札幌市)


 DSC01131_convert_20170820102231.jpg  水高 和彦(みずたか・かずひこ)さん

 「昨年協会賞を受賞しているのでプレッシャーがかかりました」。2年連続の協会賞受賞は、1975年、76年の鈴木秀明さん(函館)以来。使っている廃材は単なる流木ではなく家や船に使われていた素材。1986年の31回展に初出品で佳作賞、その後しばらく休んでいたが2016年から再出品。恵庭市役所に勤務、会計室長、契約課長を歴任、15年に退職。恵庭市文化協会事務局次長、恵庭美術協会理事。1954年恵庭市生まれ。

 ◆写真は水高和彦さんの受賞作『2017コンポジションⅡ』(188×188㎝)
プロフィール

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